YouTubeの非公式チャンネル「Creator Insider」から、最新の機能アップデートやクリエイター向けの便利なツールについて定期的に発表されています。
この記事では、最近発表された内容を中心に、特に注目すべき変更点や新機能を分かりやすく解説します。
YouTubeを活用しているすべてのクリエイターやマーケターにとって役立つ情報満載ですので、ぜひチェックしてみてください!
YouTubeスタジオの新機能「インスピレーションタブ」が進化!AIでコンテンツ制作をサポート (2024/11/28)
Sneak Peek:Updates to the Inspiration Tab!
YouTubeは、クリエイターが効率的にコンテンツを制作できるよう支援する「インスピレーションタブ」の新機能を発表しました。
この新機能は、AIを活用してアイデアを生み出し、企画段階から動画制作までのプロセスを大幅にスムーズにすることを目的としています。
この記事では、インスピレーションタブの新しい機能をご紹介します。
インスピレーションタブとは?
「インスピレーションタブ」は、もともと「リサーチタブ」として始まり、視聴者の興味やコンテンツのギャップを分析するツールでした。
その後、クリエイターのアイデア出しや制作のサポートを目的に進化し、今回さらに大幅なアップデートが行われました。
このタブでは、以下のようなクリエイティブな支援を提供します:
• 視聴者の検索トレンドの可視化
• AIを活用したアイデア出し
• 企画段階での動画アウトラインの生成
インスピレーションタブのポイント
①カスタマイズ可能なアイデア提案
インスピレーションタブを開くと、まずチャンネルに関連する5つのアイデアが表示されます。これには以下が含まれます:
• アイデアの概要
• 潜在的なタイトル
• 視聴者の関心度
さらに、画面右側の検索バーを使って、自分の興味のあるトピックを入力すると、AIがチャンネルに適したカスタムアイデアを提案してくれます。
②「アイデアプレイグラウンド」で企画を深堀り
興味のあるアイデアを選ぶと、「アイデアプレイグラウンド」へ移動できます。ここでは以下のことが可能です:
• 提案のカスタマイズ:異なる視点や角度からアイデアを発展させられます。
• アウトラインの調整:各セクションを微調整し、詳細な企画を練ることができます。
• タイトル・サムネイルの制作支援:AIがサムネイルのデザイン案を生成し、それをベースに編集可能。
③トレンドタブとの統合
従来のトレンドタブに含まれていた「トップ検索」「最近の動画」などの機能は、新しい「トレンドタブ」に移行しました。
一方、インスピレーションタブは、クリエイターが企画から制作までを一貫して支援する場所として機能します。
マーケターやクリエイターへの具体的な影響
◯コンテンツ制作の効率化
AIが自動的にアイデアやアウトラインを生成してくれるため、コンテンツ制作の初期段階を大幅に効率化できます。特に以下のような場面で役立つでしょう:
• 視聴者データをもとにした企画:視聴者の検索トレンドや興味を把握し、効果的なコンテンツを計画。
• アウトラインの即時生成:時間のかかる企画立案プロセスが短縮されます。
◯創造性の解放
インスピレーションタブは、あくまで「きっかけ」を提供するツールです。以下のような活用が可能です:
• アイデアのプロトタイプ化
「アイデアプレイグラウンド」を活用し、複数の視点からアイデアを検討。
• カスタマイズ機能
提案されたアウトラインやタイトルを自分好みに編集することで、ブランドのトーンに合ったコンテンツを作成。
◯サムネイルやタイトルの質向上
AIによる提案を利用することで、視認性やクリック率の向上が期待できます。特にサムネイルのデザイン案を試行錯誤できる点は、マーケターにとって大きな利点です。
このツールを活用することで、視聴者とのエンゲージメントを向上させ、時間を効率的に使いながら質の高いコンテンツを提供できるでしょう。ぜひ、次のキャンペーンや動画制作に取り入れてみてください!
マーケターとクリエイターのためのYouTube最新情報! (2024/11/27)
BrandConnect Updates, Images to Quiz Posts on Android, Transform & DreamScreen for Posts, & MORE!
YouTubeプログラム・マネージャーが発表した最新情報をもとに、マーケターにとって重要なアップデートを解説します。
①ショート動画の拡張:1~3分の動画が「Shorts」に完全対応
アップデート内容
ショート動画の長さが1~3分まで拡張され、以下の箇所で「Shorts」として認識されます:
• 登録チャンネルタブ
• チャンネルページの「Shorts」タブ
• YouTube Studio
注意点
通常の動画としてアップロードしたい場合は、16:9などの横長比率でアップロードする必要があります。
マーケターにとっては、短尺動画の戦略がさらに多様化するポイントです。1~3分のショート動画は、ブランドメッセージを短く魅力的に伝える絶好の機会を提供します。
マーケターへの影響
短尺でインパクトのあるブランドストーリーを伝える動画広告やプロモーションに、新たな柔軟性が生まれました。ショート動画の3分対応により、より詳細なメッセージや複雑なプロットを含むコンテンツが制作可能になります。
クリエイターへの影響
3分のショート動画は、視聴者の興味を引きつけるのに十分な長さでありながら、消費しやすいフォーマットを維持。収益化や視聴者エンゲージメント向上の可能性が広がります。
②外部アプリからの投稿が簡単に:ショート動画の編集ツールを強化
概要
AndroidおよびiOSで外部アプリからYouTubeへ動画を共有する際、直接ショート動画編集ツールを利用可能に。
トリミング、キャプション追加、位置情報の設定などが簡単に行えます。
メリット
短い動画の制作と公開がスムーズに行えるため、広告やプロモーションに迅速に対応可能。
マーケターへの影響
リアルタイムのトレンドや話題に素早く反応できるようになり、キャンペーンやプロモーションの展開が効率化されます。
クリエイターへの影響
簡単な操作で高品質なショート動画を投稿できるため、制作時間を短縮しつつ、より頻繁な投稿が可能になります。
③クイズ投稿に画像追加機能を導入
クイズ投稿の選択肢に画像を追加できるようになりました(Androidデバイスで対応)。
作成したクイズは、すべてのデバイスで表示可能。
マーケターへの影響
ビジュアルを活用したクイズは、ブランド認知を高めたり、消費者の記憶に残りやすい印象を与えるツールとして活用できます。
クリエイターへの影響
クイズ投稿がよりクリエイティブに進化。視覚的な要素を取り入れることで、視聴者のエンゲージメントをさらに高めることが可能になります。
④AIを活用した投稿テキストのカスタマイズツール
特徴
新たなツール「Transform」を利用して、投稿テキストを再構成したり、スタイルを変更可能に。さらに、「Dream Screen」により、プロンプトに基づいたオリジナル画像を生成できます。
対応地域
「Transform」はアメリカ、「Dream Screen」はアメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアで利用可能。日本での展開も期待されます。
マーケターへの影響
これらのツールを活用することで、よりクリエイティブでターゲットに刺さるメッセージを発信できます。投稿の独自性とプロフェッショナルさが強化されます。
クリエイターへの影響
AIを活用することで、コンテンツ制作の負担を軽減し、独自性の高い投稿を短時間で作成可能になります。
⑤BrandConnectの本格展開と新機能
BrandConnectとは?
YouTubeクリエイターとブランドをつなぐセルフサービスプラットフォームです。
新機能「オープンコール」
ブランドが提示する広告キャンペーンのクリエイティブ要件に基づき、クリエイターがコンテンツを投稿可能。選ばれたコンテンツは報酬対象となります。
ポイント
マーケターは、幅広いクリエイターの中から最適なパートナーを見つけやすくなり、効果的なキャンペーンを実現可能。
マーケターへの影響
ブランドは、適切なクリエイターをより簡単に見つけ、効果的な広告キャンペーンを実現可能。インフルエンサーと連携したキャンペーンが効率化されます。
クリエイターへの影響
自分のスタイルや価値観に合った案件を選び、クリエイティブな自由を維持しながら収益化できる機会が増えます。
⑥コンテンツの信頼性向上:新たな「撮影情報表示」機能
カメラで撮影されたコンテンツには、「カメラで撮影」という表示が追加可能。この技術により、コンテンツの出所や信頼性を視覚的に証明できます。
マーケターへの影響
透明性を高め、ブランドの信頼性を強調するための新たな手段として活用できます。
クリエイターへの影響
自身のコンテンツの信頼性を証明し、視聴者からの信頼を獲得することで、より多くの視聴回数やエンゲージメントを得る可能性があります。
今回のYouTubeアップデートは、マーケターやクリエイターにとって大きなチャンスといえます。ショート動画の活用、AIツールを駆使した投稿最適化、そしてBrandConnectを活用したクリエイターとの連携など、幅広い戦略を検討できる内容となっています。
YouTubeアップデート速報:Shortsの拡張とライブ配信の新機能をチェック (2024/11/13)
This Week at YouTube: Set a Reminder for Shorts and an update on longer Shorts
①YouTube Shortsの拡張:最大3分の短尺動画が明確に表示されるように
これまでYouTube Shortsは60秒以下の短尺動画が中心でしたが、今後は 1分から3分の動画も「Shorts」として扱われる ようになります。この変更により、以下の領域で正確に表示されることが期待されています:
• チャンネルページ
• YouTube Studio
• チャンネル登録フィード
この新機能は 12月初旬までに適用完了予定 とのことです。これにより、視聴者はShortsとして認識される動画の範囲が広がり、コンテンツ制作の幅も拡大します。
マーケター・クリエイターへの影響
1〜3分の動画をShortsとして活用することで、より多くの視聴者を引き付け、エンゲージメントを高めることができます。特に商品紹介やサービスデモ、クイックヒントなどのコンテンツに最適です。例えば、プロモーション動画やティーザーをこれらの短尺動画として投稿することで、視聴者の関心を引き、さらなるアクションを促すことができるでしょう。
②視聴者がライブ配信を通知設定できる新機能
新たに、視聴者が Shorts視聴中にライブ配信の通知設定ができる ようになりました。対象となる配信は次の形式を含みます:
• ライブ配信(縦横どちらの向きでも可)
• プレミア公開
マーケター・クリエイターへの影響
この機能の導入により、視聴者はライブ配信を見逃すことなく、事前に通知を受け取ることができます。これにより、ライブ配信を活用したプロモーションやイベントで、より多くの視聴者を集めることが可能になります。また、ライブ配信をプレミア公開と連携させることで、視聴者とのインタラクションを促進し、ブランドの認知度を高めることが可能です。
今回のアップデートは、YouTube Shortsの可能性をさらに広げ、ライブ配信への流入を増やす重要な変更です。これらをうまく活用することで、ブランドの認知拡大やエンゲージメントの向上が期待できます。
YouTubeの新機能まとめ:クリエイターと広告主をつなぐ最新ツール (2024/11/6)
“Most Relevant” Filter and New Data Story Experiments, and Creator-Initiated Video Linking Launch!
①動画パフォーマンスの「データストーリー」機能をテスト中
YouTubeは、クリエイターからの「動画のパフォーマンスを理解しづらい」という声に応え、新しいデータストーリー機能を実験的に導入しています。
データストーリーとは?
• 動画公開後の最初の24時間のパフォーマンスを、視覚的でわかりやすいフォーマットで表示。
• パフォーマンスの主な要因を掘り下げ、インサイトを得るための手助けを提供。
現在、この機能は一部のクリエイターに限定してテスト中。対象者は、YouTube Studioアプリで自分の動画分析ページにデータストーリーが表示されます。
マーケターへの影響
• 動画のパフォーマンスデータを視覚的に把握できるため、早期にコンテンツの効果を評価し、戦略の修正が可能になります。
• 特に、エンゲージメントのドライバーを明確にすることで、次回のコンテンツ制作に役立つインサイトを得ることができます。
クリエイターへの影響
クリエイターは、自分の動画の初動パフォーマンスを簡単に把握し、今後の動画にどう活かすかを考える材料を得ることができます。
②コメントタブが「Community」に改名、フィルタ機能も進化
先週発表された「コメントタブ」のリニューアルについて、さらに詳細が明らかになりました。
新しい機能:最適なコメントフィルタ
• チャンネル全体のコメントを分析し、重要度の高いコメント(例:視聴者からの質問など)を優先表示。
• クリエイターが積極的に視聴者と交流できる環境を提供。
この機能も一部のユーザーを対象に、Studioアプリおよびデスクトップ版でテスト中です。
マーケターへの影響
• 視聴者とのエンゲージメントを促進するため、重要なフィードバックや質問に迅速に対応でき、ブランドの信頼性を高めることができます。
• コメント分析を効率化することで、消費者のニーズや反応を素早くキャッチでき、マーケティング戦略に反映させやすくなります。
クリエイターへの影響
クリエイターが視聴者とのコミュニケーションを強化しやすくなり、特に視聴者の質問や要望に迅速に対応できるようになります。
③ショート動画でも「動画リンクリクエスト」機能を拡張
これまでYouTubeでは、クリエイターがブランドを紹介した際に、広告主から動画リンクリクエストを受け取る仕組みがありました。このリクエストを承認すると、広告主がGoogle Adsを通じて動画のオーガニックパフォーマンスを確認でき、再利用権が付与されます。
今回のアップデート内容
• チャンネル登録者4,000人以上のYouTubeパートナープログラム(YPP)クリエイターは、自分から広告主に「動画リンクリクエスト」を送信可能に。
• 対象はショート動画。リクエストを受けた広告主は、タグ付けされたコンテンツを広告として利用するか検討できる。
この変更により、クリエイターと広告主のコラボレーションがさらにスムーズになります。
マーケターへの影響
• クリエイター主導のタグ付けコンテンツが広告主に推薦され、ブランドにとってより効率的にコンテンツを活用できる機会が増加します。
• ショート動画におけるオーガニックパフォーマンスを確認できるため、広告キャンペーンの成果を把握しやすくなります。
クリエイターへの影響
• クリエイターは自らブランドに対して動画のリンクリクエストを送ることができ、広告主とのコラボレーション機会が増加します。
• 動画が広告主に推薦されることで、収益化のチャンスが広がり、より多くのブランドと連携できる可能性が高まります。
今回のアップデートでは、YouTubeがクリエイターと広告主の双方に価値を提供するための新しい仕組みを試験的に導入しました。データ分析の簡略化、視聴者とのエンゲージメント向上、ブランドコラボの拡張など、すべての機能がマーケターにとっても非常に有益です。
まとめ
YouTubeでは、クリエイターのために新機能や改善を次々と導入しています。
「インスピレーションタブ」や「ブランドコネクト」のようなAI活用のツールは、コンテンツ制作を効率化し、クリエイターがより創造的にアイデアを発展させられるようサポートします。
また、長尺ショート動画や視聴者とのインタラクション機能の充実、ブランドコラボレーションの新たな方法など、さまざまな改善が進行中です。
これらのアップデートを活用することで、視聴者とのつながりを深め、収益化のチャンスを広げられる可能性があります。
今後もYouTubeの最新情報をキャッチし、戦略に取り入れていきましょう。