【Instagram2025年6月アップデート情報】SNS運用に活かすBlend・Edits・AI戦略
Instagramではマーケティング施策に活かせる重要な機能追加や考え方のアップデートが続々と発表されました。
生成AIの活用、アカウント運用の柔軟な方向転換、DMを活用したリールのシェア体験「Blend」の導入、ティーンアカウントの安全対策強化、そして編集機能「Edits」の提供時期など、注目すべき情報が目白押しです。
本記事では、Instagram CEOのAdam Mosseri氏による発信内容をもとに、企業のSNS活用に役立つ最新トピックスをわかりやすく解説します。
また、今回は新機能の紹介だけではなく、Adam Mosseri氏が紹介する意外と知られていない既存機能のまとめもあります。
プラットフォームの進化を正しく理解し、今後のアカウント運用やコンテンツ戦略にお役立てください。
目次
【2025年4月・5月発表】企業のSNS運用に活かすBlend・Edits・AI戦略
- AIは人間のつながりを代替するのか?企業SNS担当者が知っておくべき視点とは? (2025/5/29)
- 【Instagram運用アドバイス】アカウントの方向転換は「新規」or「既存」どっちが正解? (2025/5/15)
- DMでReelsを共有・発見できる「Blend(ブレンド)」とは? (2025/4/18)
- 「ティーンアカウント」を強化 (2025/4/8)
- 「動画作成アプリ(Edits)」を数週間以内にリリース予定と発表 (2025/4/1)
Instagram CEOのAdam Mosseri氏が紹介する意外と知られていない既存機能まとめ
AIは人間のつながりを代替するのか?企業SNS担当者が知っておくべき視点とは? (2025/5/29)
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Adam Mosseri – Instagram: “AMA: will AI replace human connectivity on Instagram??”
Adam Mosseri氏がリールで「InstagramにおけるAIと人間のつながり」についての見解を発信しました。
SNSを活用したマーケティング戦略を考えるうえで、「AIはストーリーテリングをどう変えるのか?」「企業アカウントの投稿にも影響するのか?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
今回は、Mosseri氏の発言内容をもとに、企業アカウントにおける活用視点を交えながらポイントを解説します。
✅ Mosseri氏の主張:Instagram上のコンテンツは3つのカテゴリに分かれる
Mosseri氏は、今後のInstagram上のコンテンツについて、以下のような3つのタイプに分類されていくと語っています。
- AIを使わずに制作されたコンテンツ
- 完全にAIによって生成されたコンテンツ
- AIが一部プロセスに関与したコンテンツ(今後もっとも多くなる)
たとえば、以下のような制作プロセスが挙げられました。
- 映像に特殊効果を加える
- 出演者の外見(年齢や服装など)を変更する
- 複数クリップの照明を統一する
これらはすべて、生成AIが「表現力」や「制作効率」を高める役割として活用される一例です。
✅ AIがストーリーテリングを代替することはない —— その理由
AIによって高品質なコンテンツを誰もが手軽に作れるようになる一方で、Mosseri氏は「AIが人間の語るストーリーを完全に置き換えることはない」と強調しました。
Mosseri氏が語ったポイントは以下のとおりです。
- 私たちは単なる「コンテンツ」ではなく、「他人の視点」に興味がある
- AIは創作を支援するツールではあるが、人間同士のつながりや感情を伝える役割までは担えない
この観点は、企業SNS担当者が「どのようなコンテンツを発信すべきか」を考えるうえで重要な示唆を与えています。
【Instagram運用アドバイス】アカウントの方向転換は「新規」or「既存」どっちが正解? (2025/5/15)
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https://www.instagram.com/reel/DJrNO0xB2vw/?locale=ja-JP&hl=en
SNS運用をしていると、時には「アカウントの方向性を変えたい」と思うことがあるかもしれません。
商品ラインの変更、新たなターゲット層へのアプローチ、ブランドリニューアル——こうした場面で多くの担当者が悩むのが、
「既存のInstagramアカウントを使い続けるべきか?それとも新しく作るべきか?」という問題です。
この疑問について、InstagramのCEOであるAdam Mosseri氏がリールでコメントを発表しました。
今回は、その内容をもとに企業アカウントの運用視点でわかりやすくまとめていきます。
✅ Mosseri氏の回答:基本は「既存アカウントを活用」がおすすめ
Mosseri氏によると、基本的には既存のアカウントを継続使用するのが良いとのこと。なぜなら、すでに築き上げたフォロワーとの関係性やインサイト(分析データ)を活かすことができるからです。
もちろん、方向転換の内容によっては一概に正解があるわけではありませんが、「既存アカウント+段階的なテスト」の組み合わせが推奨されています。
✅ スムーズな方向転換のための3つのポイント
1. フォロワーへの事前告知
アカウントの方向性を大きく変える場合、まずは動画で「方向転換のお知らせ」を投稿するのがおすすめです。
「なぜ変えるのか」「これから何を投稿していくのか」をきちんと伝えることで、フォロワーの混乱や離脱を防ぎ、応援してもらえる土壌を作れます。
2. 過去投稿の整理(アーカイブ)
新しい方向性と過去の投稿内容があまりにも乖離している場合は、過去の投稿をアーカイブすることでプロフィール全体の統一感を保つことができます。
アーカイブ機能を使えば投稿は非表示になるだけで削除はされないため、必要に応じて再表示も可能です。
3. トライアル投稿で様子を見る
いきなり全力で方向転換するのではなく、試しに数本リールで新ジャンルのコンテンツを投稿して、反応を確認してみましょう。
ユーザーの反応が良ければ本格的に方向転換し、反応が薄ければ軌道修正するなど、柔軟な対応ができます。
✅ 新規アカウントの開設が向いているケース
ただし、以下のようなケースでは新規アカウントの開設を検討すべきとMosseri氏は述べています。
- 旧アカウントの内容と完全に無関係なジャンルへ移行する場合
- ブランド名やハンドルネームを一新し、過去と一切の関連性を断ちたい場合
- 全く異なるペルソナやターゲットで発信していく場合
このような場合は、ブランドの整合性やターゲットの明確化を優先し、ゼロからのスタートを覚悟で新アカウントに挑戦する方がベターです。
DMでReelsを共有・発見できる「Blend(ブレンド)」とは? (2025/4/18)
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https://www.instagram.com/reel/DIjbqOGqjse/?locale=ja-JP&hl=en
Adam Mosseri氏が新機能「Blend(ブレンド)」の導入を発表しました。
✅ 「Blend(ブレンド)」とは?
- Blendは、DM(ダイレクトメッセージ)上で友人やグループとReels(リール)をシェア・発見できる“共有フィード機能”です。
✅ 機能の特徴
- 1対1、またはグループDMで利用可能
- Blendアイコンをタップして開始
- 全員が「参加に同意(opt-in)」する必要がある
- Reelsの内容は、参加メンバーの過去のシェアや興味をもとにレコメンドされる
つまり、参加メンバーそれぞれの好みに基づいたReelsが一つのフィードに統合され、お互いの「興味・関心」が浮き彫りになるという新しい体験です。
Instagramの狙いは「クリエイティブな繋がりの強化」
Mosseri氏によると、この機能は「Instagramを、創造性を通じてつながる場所にしたい」という想いから開発されたとのこと。
特にReelsはZ世代・ミレニアル世代の間でエンゲージメントが高く、そこに「パーソナライズされた共同体験」を加えることで、より深いエンゲージメントや会話を生む狙いがあります。
「ティーンアカウント」を強化 (2025/4/8)
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https://www.instagram.com/reel/DIL1CGgx6VF/?locale=ja-JP&hl=en
10代ユーザー向けの「ティーンアカウント」機能のアップデートを発表しました。
昨年アメリカでスタートしたこの機能は、10代ユーザーのオンライン体験をより安全に保つための自動的な保護設定を特徴としており、今回はその保護範囲をさらに広げる形となっています。
✅ 「ティーンアカウント」の自動保護機能とは?
- 対象年齢:13〜15歳(地域により異なる)
- アカウント作成時に「最も安全な設定」がデフォルトで適用。
- コンテンツの閲覧範囲や、誰とやり取りできるかなどが自動制限。
- 設定を変更するには保護者の承認が必要。
アップデートの概要
✅ 新たに追加された保護機能(2025年4月発表)
- ライブ配信機能に対する制限強化 → 10代ユーザーによるライブ配信の可否や視聴範囲の制御が強化。
- DM(ダイレクトメッセージ)内の画像送信に関する保護 → 画像コンテンツに関して、より厳密なフィルタリングや制限を導入。
✅ 対象プラットフォームの拡大
- Instagramに加えて、FacebookおよびMessengerにも「ティーンアカウント」の仕組みを拡張。
- Meta全体で若年層保護の取り組みを一層強化していく方針。
「動画作成アプリ(Edits)」を数週間以内にリリース予定と発表 (2025/4/1)
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Adam Mosseri – Instagram: “AMA: when is Edits going to launch and is it going to be free?”
Adam Mosseri氏が、自身のReelsにて動画作成アプリ「Edits」のリリース時期と方針について語りました。
その発言内容をもとに、企業のSNS運用担当者やマーケティング担当者に向けて、今後のInstagram活用にどう影響するのかを解説します。
✅ 「動画作成アプリ(Edits)」とは?
Instagramがまもなく提供予定の「Edits」とは、投稿したコンテンツ(特にReelsなどの動画)を後から編集できるアプリです。
具体的な編集対象や範囲については明言されていませんが、動画やキャプション、タグなどの要素を柔軟に変更できる可能性が高いと予想されます。
✅ いつリリースされる?
Mosseri氏の発言によると、「Edits」機能は数週間以内に正式リリースされる予定です。
すでに一部のクリエイターにはテスト的に提供されており、そのフィードバックをもとに現在も改善が進められているとのこと。
✅ 無料で使える?それとも有料?
基本的には無料で利用可能とのことです。
将来的にはAIなど高度な技術を活用した編集機能について、一部有料化する可能性も示唆されていますが、Instagramとしては「できる限り多くの機能を無料で提供したい」という方針を持っているようです。
Adam Mosseri氏が紹介する意外と知られていない既存機能まとめ
「お気に入り」機能で大切な投稿を見逃さない! (2025/5/22)
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https://www.instagram.com/reel/DJ9H–VN9Gy/?locale=ja-JP&hl=en
InstagramのCEO、Adam Mosseri氏がリール動画を通じて、「お気に入り(Favorites)」機能の活用を改めて紹介しました。
この機能、実は以前から存在していたものの、意外と知られていない“隠れた便利機能”です。
今回は、企業のマーケティング担当者・SNS運用担当者に向けて、この「お気に入り」機能の概要と活用ポイントを解説します。
✅ 「お気に入り」機能とは?
Instagramの「お気に入り」機能は、特定のアカウント(最大50件)を登録しておくことで、そのアカウントの投稿がフィードの上部に優先的に表示されるようになる機能です。
主な特徴:
- 最大50アカウントまで登録可能
- 投稿が通常のフィード上で上位に表示される
- お気に入り専用のフィード表示にも対応
- 登録しても相手には通知されない(非公開)
Mosseri氏はこの機能について、「絶対に見逃したくないアカウントを逃さずチェックできる方法」として紹介しています。
実際の使い方
▼ アカウントを「お気に入り」に登録する方法:
- 対象のアカウントのプロフィールへアクセス
- 「フォロー中」ボタンをタップ
- 表示されるメニューから「お気に入りに追加」を選択
▼ お気に入り専用フィードを見る方法:
- ホーム画面の上部にある「Instagram」のロゴをタップ
- 表示されるメニューから「お気に入り」を選択
この操作で、「お気に入りに登録したアカウントの投稿だけが表示されるフィード」に切り替えることができます。
✅ おすすめ表示なしの「フォロー中」フィードも活用を
Mosseri氏は、「お気に入り」フィードに加えて「フォロー中」フィードの存在も改めて紹介しています。
こちらは、フォローしているアカウントの投稿のみを時系列順で表示するフィードです。
レコメンド(おすすめ)投稿が一切入らないため、「純粋なフォロー先の情報だけを追いたい」ときに便利です。
CEOが語る「親しい友達(Close Friends)」機能の魅力 (2025/5/20)
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https://www.instagram.com/reel/DJ4FO3BS8Ki/?locale=ja-JP&hl=en
改めて注目すべき機能として「親しい友達(Close Friends)」機能を紹介しました。
個人向けの機能と思われがちなこの「Close Friends」ですが、企業アカウントでも上手に使えば、ファンとの距離を縮め、LTV向上や熱量の高いコミュニティ形成に寄与する可能性がある機能です。
今回は、CEOの発言内容をもとに、「親しい友達」機能の概要と、企業活用のアイデアを解説します。
✅ 「親しい友達(Close Friends)」とは?
「親しい友達」とは、Instagram上で特定のフォロワーを選び、その人たちだけに限定公開の投稿(ストーリーズ、写真、カルーセル、リール)を届けられる機能です。
- 他のフォロワーには投稿が見えない
- リストは自分でいつでも編集可能
- 相手は自分がリストに入っているかは分からない
- ただし、投稿が「Close Friends」向けだと、その表示はされる
Mosseri氏自身も、「自分の子どもの写真や現在地など、個人的な内容はこのリストに投稿している」と述べています。
なぜ今「親しい友達」機能が注目されるのか?
2025年現在、SNS全体のトレンドとして「パブリックからプライベートへ」の流れが強まっています。
- 全体公開よりも、特定のコミュニティ内での交流を好むユーザーが増加
- 限定性のあるコンテンツの方が「価値ある情報」と認識されやすい
- 企業にとっては、エンゲージメントの高い層との深い関係性づくりが求められている
そうした背景の中で、Instagramの「親しい友達」は、“ただのフォロワー数”から、“熱量のある関係”への転換”を支援する、非常に重要な機能となっています。
Instagramの「ミュート」と「制限」機能、実は知られていないその活用法とは? (2025/5/13)
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https://www.instagram.com/reel/DJmDtqcxyh0/?locale=ja-JP&hl=en
Adam Mosseri氏がリール動画で紹介したのは、「ミュート(Mute)」と「制限(Restrict)」という2つの基本機能です。
どちらも以前から存在しているものの、まだまだ認知度が低く、企業アカウントの運用担当者でも「知らなかった」という声も少なくありません。
✅ ミュート(Mute):フォローはそのまま、でも投稿を見せない選択肢
ミュートとは?
ミュートは、特定アカウントの投稿、ストーリーズ、ノートを非表示にできる機能です。ただし「フォロー解除」は行われないため、相手には気づかれません。
▶ 使い方
- ミュート設定は、該当アカウントのプロフィール画面で「フォロー中」をタップし、そこから設定可能。
✅ 制限(Restrict):見せない、気づかせない、やりすごす選択肢
制限とは?
「制限」は、一言で言えば“シャドウブロック”機能です。特定のユーザーに対して以下の制限が加えられます:
- 相手が自分の投稿にコメントをしても他の人には表示されない(本人には表示されているように見える)
- 相手からのメッセージを既読を付けずに読むことができる
- 相手は自分が制限されたことに気づけない
▶ 使い方
- プロフィール画面から「フォロー中」ボタンをタップし、「制限する」を選択。
なぜ今、この機能を知っておくべきか?
Instagramは多くのユーザーと接するSNS。企業アカウントを運用していると、すべてのフォロワーとの関係がポジティブとは限りません。
- 不適切なコメント
- 攻撃的なメッセージ
- 業務妨害目的のユーザー
こうしたケースにおいて、ブロック=対立の激化や炎上リスクに発展することも。そんなときに「ミュート」や「制限」は、円滑にトーンをコントロールできる“中間的”な対応手段として有効です。
「アクティビティ」機能で過去の「いいね」や「コメント」を簡単に振り返れる! (2025/4/15)
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https://www.instagram.com/reel/DIeERFxqDnU/?locale=ja-JP&hl=en
Adam Mosseri氏があまり知られていない便利な機能「Your Activity(アクティビティ)」について紹介しました。
この機能の概要と、企業アカウント運用にどう活用できるかを解説します。
✅ 「アクティビティ」機能とは?
Instagram上で自分が行った「いいね」「コメント」「保存」「アーカイブ」などのアクションを一覧で確認できる機能です。
アクセス方法:
- プロフィール画面に移動
- 右上のメニューボタン(三本線)をタップ
- 「アクティビティ」を選択
どんな情報が見られる?
「アクティビティ」には以下のような情報がまとまっています:
- いいねした投稿一覧 → 数日〜数週間前に「いいね」した投稿も簡単に見返せます。
- コメント履歴 → 自分がどの投稿に何をコメントしたか確認できます。
- やり取りの履歴(ストーリー返信やリアクションなど)
- アーカイブされた投稿・ストーリー
- ハイライト(過去のストーリーのまとめ)
- Instagramの利用時間 → 日・週ごとの利用時間が可視化されており、SNS依存対策にも役立ちます。
- 「興味なし」とマークした投稿 → フィード調整の履歴としても確認できます。
まとめ
今回のアップデートでは、AIの活用方針から新機能「Blend」、アカウント運用のコツ、ティーン保護機能の強化、そして「Edits」機能の無料提供予定など、Instagramの今後を示す多様な発表がありました。
AIはコンテンツ制作を補完し、より豊かな表現を可能にする一方、人とのつながりは依然として中心的価値であると強調されています。
企業アカウントの運用では、アカウントを新設するより既存アカウントで方向性を調整するほうが有効であり、ユーザーとの関係を継続しながら柔軟に変化を試せる点が利点です。
また、「Blend」機能はユーザー間の興味共有を促進し、ブランド認知やファン育成にも活用可能です。
今後のInstagram運用において、これらの変化をどのように取り入れるかが、企業アカウントの成果を左右するカギとなるでしょう。
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