Ameba, GREE, Mobage, mixi 2011年3月最新VRI調査 〜 携帯視聴率のデータを公開します

斉藤徹 | 2011/05/03

Ameba, GREE, Mobage, mixi 2011年3月最新VRI調査 〜 携帯視聴率のデータを公開します

In the looopでは、PCおよび携帯とわけて、それぞれ月1回、ソーシャルメディア最新視聴率をご紹介している。


視聴率データは、それぞれPCはネットレイティングス社「Netview」、携帯はビデオリサーチ・インタラクティブ社の「Mobile Media Measurement for i-mode」から提供をいただいている。ただし、携帯視聴率の方は、対象キャリアが国内約50%のシェアを持つNTTドコモのみ、またスマートフォンは対象外としている点にご注意いたたきたい。

さて、今日は、第三回目となるソーシャルメディア携帯視聴率、2011年3月分をお届けしたい。

■ 携帯サイト(ドコモ多機能携帯)の視聴ランキングについて

まずは全携帯サイトの視聴データランキングからトップ20を紹介しよう。

Fig1

それぞれの携帯サイトに関して、推定接触者数(千人)、リーチ率、平均訪問回数、推定視聴ページ数(千回)、平均視聴ベージ数、平均利用時間が調査されている。推定接触者数と推定視聴ページ数は、サービスのバージョンアップによって今回の調査から公開されたもので、基礎となる2010年推定人口テーブルではドコモiモード月次利用者を約2170万人としている。また、この表の中でグレイの背景となっているものは、各項目でのトップ5。順位はリーチ率を基準としている。

ソーシャルメディア系では、Ameba(Amebaモバイル)が先月に続きトップの7位、GREEは先月11位から15位にランクダウン。mixiは先月19位から20位に、Mobage(モバゲー)は先月17位から30位に大きく順位を落とす結果となった。リーチ率ではそれほど目立たないソーシャルメディア系サイトだが、訪問回数や利用時間では突出しており、他の携帯サービスと比較して圧倒的なスティッキネスを誇っている。

この中から、ソーシャルメディア系携帯サイトを抽出すると以下のようになる。

Fig2

なお、ameba.jpの数値にはameblo.jpを、mixi.jpの数値にはmixi.netを、それぞれ含んだ統計値としている。接触者数とリーチ率ではAmeba、訪問回数ではmixi、視聴ページ数と利用時間ではMobageと、それぞれ強い分野が明確にあらわれている点が興味深い。

■ 推定接触者数、推定視聴ページ数、推定総利用時間の時系列推移について

続いて、これら4サービスの推定接触者数(月次ユニーク訪問者数と同義)、推定視聴ページ数(月次ページビューと同義)、推定総利用時間(月次利用時間と同義)をそれぞれ時系列で比較してみよう。なお、推定総利用時間は、推定接触者数に平均利用時間をかけ合わせることで算出している。また、この調査は携帯シェア50%のドコモを対象としており、二倍すればおおよそ携帯アクセス状況に近いと見ることもできるだろう。ただし、現時点ではスマートフォンは対象外となっている点に注意したい。

Fig3_2

まず、推定接触者数でみると、Amebaが3ヶ月連続でで躍進しトップになる一方で、GREE, mixi, Mobageは減少傾向にあることがわかる。特にGREEとmixiは3月に回復したのに対して、Mobageは6ヶ月連続で減少。携帯電話におけるSNSやソーシャルゲーム利用が成熟・衰退期に入っていることを示している。ドコモは、2011年の携帯予測販売目標を1500万台、そのうちスマートフォンを600万台(40%)としており、スマートフォン利用者にいかにアピールするかが急務となっている。

Fig4_2

Fig5

一方、この二つのチャートは、推定視聴ページ数(上図)と推定総滞在時間(下図)の時系列推移だ。利用者数では最もすくないMobageだが、圧倒的な平均視聴ページ数、平均利用時間によって、これら両指標で存在感を示している点が印象的だ。ただし3月は総利用時間でGREEがついにMobageを捉えトップとなった。また、利用者数やリーチ率トップのAmebaは、三大SNSと比較すると20-25%程度に留まっており、視聴ページ数や滞在時間の向上が課題となっている。

■ 利用者属性(学生、主婦、職業人)別、リーチ率と平均利用時間について

最後に、属性別 (学生、主婦、職業人) のリーチ率と平均利用時間を見てみよう。なお、それぞれのiモード推定月次利用者数は、職業人は1299万人、学生が372万人、主婦が287万人、無職その他が216万人となっている。

Fig9
リーチ率では、職業人、学生、主婦、無職他を通して、Amebaがトップとなった。この学生には、高校生、大学生、専門学校生を含んでいる。今回調査から、無職その他を項目として追加し、全利用者にカバーを広げた。全サービスを通じて学生の利用率が最も高く、職業人や主婦は10-20%程度リーチ率が低い。特にmixiは属性別で利用状況が大きく異なるのが特徴と言えるだろう。

Fig10
最後に、属性別の平均利用時間を見てみよう。利用時間の長いMobageだが、意外にも職業人と無職その他が牽引していることがわかった。経済的余裕のある職業人や時間的余裕のある無職その他に強力な固定層を持っており、それぞれ毎日平均で1時間ほど利用、この層がモバゲーの圧倒的な収益力を支えているようだ。また学生や主婦においてはmixiの滞在時間がトップになっている点も特徴と言えるだろう。

■ モバイル・インターネット視聴データ Mobile Media Measurement(β) について
ビデオリサーチインタラクティブ社の提供するMobile Media Measurementは、アクチュアルでのモバイル・インターネット視聴データを取りまとめたものを、ASPによるサービスにて提供するもので、i-modeユーザー版とYahoo!ケータイユーザー版があります。詳細は こちら まで。

  • 調査対象者 全国の男女15歳以上のi-mode利用者
  • 標本抽出法 ドコモプレミアクラブ会員より抽出
  • 視聴データ取得方法 NTTドコモの「iモードアクセス履歴検索サービス」に調査対象者が加入し、定期的にアクセス履歴データを取得し、VRIにデータ転送
  • データ更新頻度
    ログデータ:毎月末に前月分データを更新

    アンケートデータ:毎年秋頃更新予定
  • 調査標本数 2010年8月時点/約2600サンプル (ただし毎月変動します)

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AUTHOR PROFILE

  • 著者:斉藤徹

株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役。

 

1985年、慶應義塾大学理工学部を卒業し、日本IBM株式会社入社。1991年2月、株式会社フレックスファームを創業。2005年7月、株式会社ループス・コミュニケーションズを創業し、ソーシャルメディアのビジネス活用に関するコンサルティング事業を幅広く展開。20年を超える起業家としての経験とビジネスに関する知見に基づき、ソーシャルシフトの提唱者として「透明な時代におけるビジネス改革」を企業に提言している。著書に『再起動 リブート』(ダイヤモンド社)『BEソーシャル 社員と顧客に愛される5つのシフト』『ソーシャルシフト これからの企業にとって一番大切なこと』(日本経済新聞出版社)、『新ソーシャルメディア完全読本』(アスキー新書)、『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』(共著、KADOKAWA)など多数。

 

2016年4月から学習院大学経済学部経営学科の特別客員教授に就任。「起業論」「企業経営とトップマネジメント」「企業経営とソーシャルキャピタル」「インキュベーション塾」の講義を担当する。

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