ソーシャルメディアの最新事情がわかる5つのインフォグラフィックス

加藤たけし | 2011/08/21

Internet Marketing Company UK

 

海外ではソーシャルメディア・マーケティングの手法として確立されているインフォグラフィックですが、日本国内ではまだほとんど浸透していません。このお盆前後だけでも、米国を中心に話題になっていて、非常に興味深いと個人的にも思ったインフォグラフィックが5つあったので、それらをまとめてご紹介します。

 

1.Social Media Marketing By the Numbers
数字で見るソーシャルメディア・マーケティングの今

 

2.Social Network Wars: How The Five Major Platforms Stack Up
ソーシャルメディア戦争:5つの巨大プラットフォームを比較する

 

3.What’s Trending at Twitter
Twitterの最新トレンド

 

4.The American Identity According to Social Media
アメリカのアイデンティティを物語るソーシャルメディア

 

5.Social Media:Key to Small Business Success
スモールビジネス成功の鍵はソーシャルメディア

 

 

1.数字で見るソーシャルメディア・マーケティングの今

Social Media Marketing By the Numbers
http://mashable.com/2011/08/16/social-media-marketing-stats-infographic/

 

Facebook, Twitter, Youtube, 位置情報サービスのカテゴリ別に、興味深い数字が計23も紹介されているとともに、ソーシャルメディアを活用して成功を収めたキャンペーン事例6つがまとまっているインフォグラフィックです。

僕が ループスのFacebookページ でこのインフォグラフィックを紹介したところ、友人の西村顕一氏( @nike1125 )が和訳してブログ DON’T BE LAME で掲載してくれたので、本人に承諾をもらい、その内容をご紹介させていただきます。

 

Mashable_infographic_socialmediamar

 

■Facebook

1. Facebookの総ユーザー数:7億5,000万人

2. ソーシャル・ネットワークのユーザーのうち、Facebookを使っている人の割合:92%

3. 毎日Facebookを使っているユーザーの割合:52%

4. 2011年上半期中のFacebook広告単価の上昇率:70%

5. Facebookをマーケティング目的で活用している小規模ビジネスの比率:70%(Googleは66%)

6. Facebookページのファンのみが購入できる商品があった場合に購入すると回答した割合:11%

7. Eventbrite(イベント情報掲載やチケット販売をできるサービス)の売上は、1いいね!毎に1.34ドル上昇(ツイートでは80セント)

8. Facebookで一日にシェアされるものの総数(近況、画像、動画、リンクなど)は40億に上る

 

■Twitter

9. コカ・コーラはトレンド欄に掲載できる広告によって8,650万のインプレッションを獲得

10. スーパーボウルに際して行われた”Go Granny”というプロモーションツイートは2,000万のインプレッションを獲得

11. アメリカン航空が実施した”Tweet to win 30K Miles”というキャンペーンは18,000のクリックを獲得

12. 2011年6月、IBMが実施したLotusphere会議におけるハッシュタグ、#LS11を含んだツイートは35,000に上った

 

■YouTube

13. Old Spiceの動画は1週間で2,200万回視聴された

14. T-Mobileの”Royal Wedding”の動画はこれまでに700万回視聴された

15. Evianの”Roller Skating Babies”の動画は2年間で6,500万回視聴された

16. Youtubeのブランドパートナーは10,000に上る

17. ”Will it Blend?”のiPadをターゲットとした動画は4ヶ月で1,200 万回視聴された

 

■位置情報サービス

18. マクドナルドが行ったチェックインしたユーザーにランダムに5ドルあるいは10ドルのギフトカードをプレゼントする1日限定のキャンペーンは、チェックイン数を33%増加させた

19. NYのステーキハウス、”Angelo & Maxie’s Steakhouse”は45日間で400のチェックインがあった

20. ドイツで実施されたチェックインすることでドッグフードが飛び出す路上広告には1日で118のチェックインがあった

21. ”Buffalo Wild Wing”による位置情報サービス、SCVNGRを活用した3ヶ月に渡るキャンペーンには184,000人が参加した

22. Foursquareを活用している店舗は500,000に上る

23. 2010年のFoursquare上における総チェックイン数は381,576,305に上る

 

 

■ソーシャルメディアを活用して成功を収めたキャンペーン事例

 

1. Old Spice “The Man Your Man Could Smell Like”

・Facebookページファン:↑60%(1ヶ月間での数字)
・Twitterフォロワー:↑2700%
・Youtubeチャネル登録者:150,000人に増加

 

2. Ketty Perry Purr

Facebookページ上でKaty Perryのコンサートに参加し、彼女と直接対面できるキャンペーンを実施。キャンページ実施期間は5週間。

・Facebookページファン:↑400%
・応募者:10,000人

 

3. EA Game Bulletstorm

新しく販売されるゲームの認知を高めるべく、Facebookアプリとスヌープ・ドッグのコンサートチケットが当たるキャンペーンを実施。

・Facebookページファン:↑18,500人(Facebookページにおける投稿には平均659のいいね!と131のコメントがついた)
・Bullestormのコンテンツ及びデモ動画の総視聴数:695,000回

 

4. Under Armour

大学生を対象に140文字以内のカバーレターと履歴書を送ることで応募できるインターンシップを4週間にわたって募集。

・Facebookページファン:↑130%
・アクティブユーザー:↑25%
・ニュースフィードインプレッション:↑45%

 

5. Free the children

カナダの非営利団体、Free the childrenが毎年開催しているイベントに合わせ、Facebookページ「We Day」を開設。ページのファンが1人増える毎に1ドルを寄付するというキャンペーンを実施。

・Facebookページファン:0→500,000 (4ヶ月で)
・カナダ中の13-25歳のうちの1/8がFacebookのページのファンに
・寄付額:500,000ドル

 

6. Nie Widener Bohren

穴を開けることなく、壁に接着できる商品のサンプルをページのファンになることでもらうことができるキャンペーンを実施。

・サンプル獲得者:5,000人
・ウォール投稿:800件(3ヶ月)

 

 

2.ソーシャルメディア戦争:5つの巨大プラットフォームを比較する

Social Network Wars: How The Five Major Platforms Stack Up
http://mashable.com/2011/08/10/social-network-comparison/

 

Google+、Facebook、Twitter、LinkedIn、Tumblrそれぞれがどのような機能を持っているのか、シンプルにわかりやすくまとめてくれたインフォグラフィックです。多くのソーシャルメディアが台頭してきて、その使い分けに苦労している方も多いことでしょう。細かく考えるともっとしっかりと使いわける必要はありそうですが、概要はこのインフォグラフィックで十分にキャッチアップできるかと思います。

 

 

Socialnetworkcomparisonmashableinfo

 

 

 

3.Twitterの最新トレンド

What’s Trending at Twitter
http://mashable.com/2011/08/20/twitter-infographic-2/

 

Twitterユーザーの今を伝える最新のインフォグラフィックがこちら。「どのくらいの頻度でアクセスしたり、ツイートしたりしているか」「Twitterを使っている理由は?」などのTwitterユーザー属性に関することから、「どのくらいのブランドをフォローしているか」「その理由は?」など、ソーシャルメディア・マーケターが気になる項目も紹介されてます。

 

項目数がそこまで多いわけではないので、さらっとご覧いただけるインフォグラフィックです。

 

 

Twitterinfofinal1

 

 

 

4.アメリカのアイデンティティを物語るソーシャルメディア

The American Identity According to Social Media
http://mashable.com/2011/08/12/social-media-infographic/

 

ソーシャルメディアはアメリカ社会をどのように物語ることができるのか?ソーシャルメディアは、我々の興味や行動を実際に反映したものなのだろうか・・・?ソーシャルメディア企業 Hasai が公開した、アメリカ人のソーシャルメディア上での性質を描写したインフォグラフィックがこちらです。

 

このインフォグラフィックについては、オプトの田中清之氏( @T_Kiyoyuki )がブログ ソーシャルメディアでつながる世界 で和訳を紹介してくれています。彼に承諾をもらったので、その内容をご紹介させていただきます。

 

 

Americanidentityfull

 

■アメリカ人は(イノベータ理論における)フォロワーである
半数近いアメリカ人が最低1つのSNSに参加している。これは2年前の2倍の数字である。

*78%のアメリカ人がインターネットを利用しており、そのうち47%が最低1つのSNSを利用している。2008年には、SNS利用者は28%にすぎなかった。

■アメリカ人はおしゃべり好き
世界中のブロガーのうち、48%が米国人。

■アメリカ人はアドバイスをするのが好き
ユーザーの28%が、SNS上で友人の買い物に対してアドバイスをした経験がある。

■アメリカ人は懐郷的
Facebookフレンドの平均人数は229人。うち、9%が大学時代の友人で、22%が高校時代からの友人。

■アメリカ人は現実から解き放たれたがっている
6300万人以上のアクティブユーザーが毎日平均15分SNSコミュニティーの中で過ごしている。1年にすると5475分。これはフルタイムで2週間働くのと同じだけの時間である。

■アメリカ人はオンラインでつながっている
7世帯中6世帯がインターネット接続環境下にあり、10人中9人がインターネットをしている。

■SNSのフレンド申請が最も多い州はノースダコタ州とニュージャージー州
ノースダコトタ州では人あたり平均1,956人からフレンドリクエストを受けている。ニュージャージー州では1,713人。

■アメリカ人にとってSNSは日常的
1億4900万人以上のアメリカ人がFacebookを利用しており、そのうちアメリカ本土での利用が70%で、毎日SNSにログインしている。

■アメリカ人はゲーム好き
ビデオゲームは二番目に人気のインターネットアクティビティであり、インターネット利用時間の10%がビデオゲームに割かれている。

■アメリカ人は皇室にも熱狂的
4月のイギリスでのロイヤルウェディングについて、ソーシャルメディア上でやりとりされた情報のうち65%がアメリカからによるもので、イギリスからによるものは全体の20%にすぎなかった。

■アメリカ人は周囲の影響を強く受ける
13~80歳までのアメリカ人3800万人が、買い物に関する意思決定において、SNS上でなんらかの影響を受けていると感じている。この数は半年前と比べて14%上昇している。

■アメリカ人は”超ソーシャル”
アメリカには12個以上のメジャーSNSが存在している。

■アメリカ人はセレブに対しても熱狂的
twitterでもっともフォロワーの多い人物は、Lady Gaga、Justin Bieber、Barak Obama、Katy Perry、Britney Spearsである。

■アメリカ人はブランド好き
60%のアメリカ人SNSユーザーが、小売・サービス・ブランドのアカウントをフォローしている。

■アメリカ人は仕事に熱心
Linkedinユーザー1億2000万人のうち、半数がアメリカ人である。

■アメリカ人はTVが大好きで、共有するのも好き
77%のSNSユーザーが好きな番組についてシェアする。65%のユーザーが好きな番組の記録プラットフォームとしてSNSを利用している。35%のユーザーが好きな番組を友人に紹介している。

 

 

5.スモールビジネス成功の鍵はソーシャルメディア

Social Media:Key to Small Business Success
http://www.creditdonkey.com/business-social-media.html

 

上記4つは Mashable の記事からのご紹介でしたが、このインフォグラフィックは CreditDonkey から発見。各事業主のソーシャルメディア利用目的から、米国における各ソーシャルメディアユーザー数や世代毎の違いまで、様々な数字が紹介されてました。

 

人口普及率が50%、インターネット人口普及率が70%を超えるFacebookをはじめ、ソーシャルメディアの普及率が圧倒的に違う米国。日本国内では、ソーシャルメディア活用で大きな成果を出している中小企業はまだ数えるほどしかありませんが、日米の違いを体感できるインフォグラフィックです。

 

このインフォグラフィックも、先ほどご紹介した田中清之氏( @T_Kiyoyuki )がブログ ソーシャルメディアでつながる世界 で和訳をアップしてくれてました。

 

 

Infographics: Small Business and Social MediaCourtesy of: CreditDonkey

 

■スモールビジネスのソーシャルメディア利用割合
・Facebook(フェイススブック)を利用している事業主は35%
・Linkedin(リンクトイン)を利用している事業主は18%
・twitter(ツイッター)を利用している事業主は10%
・blog(ブログ)を利用している事業主は8%
・Youtube(ユーチューブ)などのビデオストリーミングサービスを利用している事業主は6%

■事業主のソーシャルメディア活用状況
・新規顧客の把握・関心の獲得:61%
・定期的な企業情報の更新:69%
・ネットワークを利用したアクティビイティ:57%
・顧客からのフィードバックの点検:54%
・ブログを利用した、専門家によるデモンストレート:39%
・地域毎の専門家によるツイート:26%
・カスタマーサービスとしてのtwitter(ツイッター)利用:10%
・リサーチの為のソーシャルメディア利用:10%

■アメリカ人のソーシャルメディア利用人口
・Facebook:1億6100万人
・Linkedin:5000万人
・Myspace:3350万人
・twitter:3060万人

■世代別Facebook利用割合
・最も利用割合が多いのは、男女共に21~24歳。それに次いで差が無く35~44歳。

■世代別Myspace利用割合
・最も利用割合が多いのは、男性が18~20歳。女性が14~17歳。

■ソーシャルメディアはどれほど巨大であるか
・スーパーボールで放映されたVW Darth VaderのCMをYoutubeで見たユーザーは3700万人
・GROUPON(グルーポン)の売上総額が10億ドルを突破
・2013年にはビデオゲームのアイテム課金額が60億ドルを突破
・2008~2009年の18ヶ月で、Dellはtwitterによる投稿とクーポンで300万ドルの売上をあげた
・Facebookをひとつの国家と考えると、その人口は世界で3番目の国に値する
・78%のビジネスエグゼクティブがソーシャルメディアはビジネス成功の為の鍵であると考えている
・50%のスモールビジネス事業主が、ソーシャルメディアを利用している
・45%のスモールビジネス事業主が・今年中にソーシャルメディアで利益をだすことができると感じている
・ソーシャルメディアはマーケティングツールとして使えないと感じているスモールビジネス事業主は4%

■ソーシャルメディアでビジネスを成功させるためのティップス(ステップ)

①Facebook、Linkdin、twitterのビジネスアカウントを作成する
→個人利用とビジネス利用を混同させてはいけない
→カンパニーロゴはあなた自身(あなたの分身)であることを忘れない(発言に公的な責任を伴うことを意識する)
→もしあなたがコンサルタントであるならば、きちんと(信頼を得られる)したアイコンにしなければならない

②同僚や仲間と共にソーシャルネットワークをはじる

③ソーシャルメディアツールを試してみる
→Facebook、Linkedin、blog、Youtube、twitter、FLICKRなど

④twitterは毎日つぶやく
→新商品のアナウンス、サービス情報の更新など

⑤専門家から学ぶ
→同業者をリサーチして参考にする
→無料のwebセミナーなどをチェック

⑥成功の定義を明確にする

⑦スケジュールをしっかり管理し、オンラインに時間を割き過ぎないようにする

⑧yelp(イエルプ)を利用して顧客を囲い込む

⑨グルーポンの利用を検討する

⑩サイト来訪者や顧客にあなたのビジネスの印象を聞く

⑪結果として身を結ぶには約6ヶ月かかるということを忘れてはいけない

 

 

改めて実感しましたが、この10日ほどでもこれだけ多くのインフォグラフィックスが紹介されていたことは驚きの一言。日本でも先日、 mixiのつながりを紐解くインフォグラフィック が公開されるなど、インフォグラフィックが少しずつ広まっていく可能性はありそうですが、現状はやはり海外情報からキャッチアップするしかなさそうです。このブログでも今後も定期的に紹介していきたいと思っています。

 

 

■mixiのつながりを紐解くインフォグラフィック

 

Mixiinfographic_0812

※小さくて見えないと思いますので、クリックで拡大してご覧ください。

 

 

また上記5つとは別途、 OverDrive という会社が作ったSocial Media Mapもご紹介。自社のプロモーションを兼ねていることもあり、インフォグラフィックの中心に自社のロゴがあるのは気になりますが、これだけ多くのチャネルをカテゴリ別にまとめてくれているのはかなり価値があると思います。

 

■Social Media Map

 

Socialmediamap_live1024x790

※小さくて見えないと思いますので、クリックで拡大してご覧ください。

 

今後も、インフォグラフィックスについては定期的に情報収集し、レポートしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 

 


 

ソーシャルメディアや海外情報など、加藤たけし&佐藤茜( @AkaneSato )夫妻のFacebookページ @cafe(アット・カフェ)こちら

COMMENT

AUTHOR PROFILE

  • 著者:加藤たけし
ループス・コミュニケーションズ所属。ジャスダック上場の人材紹介(転職支援)会社で新卒採用とWebマーケティング、編集やキャリアコンサルタント、新規事業立ち上げを経験しながら3年半勤めた後、ITベンチャーを経て2010年10月からループスに加入。ソーシャルメディアの最先端情報をお届けするUSTREAM番組 ループスTV のプロデューサーも務める。
 
プライベートでは日本最大規模の読書コミュニティ「読書朝食会Reading-Lab(通称リーラボ)」発起人 。ITmediaオルタナティブ・ブログ ソーシャル&リアルの世界 にてソーシャルメディアの最新情報を中心に執筆するとともに、夫婦メディア @Cafe(アットカフェ) も運営。2013年からは「社会的な課題の解決に取り組む革新的な事業に対して、資金の提供と、パートナーによる経営支援を行っている組織」ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(SVP東京) のパートナーも。1983年生まれ。2006年SFC卒。

 

座右の銘:「ひとりじゃできないこと、みんなでやる」

 

より詳細なプロフィールや連絡先等は以下にまとめています。よろしければぜひご覧ください。

加藤たけしのプロフィール・連絡先

Facebook:Takeshi Kato
  • twitter
  • facebook
記事の一覧を見る

ARCHIVES