Facebookページを始めとするソーシャルメディアのマネジメントプラットフォームであるInvolver、その創業メンバーであり、現CTOのNoah Horton氏が来日されました。日本におけるFacebookの普及予測やツールの特徴などをインタビューしました。
Noah Horton氏プロフィール
■現在
- Founder and CTO – Involver 2007−
■経歴
- Interum Director of Product Management- NeoEdge Networks 2006−2007
- Software Architect – NeoEdge Networks 2006−2007
- Program Manager – Microsoft Corporation 2003−2006
前提情報
involverは Facebookページ、Twitter、mixi、Wordpressといった複数のソーシャルアカウントを管理するSMP(ソーシャル・マネジメントプラットフォーム)。Facebookページ、mixiページで利用できる様々なアプリと統合管理ツール(AMP)で構成される。競合製品は Buddy Media、Vitrue、Context Optionalなど。世界中にあるFacebookページの約10%にインストールされている。
※involver, Buddy Mediaの両製品はループスも代理店として販売を行なっています。
※involverの価格表は記事最下部(クリックで移動)。
インタビュー
日本のソーシャルメディア市場の見方
ーー日本国内における Facebookのアクティブ会員数は、まだ500万〜600万程度。国産SNSであるミクシィが1500万、Twitterも1000万人は超えていると言われている。また、GREEやMobageのようなゲーム特化型のSNSも存在する。米国のようにデファクトスタンダードが確立していない状況と言われているが、今後の変化をどのように予測しているか?
時間が必要だが、リアル・アイデンティティに立脚するSNSでは Facebookが覇権を握ることになると見ている。今はFacebookがスタンダードとなっている国でも、元々別のSNSがNo.1だったが毎年 300%を超える成長率でそれらを追い抜いた例を何度も目にしてきた。日本でも当然それが起こりうると考えている。
Facebookは50 歳以下の全インターネットユーザーがターゲットになる。つまり日本では1億人の半分、5000万人が潜在ユーザーだ(筆者注:日本のインターネット人口は1億人弱)。他国での成長実績から考えると2011年末で800万人程度、2012年末には3000万人程度まで成長していたとしても驚くべきことではない。
また、SNSの活性度は単に「月次」のアクティブ利用者数や会員数で計れるものではなく、重要なのはどの程度活性化しているかだ。日本のFacebookユーザーの60%は毎日利用していることが統計データからわかっている。今後も活性化していくことは間違いないだろう。
ーーmixiやその他のSNSをどう見ているのか
GREE や Mobage のようなゲーム特化型のSNSも、近い将来 Facebook を恐れるようになるだろう。Facebookはインフラであり、ゲームも含む全ての領域で利用される可能性がある。mixiはクローズドで強い結び付き。 その内容は親や子供に見せられるようなものではなく、広がりは限定的だと考えている。
日本における Involver の販売状況
ーー日本での販売実績はどのくらいか。また、日本市場と米国市場の質的な違いは?
これまで、無料版も含め(筆者注:Involverはフリーミアムモデルになっており、Facebook版には無料で使えるアプリがある)は日本企業400社程度にインストールされている。
日 本におけるSMP(ソーシャルメディア・マネジメントプラットフォーム)市場はまだまだこれからであり、米国市場との質的な違いが現れるには至っていな い。Involverの強みは、FacebookだけでなくTwitter、mixi、Wordpressといった複数のソーシャルサービスのアカウント を一元管理できる点にある。有料版を利用している企業も複数のソーシャルサービスへ展開している企業が多い。そういった意味では Facebookがデファクトスタンダードになっている米国に比べ、複数のソーシャルサービスが利用されている日本市場ではInvolverの優位性を発 揮できると考えている。
ーー日本における販売戦略はどのように考えているのか。
基本はフリーミアムによる無料利用で普及させていく。あとはループスのような代理店経由の販売と、メディア戦略にも注力していく。米国では製品の販売だけでなく、 アフターフォローとしてのトレーニングコースも充実させている。3日間で$15,000のテクニカル面に特化した大規模なものから、半日程度のソーシャ ルメディアマーケティング特化の講座があり、このようなトレーニングは今後日本でも実施していく予定だ。また、四半期に一度蓄積されたデータからベストプ ラクティスを抽出し、クライアントに配布している。
ーー日本での総代理店であるトーチライトはミクシィが出資する会社だが。
日本ではmixi、Facebook、Twitterといった複数のソーシャルサービス利用者数が拮抗しており、デファクトスタンダードは確立していない。 こういった状況では、企業が複数のソーシャルサービスに対応するために多額のコストがかかるためROIを達成するのが難しい。Involver が mixiページに対応しすることで運用者の作業負担、コスト負担は軽減するはずだ。ミクシィからは技術協力を受けている他、運用面でも連携している。通常、mixiページアプリ(筆者注:mixiページでタブとして動作するmixiアプリ)を利用するためには公開申請などの手続きが必要だが、Involver の mixiアプリを利用する場合はこれらの作業が不要となるため利用者の負担を軽減できる。
ーー具体的に、Involver の mixi版ではどのようなことができるのか。
2011 年10月現在ではYoutube、Twitter、RSS Feed、クーポン(有料)の4種類のタブアプリが無料で利用できる(筆者注:無料版は多機能携帯には非対応)。PCだけではなく多機能携帯(筆者注:いわゆる「ガラケー」)やスマートフォンにも対応している。また、エンタープライズ版ではAMP(Audience management platform、統合管理ツール)も利用できる。
対応アプリのラインナップはこれからも順次増やしていく。これらの開発は日本で行なっており、ローカライズや仕様策定についても日本のスタッフが行なっているためきめ細かい対応ができている。ここまで日本市場にコミットしているソリューションは他にないはずだ。
ーー競合と比較した場合の特徴は?
先に挙げたmixiへの対応は、現在の日本市場にとっては最大の差別化要素になるだろう。数多くのソーシャルアカウントを運営するブランドは、その手間やコストに頭を悩ませている。Facebook、mixi、Twtter、ブログ(Wordpress)を一元管理できるのはinvolverだけだ。
また、Facebookのようなソーシャルメディア固有の機能をラップし、マークアップ言語として記述できる「SML(Social Markup Language)」も米国では非常に人気だ。Facebookのようなプラットフォームは仕様変更も多く、プログラム実装の手間がかかるだけでなく実装後のメンテナンスコストも膨大になる。SMLはそういったプラットフォームの仕様変更を吸収することで管理コストを削減することができる。また、マークアップ言語なので表現の自由度が大幅にあがる。日本での利用事例はPontaのFacebookページを見て欲しい。Twitterの機能が、Facebook上でオリジナルデザインと見事に統合されているのがわかっていただけると思う。
今後の展開について
ーー今後の開発ロードマップはどのようなものか。
2011年中に統合管理ツールAMPの新バージョンを公開する予定。UIを一新し、より直感的に使いやすくなる。
ま た、詳細は明かせないが mixi に続いて Google+ にも対応する予定がある。動きの早いソーシャルメディア業界において、クライアントの負荷軽減をサポートしていきたい。米国では「プライベートな Facebook、Google+はお固いビジネスユースのSNS」というようにそれぞれのソーシャルサービスを受け止めている。Google+ は Google Apps や Gmail のようなビジネスで必要となる機能とインテグレートされていくと思う。家族や友達とプライベートな交流をするにはFacebookが最適だが、オフィシャ ルなやり取りは Google+ に移っていくのではないかと考えている。
また、Good Dataと連携し、我々のデータベースに蓄積されたデータとサードパーティのデータを統合し、解析を進めていく。日本語の解析はまだまだ遅れているが、日本企業や研究機関と連携することで将来的には対応していきたい。
最後に
ーー日本のソーシャルメディア担当者に一言お願いします。
Think big、小さく考えてはいけない。ソーシャルはつまりは顧客の声であり、全ての事業活動に影響する要素だ。営業、マーケティング、広報、R&D、 顧客サポート、あらゆる部門とインテグレートしていく必要がある。ソーシャルテクノロジーの利用を進めていくと、いつかそれらの膨大なデータを管理する必 要が生まれてくる。Involver は企業のソーシャルメディア活用を統合し、支援する存在でありたいと思っている。
販売情報
料金表
※日本国内での提供価格は変更されることがございます。現在価格については別途お問い合わせください。
お問い合わせ
当社ループスは、involver, Buddy Mediaをはじめとするさまざまな製品を販売代理店として取り扱っており、お客様のニーズやご事情を詳しくお聞かせいただいた上で、最適なツールをご提供することを心がけております。involverやその他ソーシャルマネジメントツールのお問い合わせやご相談は以下までお願いいたします。
電話:03-6438−0311(担当:高萩克也、許直人)
メール:cons@looops.net






























