hintゼミ のDAY1では、「自分らしさ」の探求がテーマになっています。コース全体で、個人が自分を理解し、他者と関わり、チームとしての協力を深めることで成長するプロセスを描いています。特に、個人が「仕事の意味」を見直し、単なる収入のためではなく、自己実現の場として仕事に向き合うことの重要性が説かれています。DAY1の講義の中で気になった資料をピックアップし紹介していきたいと思います。
外的ゴールと内的ゴール
人間の幸福度に関して「外的ゴール」と「内的ゴール」の違いが解説されています。外的ゴールとは、例えば「お金」「名声」「外見の向上」など、物質的な目標を追求することです。一方、内的ゴールは、自己成長や良好な人間関係の構築、社会や組織への貢献など、精神的な充足を追い求めることを指します。
外的なゴールを追い求める人は、達成の有無にかかわらず、常に未達成への不安を抱えやすく、幸福度が低い傾向があります。
内的なゴールを重視する人は、自己の深層部分に意識が向いており、持続的な幸福を得る可能性が高いとされています。
ギバー、マッチャー、テイカーの概念
アダム・グラントの「ギブ・アンド・テイク」に基づいて、人々の行動パターンが3つに分類されます。
- ギバー (与える人):他人を中心に考え、相手の利益を優先して行動します。見返りを求めず、まず与える姿勢が特徴です。
- マッチャー (バランスを取る人):与えることと受け取ることのバランスを重視し、公平さを重んじます。
- テイカー (受け取る人):自分の利益を最優先にし、他者から何を得られるかを考える行動パターンです。
ギバーは自己犠牲を伴うのではなく、他者に笑顔を届けることで自身も豊かになることが示されています 。果たしてギバーは本当に幸せになれるのでしょうか。説明が続きます。
主体的なギバーになるための考え方
ギバーは必ずしも幸せには繋がらず、幸せにつながるギバーと繋がらないギバーがあると説明されています。幸せにつながる主体性を持つギバーの重要性が説かれています。
滅私奉公のギバー
- 自己犠牲: 自分の欲求や幸福を完全に無視し、他者や組織のために尽くします。
- 境界線の欠如: 自分と他者の境界線が曖昧で、過度に他者のニーズに応えようとします。
- 長期的な持続性の欠如: 自己を顧みないため、燃え尽き症候群に陥りやすく、長期的には効果的に貢献できなくなる可能性があります。
- 依存関係の形成: 周囲が過度に依存する状況を生み出し、健全な関係性を築きにくくなります。
主体性を持つギバー
- 自他のバランス: 自分の幸福と他者の幸福のバランスを取りながら貢献します。
- 健全な境界線: 自分と他者の境界線を明確に保ち、適切な範囲で貢献します。
- 持続可能性: 自己のケアも行うため、長期的に貢献を続けることができます。
- 相互成長: 自分も成長しながら他者や組織に貢献し、Win-Winの関係を築きます。
- 主体的判断: 状況を適切に判断し、最も効果的な貢献の方法を選択します。
- 自己実現との調和: 他者への貢献を通じて自己実現も達成し、より深い満足感を得ます。
主体性を持つギバーは、自分自身と他者の両方の幸福を考慮しながら行動するため、より健全で持続可能な形で社会に貢献できます。これは、セリグマンが提唱する「意味のある人生」の概念とも合致し、長期的には個人と社会の両方にとって有益な結果をもたらすよのではないでしょうか。
自分探しの深い淵に迷い込んでしまった時には
「人生のテーマ」は、最初から明確でなくても構わず、漠然としたテーマを感じ、そのテーマに基づいて人生を作り上げていくことが大切だと説明されています。具体的には、次のような問いが役立ちます。
- 幼少期に好きだったことは何か?
- 心から達成感や満足感を感じた瞬間はいつか?
- 今、夢中になっていることや、はまっているものは何か?
これらの質問を通して、自分の「本当にしたいこと」を少しずつ明確にしていきます。最終的には、自分が「本当に本当にしたいこと」に向けて行動し、それを実現する努力が人生を豊かにします 。
自分の強みを見つけよう!VIA-IS診断ツールの紹介
自分の「強み」を理解するために役立つ診断ツール「VIA-IS」が紹介されました。
VIA-ISって何?
VIA-IS(Values in Action Inventory of Strengths)は、自分の強みを発見するための診断ツールです。このツールは、ポジティブ心理学の研究に基づいて開発されており、性格や行動パターンを測定することで、どんな強みが自分に特に合っているかを見つけることができます。
どうして強みを知ることが重要なの?
強みを知ることで、仕事や日常生活の中で、自分の得意分野を最大限に活かすことができます。例えば、リーダーシップ、創造性、親切心など、それぞれの強みを活かす場面は異なります。自分の強みを理解していると、その場面でより大きな成果を発揮できるようになります。
VIA-ISの使い方
VIA-ISは、約120問の質問に答えるだけで、自分の特徴的な強みをリストアップしてくれる無料のツールです。以下の簡単なステップで始められます。
- 診断サイトにアクセス:VIA-ISの公式サイトにアクセスし、登録を済ませます。
- 質問に答える:120問の質問に答えます。質問はすべて「自分の普段の行動」についてですので、直感的に答えていきましょう。
- 結果を見る:診断が終わると、自分の強みトップ5が表示されます。この結果を基に、自分の強みをどのように仕事や生活で活かすかを考えてみましょう。
例えばこんな強みが見つかる!
VIA-ISの診断では、以下のような強みが見つかるかもしれません。
- 創造性:新しいアイデアを出し、問題を解決する能力。
- 向学心:常に学び続け、新しい知識を吸収する姿勢。
- 親切心:他者を思いやり、助けたいという気持ち。
強みをどう活かすか?
診断結果を受け取ったら、それをどう活かすかが次のステップです。例えば、リーダーシップの強みがある場合は、チームを引っ張る役割を積極的に担うことができます。創造性が強みなら、問題解決や新しい企画の提案に役立てることができるのではないでしょうか。自分の強みを知ることで、仕事にも自信が持てるようになります。
「クリエイティブ・テンション」と「エモーショナル・テンション」
最後に現実と理想のギャップが発生した際、どのようにそのギャップを捉えるべきかについて助言がありました。
- クリエイティブ・テンションは、理想のビジョンと現実とのギャップを認識し、そのギャップを埋めるために行動し学びながら成長するプロセスを表しています。このテンションは、自己改善や目標達成の推進力としてポジティブに作用します。
- 一方で、エモーショナル・テンションは、理想と現実のギャップに落胆したり、不安や自己否定に陥るネガティブな反応を指します。この状態では、目標から遠ざかりやすくなり、成長が阻害される可能性があります。
重要なのは、現実を正しく理解し、ビジョンに向けて前向きに行動することです。失敗やギャップに直面しても、それを学びの機会と捉えることで、自己成長につなげる重要性が強調されています。
まとめ
個人が自分らしさを探求し、他者との関係を築きながらチームとして成長することで、より豊かなキャリアと人生を築くことが可能ということが理解でしました。これらのプロセスは単なる技術的なスキルアップではなく、内面的な成長と幸福感にも深く関わっています。早速チームメンバーと共に自己実現を目指すプロセスを探求し、成長し続ける組織を作り上げるための基盤を築いていければと思いました。DAY2が楽しみです。今後も学びをどんどん共有していくので、続きのブログ記事もどうぞよろしくお願いします。