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mixi, Twitter, Facebook, Google+, Linkedin 2011年12月最新ニールセン調査。Facebookが停滞、Twitterが再び上昇に転じる

福田浩至 | 2012/01/20

mixi, Twitter, Facebook, Google+, Linkedin 2011年12月最新ニールセン調査。Facebookが停滞、Twitterが再び上昇に転じる

 

1月18日に、2011年12月度のニールセン・インターネット視聴率が発表された。データ元は、ネットレイティングス社提供によるインターネット利用動向調査「Neilsen/NetRatings NetView」サービス。対象は「一般家庭および職場のPCユーザー」としている。

 

訪問者数を見ると、Facebookが1254万人(前月比96%)と対前月比で減少した。震災直後の4月以来のことだ。逆に減少傾向にあったTwitterは1353万人(前月比103%)、mixiは814万人(前月比106%)といずれも微増となった。ただし、依然として平均訪問時間はmixiが圧倒的に長い。Google+は204万人(前月比132%)となり、増加に転じた。Linkedinは18万人(前月比57%)と大きく減少する形となった。なお、Twitter訪問者数には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のユーザー数はもう少し多い。参考までに、Twitter社のブログによると、Twitter.comユーザーは全Twitterユーザーの約78%とのこと。この数値を単純に適用すると、12月度のTwitterユーザーは約1735万人、対PCネット人口に対するリーチ率で19.1%となる。

 

なお、このデータはあくまでPCを前提とした訪問者数であり、以下の点に注意する必要がある。

  1.  フィーチャーフォンやスマートフォンからの訪問者数を含んでいない。例えば2011年7-9月度のmixiのページビューの機種別比率は PC14%、フィーチャーフォン78%、スマホ8%。また 公表値 から推定されるPCアクティブ会員数は総計1516万人の約50%となる。
  2.  非会員の訪問、すなわち各SNSトップページへの訪問者やオープンなページ(Facebookページ、mixiページ)への訪問者を含んでいる。したがってアクティブ会員数とは一致しない。
  3.  PCはWindows PCのみであり、MACやタブレットPCなどは含まない。
  4.  視聴率測定しているのは家庭と職場のみであり、学校やネットカフェなどからのインターネット利用は含まれていない。

これら5サービスの訪問者数を時系列推移であらわすと次のようになる。

 

 

【ニールセン/ネットレイティングスのコメント】 ニールセン/ネットレイティングスは2011年10月データよりmixiの集計対象URLの変更をおこないました。これにより2011年10月以前と以降のデータの継続性は失われています。弊社ではデータ公表時点でのデータを公式データとしていますので、集計対象URLの変更を過去データに遡って反映させません。しかし、mixiの利用状況の把握に誤解が生じる可能性があるため、時系列利用動向グラフにのみ参考値として、2011年10月に集計対象から外したURLを含まない訪問者数を線形でのみご提示させて頂いております。

ニールセン/ネットレイティングスのコメントにある通り、2011年9月まではmixiの推定訪問者数に外部サイトで「イイネ!」ボタンが表示されたユーザーも含まれていた。グラフにおける濃いオレンジのラインだ。それに対して2011年10月以降はその数値を除外したことで集計値が大きくダウンした。過去にさかのぼって「イイネ!」ボタンを除外した数値である mixi(参考値)は薄いオレンジのラインで表示している。この集計方法の変更により、mixiは3位に後退している。

 

続いて、5サービスの利用時間とページビューを時系列推移で見てみよう。

 

 

 

mixiはページビュー、訪問時間ともに減少傾向が続いているが、いずれも他を上回る。12月は「mixi Xmas」のTVCM放映による影響か、両指標とも増加した。Facebookは、ベージビューは増加したものの訪問時間は減少している。また、Twitterは横ばい傾向が続いているが、12月は増加に転じた。この二つの指標では Google+ とLinkedinは比較できるレベルにない。

 

次に、5サービスの訪問者の重なりのデータをチェックしてみよう。

 

 

この表は、例えばmixiユーザーの51.4%はTwitterを、47.4%はFacebookを、8.1%はGoogle+を利用しているということを表している。10月から新しく加わったLinkedinに関しては、9割弱のユーザーがFacebookも利用していることがわかる。

 

最後に、各サービスの訪問者属性を見てみよう。

 

 

 

mixiは女性の割合が最も多く、年齢層が若い。一方でFacebookは男性の割合が多く、年齢層は40歳以上が6割弱となっている。Google+とLinkedinは現時点では男性ユーザーに偏りがあることがわかる。特にLinkedinは50代以上が最も多く、壮年期の男性が多いようだ。なお、mixiからはアクティブ会員の属性が発表(mixi 2011年度 第二四半期 決算説明資料 p31)されており、それと比較するとこのデータは男性比率が多く年齢層が高い。この差異は、mixi発表資料には携帯のみで利用しているユーザーが含まれているためと推測される。

 

 

 

職業分布を見ると、mixiとTwitter、FacebookとGoogle+の構成比が近くなっている。いずれのサービスも6割以上がビジネスパーソンで、先月と比較すると、Google+、Linkedinの主婦や学生の利用者が増加している。Linkedinは先月に引き続き世帯年収で700万以上のユーザーが5割を超えるなど、高所得者のビジネスパーソンが中心であるが、他の4サービスは世帯年収の構成比に大きな違いは見られない。

 

■ インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」に関して
インターネット利用動向調査「Nielsen/NetRatings NetView」は、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにネットレイティングス株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細はこちらまで。

Fig1

 

 

 

記事執筆)  斉藤  徹 https://www.facebook.com/toru.saito

 


※本記事で使用しているニールセン株式会社提供データについては転載禁止となっております。

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E-Mail:jpw_ClientServices@nielsen.com

 

   

AUTHOR PROFILE

  • 著者:福田浩至
株式会社ループス・コミュニケーションズ副社長、博士(情報管理) 多数の企業にて、ソーシャルメディアの効果的かつ安全な運営を支援しています。 特に、企業のソーシャルメディア活用におけるルール「ソーシャルメディア・ポリシー」策定や啓蒙教育など積極的な守りの仕組みづくりが専門領域です。
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