2010年9月度の最新ニールセン調査によると、ついにTwitterの国内利用者数(月次ユニーク訪問者数)は8月から10.5%成長し、1113万人になったことがわかった。データ元は、ネットレイティングス社提供によるインターネット利用動向調査「ニールセンNetView」サービスで、対象は一般家庭および職場のPCユーザーとした。
ただしTwitter訪問者には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のユーザー数はもう少し多いはずだ。参考まで、Twitter社の9月4日ブログによると、Twitter.comユーザーは全Twitterユーザーの78%とのこと。この数値を単純に適用すると、9月度のTwitterユーザーは1,427万人と推定される。
また、この三社の2010年度、利用者数の推移は次のようになっている。
2010年4月からしばらく横ばい状態が続いたTwitterだったが、ここに来て利用者をのばしはじめており、一般ユーザー層に普及しはじめた可能性がある。mixiは残念ながらPCベースでは停滞が続いているようだ。またFacebookは堅調に成長している様子がわかる。
なお、Facebookについては自社統計データ(月次ユニーク訪問者数やユーザー属性などのリアルタイムに近いデータ)を常に公開している。それに基づくFacebakers.comの最新チャートも参考まで掲載しておきたい。こちらによると最新データでは訪問者数は159万人とやや少なめになっている。
さて、ニールセン調査に戻り、三社の最新ページビュー推移を見てみよう。
このように、ベージビューで見ると依然としてmixiが他サービスを圧倒していることがわかる。Twitterはもともと平均ページビューが低いサービスだが、Facebookは平均ペーシビュー、平均滞在時間が非常に高いことで知られている。
例えば平均滞在時間で比較してみよう。次の表は、今回の2010年9月国内調査結果と、2010年2月ニールセン調査結果(10ヶ国平均)と比較すると次のようになる。
この表を見ると、日本のTwitterユーザーは41分と10ヶ国平均より多いのに対して、Facebookは36分と10ヶ国平均の約1割程度の利用時間にとどまっており、まだまだ活性化に課題があることが推測できる。
ただしここ最近のFacebook盛り上がりは昨年のTwitterを思わせるものがあり、今後、国内のソーシャルグラフ(友人関係数)が増加していくと、この数字は大きくのびていくだろう。
最後に、これら3サービスの利用者の重なりのデータをチェックしてみよう。
この表は、例えばmixiユーザーの42.4%はTwitterを、8.8%はFacebookを利用しているということを表している。特に目につくのは、TwitterとFacebookユーザーの重なりが多いことだろう。Facebookユーザーの53.3%はTwitterを利用している、つまり典型的なイノベーター、アーリーアダプター層ということだろう。
なお、この三社サービスの利用者合計は延べで22,766(千人)となるが、実際の重なりを考慮した「重複しない利用者数」は17,339(千人)、国内PCネットユーザーに対するリーチ率では28.6%となる。
■ インターネット利用動向調査Nielsen Online NetViewに関して
インターネット利用動向調査Nielsen Online NetViewは、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにネットレイティングス株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細はこちらまで。
※本記事で使用しているニールセン株式会社提供データについては転載禁止となっております。
データのご用命に関してはニールセン株式会社の下記お問合せ先にご連絡お願い致します。
<お問合せ先>
サービス内容、 資料請求等 に関するお問合せ
ニールセン株式会社 セールス&アナリティクス宛
TEL:03-4363-4201(セールス&アナリティクス直通)
E-Mail:jpw_ClientServices@nielsen.com