mixi, Twitter, Facebook 2010年10月最新ニールセン調査 〜 Twitterは堅調、Facebookは急伸

斉藤徹 | 2010/11/22

mixi, Twitter, Facebook 2010年10月最新ニールセン調査 〜 Twitterは堅調、Facebookは急伸

2010年10月度の最新ニールセン調査によると、ついにTwitterの国内利用者数(月次ユニーク訪問者数)は9月から5.8%成長して1178万人、ネット人口に対する普及率は19.0%になったことがわかった。データ元は、ネットレイティングス社提供によるインターネット利用動向調査「ニールセンNetView」サービスで、対象は一般家庭および職場のPCユーザーとした。

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利用者でいくと、mixiは974万人、Twitterは1178万人、Facebookは282万人。ただしペーシビューや利用時間ではmixiが他の2サービスを圧倒しており、アクティブ率や滞在率ではmixiが際立つ結果となっている。

また、Twitter訪問者には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のユーザー数はもう少し多いはずだ。参考まで、Twitter社の9月4日ブログによると、Twitter.comユーザーは全Twitterユーザーの78%とのこと。この数値を単純に適用すると、10月度のTwitterユーザーは1,510万人と推定される。

次のグラフは、この三社の2010年度の利用者数推移をあらわしたものだ。

Chart2

2010年4月から約4ヶ月間、横ばい状態が続いたTwitterだったが、9月、10月と再成長のステージに入ったようで、ついにキャズムを超え、一般ユーザー層に普及しはじめた可能性が高そうだ。mixiは残念ながらPCベースでは停滞が続いている。またFacebookがここに来て急成長が始まったようだ。月次訪問者数で282万人、わずか1ヶ月で36%も伸ばしている。

なお、Facebookについては自社統計データ(月次ユニーク訪問者数やユーザー属性などのリアルタイムに近いデータ)を常に公開している。それに基づくFacebakers.comの最新チャートも参考まで掲載しておきたい。こちらによると最新データでは訪問者数は170万人とやや少なめになっている。これは、ニールセンが会員以外の閲覧者を含んでいるのに対して、自社統計データは会員のみに限定しているためだ。

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今月のFacebook統計で際立っているのは最後のグラフ、広告単価をあらわすCPM, CPCがともに急上昇している点だろう。現時点でCPM(1000回表示あたりの広告料金)が0.65ドル、CPC(1クリックあたりの広告料金)が0.28ドルと、それぞれなんとこの一週間で倍以上に急騰しているのだ。この原因は、おそらくグルーポンジャパンとポンパレ(リクルート社)による、共同購入クーポンサービスの熾烈なトップ争い、そのための広告投下合戦の影響と推測される。これにより、リスティング広告など他のネット広告と比較して割安だったFacebook Adsも、ついに他広告のコストに近づいたようだ。参考まで、米国Facebook Adsの広告単価は、CPCが0.7ドル、CPMが0.3ドル(世界第三位のハイバリュー)であり、日本よりやや高いレベルとなっている。

さて、ニールセン調査に戻り、三社の最新ページビュー推移を見てみよう。

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ベージビューで見ると、依然としてmixiが他サービスを圧倒している。Twitterはもともと平均ページビューが低いサービスだが、Facebookは平均ペーシビュー、平均滞在時間が非常に高いことで知られている。

例えば平均滞在時間で比較してみよう。次の表は、今回の2010年10月国内調査結果と、2010年2月ニールセン調査結果(10ヶ国平均)と比較すると次のようになる。

Chart4_2

この表を見ると、日本のTwitterユーザーも33分と10ヶ国平均より少なく、Facebookにいたっては27分と10ヶ国平均の約1割以下の利用時間にとどまっており、まだまだ活性化に課題があることが推測できる。また、ファンページなどへの単発的な非会員によるアクセスが多いことも理由のひとつとして挙げられるだろう。

最後に、これら3サービスの利用者の重なりのデータをチェックしてみよう。

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この表は、例えばmixiユーザーの41.4%はTwitterを、10.9%はFacebookを利用しているということを表している。特に目につくのは、TwitterとFacebookユーザーの重なりが多いことだろう。Facebookユーザーの52.9%はTwitterを利用している、つまり典型的なイノベーター、アーリーアダプター層ということだろう。

なお、この三社サービスの利用者合計は延べで24,341(千人)となるが、実際の重なりを考慮した「重複しない利用者数」は18,504(千人)、国内PCネットユーザーに対するリーチ率では29.9%と、ようやく30%の壁に近づいたことがわかった。

■ インターネット利用動向調査Nielsen Online NetViewに関して
インターネット利用動向調査Nielsen Online NetViewは、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにネットレイティングス株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細はこちらまで。

 


※本記事で使用しているニールセン株式会社提供データについては転載禁止となっております。

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AUTHOR PROFILE

  • 著者:斉藤徹

株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役。

 

1985年、慶應義塾大学理工学部を卒業し、日本IBM株式会社入社。1991年2月、株式会社フレックスファームを創業。2005年7月、株式会社ループス・コミュニケーションズを創業し、ソーシャルメディアのビジネス活用に関するコンサルティング事業を幅広く展開。20年を超える起業家としての経験とビジネスに関する知見に基づき、ソーシャルシフトの提唱者として「透明な時代におけるビジネス改革」を企業に提言している。著書に『再起動 リブート』(ダイヤモンド社)『BEソーシャル 社員と顧客に愛される5つのシフト』『ソーシャルシフト これからの企業にとって一番大切なこと』(日本経済新聞出版社)、『新ソーシャルメディア完全読本』(アスキー新書)、『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』(共著、KADOKAWA)など多数。

 

2016年4月から学習院大学経済学部経営学科の特別客員教授に就任。「起業論」「企業経営とトップマネジメント」「企業経営とソーシャルキャピタル」「インキュベーション塾」の講義を担当する。

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