内定者フォローツール13選:効果的な人材確保のための最新ガイド

関根健介 | 2024/11/05

内定者フォローツール13選:効果的な人材確保のための最新ガイド

近年、売り手市場が続く採用環境では、他社への入社決定による「内定辞退」が人事担当者にとって大きな課題となっています。内定者が入社まで安心して過ごせるフォロー体制を築くことが、採用成功の鍵を握る重要なポイントです。しかし、多忙な業務の中で効果的なフォローを実施するのは簡単ではありません。

そこで役立つのが、内定者フォローをサポートする専用ツールです。これらのツールを活用することで、効率的かつ持続的に内定者とつながり、不安解消や入社意欲の向上を図ることが可能になります。今回は、そんな内定者フォローに役立つ13のおすすめのツールを解説していきます。

 

  1. エブリONE

エブリONEは、スマートフォンアプリを中心とした使いやすいインターフェースが特徴的な内定者フォローツールです。

 

主な特徴:

  • ・ スマートフォンアプリによる簡単アクセス
  • ・ コミュニティ機能とグループ機能による内部コミュニケーションの促進
  • ・ 更新情報のプッシュ通知
  • ・ 候補者満足度を測るサーベイ機能
  • ・ ファイル共有機能
  • ・ タスクとコミュニケーションを効果的に管理するツールキット

 

費用:初期費用0円、基本料金10,000円+300円/アカウント/月

エブリONEの強みは、若い世代の内定者に馴染みやすいSNS風のインターフェースです。スマートフォンアプリを通じて簡単にアクセスできるため、内定者からの迅速なレスポンスが期待できます。また、グループ機能を活用することで、地域や部署ごとのコミュニティ形成も容易になります。ファイル共有機能や各種通知機能により、重要な情報やタスクの管理も効率的に行えます。

 

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  1. Chaku2 NEXT

Chaku2 NEXTは、SNSスタイルのコミュニケーションインターフェースを特徴とする内定者フォローツールです。

主な特徴:

  • ・ 内部および見込み従業員とのSNSスタイルのコミュニケーションインターフェース
  • ・ お知らせやサーベイのプッシュ通知
  • ・ カレンダーベースの簡単なスケジュール管理
  • ・ より良いつながりとメンタリングのための先輩社員のプロフィール閲覧
  • ・ 見込み従業員と企業スタッフ間の直接メッセージング機能
  • ・ 新入社員のビジネススキル向上のための教育コンテンツの統合

 

費用:要お問い合わせ

Chaku2 NEXTの強みは、内定者と現職社員の間のコミュニケーションを促進する点にあります。SNSスタイルのインターフェースは若い世代に親しみやすく、先輩社員のプロフィール閲覧機能は、入社前から組織文化への理解を深めるのに役立ちます。また、教育コンテンツの統合により、入社前から必要なスキルの習得を始めることができます。

 

https://www.chaku2.jp/

 

 

  1. エアリーフレッシャーズクラウド

エアリーフレッシャーズクラウドは、低コストで幅広い機能を提供する内定者フォローツールです。

主な特徴:

  • ・ グループワーク活動によるスムーズなコミュニケーション
  • ・ 重要なメッセージのプッシュ通知
  • ・ コミュニケーションの既読/未読ステータスの追跡
  • ・ 全ユーザーへのパーソナライズされた情報送信
  • ・ サーベイのためのファイルアップロードと複数の回答形式のサポート
  • ・ ビジネスエチケットとMicrosoft Officeスキルをカバーする無料トレーニングプログラム
  • ・ チャットやグループアップデートなどのコミュニケーションツール

 

費用:システム利用料220,000円/月~。

アカウントエアリーフレッシャーズクラウドの最大の強みは、その費用対効果の高さです。コミュニケーション機能からeラーニングまで幅広い機能を提供しています。特に、無料のビジネスマナーやOfficeスキルのトレーニングプログラムは、新入社員の早期戦力化に貢献します。

 

 

 

  1. Any See

Any Seeは、若手従業員向けのSNSスタイルのインターフェースを特徴とする内定者フォローツールです。

主な特徴:

  • ・ 若手従業員向けのSNSスタイルインターフェース
  • ・ エンゲージメントレベルに関する管理者向けアラート通知
  • ・ eラーニング機能の利用可能性
  • ・ 効率的なコミュニケーションとフォローアップツール

 

費用:初期費用22,000円、5,500円/人。

Any Seeの強みは、若手従業員に親しみやすいインターフェースと、管理者向けの詳細な分析機能のバランスにあります。エンゲージメントレベルのアラート機能により、フォローが必要な内定者を早期に特定し、適切な対応を取ることができます。

 

 

 

  1. MOCHICA

MOCHICAは、LINEとの統合を特徴とする内定者フォローツールです。

主な特徴:

  • ・ 応募者とのシームレスなコミュニケーションのためのLINE統合
  • ・ 面接とフォローアップの自動スケジューリング
  • ・ 候補者評価の進捗管理
  • ・ アプリケーションとステータスを追跡するためのユーザーフレンドリーなダッシュボード
  • ・ チャット、メール、電話によるサポート

 

費用:スタンダードプラン:65,000円/月、ライトプラン:25,000円/月

MOCHICAの最大の強みは、LINEとの統合です。日本の若者の間で広く使用されているLINEを活用することで、内定者とのコミュニケーションがより自然かつ効率的になります。また、自動スケジューリング機能により、人事担当者の負担を大幅に軽減できます。

 

 

  1. バヅクリ

バヅクリは、バヅクリ株式会社が提供する、内定者や新入社員とのコミュニケーションを深め、企業文化への適応を促進するオンラインイベントツールです。

主な特徴:

  • ・ オンラインイベントを通じて内定者と既存社員が交流可能
  • ・ 企業文化や価値観を共有するための多彩なイベントテンプレート
  • ・ ゲームやワークショップを通じた参加型イベント
  • ・ 社内でのオンライン研修やワークショップの開催に最適
  • ・ 内定者フォローから入社後の定着支援まで一貫したサポート

 

費用:価格は要問い合わせ(イベント内容により変動)

バヅクリの強みはオンライン上で実際の場面に近いコミュニケーションが可能なため、内定者が企業の雰囲気を体験しやすくなります。特に、チームビルディングを促進するよう設計されたワークショップやゲームを通じて、内定者と社員の距離が縮まり、内定辞退を防ぐだけでなく、入社後のスムーズな適応もサポートします。

 

 

 

 

  1. 内定者パルスサーベイ PEPS

PEPSは、定期的なサーベイを通じて内定者の心理状態を把握するツールです。

主な特徴:

  • ・ 新入社員の心情をモニターするための月次サーベイ(20問)
  • ・ 感情状態と退職リスクの可視化
  • ・ 特定のニーズに合わせてカスタマイズ可能な質問
  • ・ 高い退職リスクに対するアラート
  • ・ PCとモバイルからアクセス可能

 

費用:500円/月/ユーザー~※別途初期費用や月額運用費が必要。

PEPSの強みは、定期的かつ詳細な内定者の心理状態の把握にあります。月次のサーベイにより、内定者の不安や懸念を早期に発見し、適切な対応を取ることができます。また、退職リスクの可視化機能は、内定辞退の防止に大きく貢献します。

 

 

 

  1. らくらく内定者フォローパック

らくらく内定者フォローパックは、定期的なコミュニケーションを促進するツールです。

主な特徴:

  • ・ 新入社員とのコミュニケーションを促す定期的なプロンプト
  • ・ 個人のSNS交換を不要にする統合メッセージングプラットフォーム
  • ・ 従業員と新入社員の相互理解を促進するプロフィール機能

 

費用:月額11,000円(税込)

このツールの強みは、定期的なコミュニケーションを自動化することで、人事担当者の負担を軽減しつつ、内定者との関係を維持できる点にあります。また、個人のSNSを使用せずにコミュニケーションを取れるため、プライバシーの観点からも優れています。

 

 

 

  1. miryo+

miryo+は、候補者の離脱リスmiryoク予測に特化したツールです。

主な特徴:

  • ・ 候補者の離脱リスク予測
  • ・ 候補者と雇用主のコミュニケーション強化
  • ・ 候補者のタイムライン管理
  • ・ ZoomとTeamsとの統合
  • ・ 採用活動のためのイベント管理機能

 

費用:要お問い合わせ

miryo+の強みは、データ分析を活用した離脱リスク予測機能です。この機能により、高リスクの内定者を早期に特定し、適切なフォローを行うことができます。また、主要なビデオ会議ツールとの統合により、オンラインでのコミュニケーションもスムーズに行えます。

 

 

 

  1. sonar ATS

sonar ATSは、採用プロセス全体を管理するための包括的なツールです。

主な特徴:

  • ・ 応募者のプロフィールとステータス管理
  • ・ 面接枠のスケジューリングと管理
  • ・ カスタマイズ可能なダッシュボードとレポート
  • ・ メール、LINE、ウェブメールを通じた自動コミュニケーション
  • ・ 様々なHRテックサービスとの統合
  • ・ 新卒および中途採用の両方の採用プロセス管理

 

費用:22,000円/月

sonar ATSの強みは、採用プロセス全体を一元管理できる点にあります。応募者の管理から面接のスケジューリング、自動コミュニケーションまで、採用に関するあらゆる業務を効率化できます。また、新卒と中途の両方に対応しているため、企業の採用活動全体をカバーできます。

 

 

 

  1. i-web

i-webは、リアルタイムのフィードバック収集に特化したツールです。

主な特徴:

  • ・ リアルタイムのフィードバック収集
  • ・ カスタマイズ可能なサーベイ
  • ・ 匿名回答
  • ・ アクション可能なインサイト
  • ・ モバイルアクセシビリティ
  • ・ 他のプラットフォームとの統合

 

費用:要問合せ。

i-webの強みは、リアルタイムでフィードバックを収集し、即座に分析できる点にあります。これにより、内定者の意見や懸念をタイムリーに把握し、迅速に対応することができます。また、匿名回答オプションにより、内定者からより率直な意見を引き出すことができます。

 

 

 

  1. 採用一括 かんりくん

採用一括 かんりくんは、使いやすさと低コストを特徴とする採用管理ツールです。

主な特徴:

  • ・ 使いやすいデザイン
  • ・ コミュニケーションツール(LINE、Zoom、Slack、Chatwork)との統合
  • ・ タスク管理と進捗追跡
  • ・ 応募から追跡までの包括的な応募者管理
  • ・ 低コスト運用(税込22,000円/月から)

 

費用:22,000円/月(税込)

かんりくんの強みは、その使いやすさと低コストにあります。特に中小企業や採用規模の小さい企業にとって、コストパフォーマンスの高いソリューションとなります。また、主要なコミュニケーションツールとの統合により、既存のワークフローにシームレスに組み込むことができます。

 

 

 

  1. 内定者パック

内定者パックは、株式会社プロシーズが提供する内定者フォローと研修のためのオンラインツールです。

主な特徴:

  • ・ 内定者同士や人事担当者とのコミュニケーション機能
  • ・ Officeソフト、ビジネスマナー、ロジカルシンキング等の学習教材
  • ・ タイピング練習機能
  • ・ グループ会社の内定者サイト運用や先輩社員を交えたフォロー機能
  • ・ セキュリティ対策(ISMS、プライバシーマーク取得、脆弱性診断の定期実施)

 

費用:内定者1人につき5,000円(税抜)~、100名以上の場合はボリュームディスカウントあり

内定者パックの強みは、コミュニケーション機能と充実した学習教材を組み合わせることで、内定者の不安解消と社会人としてのスキル向上を同時に支援できる点にあります。2,800社以上の導入実績があり、数名から700名規模の内定者を持つ企業まで幅広く利用されています。また、安心のセキュリティ対策により、企業の機密情報や個人情報を守りながら、効果的な内定者フォローを実現できます。

 

 

 

 

本記事では、13種類の内定者フォローツールを紹介し、その特徴や費用について詳しく解説しました。これらのツールは、企業の規模や予算、具体的なニーズに応じて選択することが重要です。大規模企業には高機能な「Any See」や「miryo+」がニーズにあっているかも知れませんし、中小企業には「エアリーフレッシャーズクラウド」や「バヅクリ」のようなコスト効率の高いソリューションが魅力的かもしれません。

 

また、「MOCHICA」のようなLINE連携型ツールは若い世代とのコミュニケーションに効果的です。内定者フォローツールの選択は、単なる機能や価格だけでなく、自社の採用戦略や組織文化とも密接に関連しています。定期的な状態把握を重視する企業には「内定者パルスサーベイ PEPS」が、事前教育に力を入れたい企業には「エアリーフレッシャーズクラウド」が適しているかもしれません。

 

これらのツールの導入は人事部門の業務効率化にも大きく貢献し、より戦略的な業務に時間を割くことができるようになります。内定者フォローは、将来の組織の成功を左右する重要な戦略的活動です。適切なツールを選択し効果的に活用することで、内定辞退率の低下、新入社員の早期戦力化、そして長期的な人材定着率の向上につながることが期待できます。自社の状況とニーズを十分に分析し、最適なツールを選択して、効果的な内定者フォロー戦略を構築してください。

 

 

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AUTHOR PROFILE

  • 著者:関根健介
ループス・コミュニケーションズ所属。某コンサルティング会社にてWebマーケティングやバイラルマーケティングを経験した後、数年放浪し2011年12月からループスへジョイン。ソーシャルメディアの健全な普及をねがい日々精進しています。関心のあるテーマはO2O・地域活性×ソーシャル・医療×ソーシャル・ソーシャルコマース ま〜ソーシャル全般です。 【座右の銘】 意思あるところに道あり 【Facebook】www.facebook.com/kensuke.sekine.7 【Twitter】 @kensuke_sekine
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