11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて

斉藤徹 | 2012/09/19

11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて

 

生まれて4度目、想い出のサンフランシスコに来た。

 

それにしても、なんと印象のかわらないことか。フィッシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ、ユニオンスクエア。めざましく近代化していく世界の中で、いつまでも懐かしい味を残しているこの街なみが、僕はとても好きだ。

 

 

思い返すと、最後の海外旅行は2001年3月。ループス以前に創業したフレックスファームでのビジネス・トリップ以来だから、なんと11年ぶりだ。パスポートも切れていた。ずっと海外の最新情報を配信していたこともあり、すごく驚かれる方も多いけど、これはほんとのこと。

 

海外に行かなくなかったのは、個人的な理由もある。2001年末にフレックスファームの代表を退任することになり、それから諸行無常の響き (ループス創業物語) もあり、ジェットコースターのような激しい人生を歩んでいたからだ。まあ、その前もそうだけど(笑)

 

成田に向かう京成線の中で、10年前のことを思い出した。個人の巨大な借金と希望のない未来。そう遠くない将来、競売にかけられるであろう家のこと、そこに一緒に住む母や家族のこと、あと一日あたりの金利とかも。そんなことを考えながら、家の近くだった多摩川の遊歩道をよく走っていた。なにせ時間があるものだから、両脇の草や川の流れ、色艶の変わり具合から細かな揺れ、土手のほのかな匂いまで、とても鮮やかに感じていた。

 

それから悪戦苦闘の10年がたった。なんと時間というものは、人の環境を大きく変えていくのだろう。さらにさかのぼって20年前といえば日本IBMを退社した直後で、ああ、僕にとってはじめての、とってもとっても深い修羅場に足を踏み入れてしまった時じゃないか。もう、この感覚は自分にしかわからないけど、起業家にとって、10年っていう歳月は、笑っちゃうぐらい圧倒的なものだ。時が解決してくれる。この言葉は偉大だ。

 

これから先、10年の事にも思いを馳せた。僕は今、50才にして、ようやく自分のライフワークが見つかった。ソーシャルシフト。社員と顧客を幸せにする経営を説き、それをループスで体現していくこと。そこで醸成された知見をループスやソーシャルシフトの会のみんなと一緒に広めていくこと。日本が笑顔を取り戻す一助となることだ。今まで迷惑をかけつづけてきた人たちに少しでも恩返しできるよう、これからまっすぐ信念を貫きたいなあと思ってみたりした。(ちなみに僕はまったく聖人君主ではなく、超いたずらっ子がおやじになったような人間ですので、くれぐれも誤解のなきよう)

 

やっぱり海外旅行って、こんな非日常的なことを考えられることが魅力ですね。しかも深夜だから、妙にエモーショナルな文章を書いてしまったような気がする。まあ、いいか。さて、明日からはDreamforceのイベントにつき、ブログをアップしていこうと思います。編集長の直人くんからもせがまれてるんで。来月からは11月に出版予定の新著「BE ソーシャル!」からの抜粋を中心に記事も書きます。それから、また10年、がんばります。みなさま、よろしくお願いします。

 

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=ryF9p-nqsWw[/youtube]
見えない方は こちら YouTube へ 

 

I left my heart in San Francisco を聴きながら、サンフランシスコにて非日常にひたるの巻。 

 

COMMENT

10 件のフィードバック

  1. mikiya_4822 より:

    11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて – 生まれて4度目、想い出のサンフランシスコに来た。

    それにしても、なんと印象のかわらないことか。フィッシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ、ユニオンスクエア。 http://t.co/nm9R6NqQ

  2. mamelabo より:

    [InTheLooop記事] 11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて – 生まれて4度目、想い出のサンフランシスコに来た。

    それにしても、なんと印象のかわらないことか。フィッシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ、ユニ… http://t.co/6TtBh295

  3. timesofjapan より:

    [In the looop] 11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて http://t.co/jeo4M2ZX

  4. yuu_key より:

    斉藤さんの久々のブログ。アメリカ11年ぶりなんだーと思ったら、思いがいっぱいの記事。自分もこんなステキな記事がさらっと書けるようになりたい。
    →11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて [ITL] http://t.co/VzOhU9q4 #ITL @LooopsComさんから

  5. takeshi_kato より:

    ループスCEO斉藤が久々のブログ更新!サンフランシスコ、羨ましいなぁ。僕も3年前に行きましたが、やっぱりまた行きたいです。年末に行こうかと計画中^^ / 11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて http://t.co/3TlSVjC4

  6. yosuke427 より:

    サンフランシスコ行きてぇな〜。→ 11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて [ITL] http://t.co/ueNx1rF2 #ITL @LooopsComさんから

  7. kigyouidea より:

    11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて [ITL] http://t.co/EMXuMx1n

  8. tatsuyakitano より:

    【Looops新作ブログ】 11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて – 生まれて4度目、想い出のサンフランシスコに来た。

    それにしても、なんと印象のかわらないことか。フィッシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ、ユニオ… http://t.co/DE7p1Ro4

  9. masashi_yuno より:

    11年ぶり、想い出のサンフランシスコにて – 生まれて4度目、想い出のサンフランシスコに来た。

    それにしても、なんと印象のかわらないことか。フィッシャーマンズワーフ、ゴールデンゲートブリッジ、ユニオンスクエア。 http://t.co/d9Qf9943

  10. yurio_it より:

    ゆーきさんありがとー!RT @yuu_key: 斉藤さんの久々のブログ。アメリカ11年ぶりなんだーと思ったら、思いがいっぱいの記事。自分もこんなステキな記事がさらっと書けるようになりたい。→11年ぶり、想い出のサンフランシスコhttp://t.co/Wx0YmbAz #ITL

AUTHOR PROFILE

  • 著者:斉藤徹

株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役。

 

1985年、慶應義塾大学理工学部を卒業し、日本IBM株式会社入社。1991年2月、株式会社フレックスファームを創業。2005年7月、株式会社ループス・コミュニケーションズを創業し、ソーシャルメディアのビジネス活用に関するコンサルティング事業を幅広く展開。20年を超える起業家としての経験とビジネスに関する知見に基づき、ソーシャルシフトの提唱者として「透明な時代におけるビジネス改革」を企業に提言している。著書に『再起動 リブート』(ダイヤモンド社)『BEソーシャル 社員と顧客に愛される5つのシフト』『ソーシャルシフト これからの企業にとって一番大切なこと』(日本経済新聞出版社)、『新ソーシャルメディア完全読本』(アスキー新書)、『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』(共著、KADOKAWA)など多数。

 

2016年4月から学習院大学経済学部経営学科の特別客員教授に就任。「起業論」「企業経営とトップマネジメント」「企業経営とソーシャルキャピタル」「インキュベーション塾」の講義を担当する。

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