【2024年最新版】Blueskyの特徴と始め方!登録から設定まで解説

Kitahara | 2024/12/19

【2024年最新版】Blueskyの特徴と始め方!登録から設定まで解説

目次

1.はじめに(Blueskyとは?)

2.Blueskyの特徴

3.Blueskyアカウントの開設方法

4.Blueskyアカウント設定のカスタマイズ

5.Blueskyの基本機能

6.まとめ

 

1.はじめに(Blueskyとは?)

現在めざましいスピードでユーザーを増やしているSNS、「Bluesky(ブルースカイ)」をご存じでしょうか。2019年、X(旧Twitter)の元CEOジャック・ドーシー氏によって立ち上げられたサービスで「Xに代替するSNS」の有力候補として注目を集めています。

従来、Blueskyのアカウント開設には既存ユーザーからの招待コードが必要でしたが、2024年2月6日に招待制が廃止され、現在は誰でも登録可能になっています。

イーロン・マスク氏率いるX(旧Twitter)からの乗り換えを背景に、現在のユーザー数は全世界で2,400万人を超えています。 特に、アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利した後のユーザー数の増加はいちじるしく、公式発表によると、選挙後わずか1週間で100万人以上増加 したとのことです。

今後、企業のSNS運用において、Blueskyは新しいターゲット層とつながる絶好のチャンスを提供するでしょう。本記事では、Blueskyに興味を持つSNSマーケッターの皆様に向け、その独自の特徴、アカウント開設と始め方、そして活用すべき基本機能をわかりやすく解説します。ぜひ最後までご覧ください。

 

2.Blueskyの特徴

Blueskyには、SNSマーケッターにとって注目すべき以下の特徴があります。

・分散型SNSであること

・ユーザーがフィードを管理できること

・人工知能(AI)検出サービスを採用していること

・広告が表示されないこと

Blueskyは、X(旧Twitter)と似た直感的な操作感を持つSNSですが、背後にある仕組みや理念で大きな差別化を図っています。特に、分散型SNSとしての透明性やユーザー主導のフィード管理は、従来型SNSでは得られない価値を提供します。

以下、X(旧Twitter)や他SNSと比較しつつ、Blueskyの特徴を説明していきます。

 

・分散型SNSであること

まず、Blueskyの最大の特徴は、分散型SNSであることです。

簡単に言えば、分散型SNSとは、複数のサーバーを使って運営されるSNSのことです。利用者は、自分の使いたいサーバーを選んで設定できます。

マンションに例えると、X(旧Twitter)の他、従来のSNSは「一括管理のワンルームマンション」のようなものです。全ての部屋が同じ構造で、管理会社が全てを管理しています。一方、Blueskyは「分譲マンション」のようなものです。それぞれの部屋(サーバー)のオーナーが自由に部屋をカスタマイズでき、住人(ユーザー)はより自分に合った部屋を選ぶことができます。

サーバーが複数存在するため、もし1つのサーバーで不具合が発生しても、他サーバーの利用により問題なくサービスを使い続けられます。そのため、サービス全体の停止リスクが低く、大きな利点と言えるでしょう。

 

・ユーザーがフィードを管理できること

Blueskyの大きな魅力の一つは、ユーザーがフィードを自分好みに管理できる点です。特に注目すべきは、アルゴリズムの透明性とカスタマイズ性の高さです。

X(旧Twitter)では、アルゴリズムは運営側が一方的に決定しており、ユーザーが希望する情報にアクセスしにくい場合があります。これに対し、Blueskyではユーザー自身が利用するアルゴリズムを選択できるため、フィードに表示されるコンテンツを自分のニーズに合わせて自由に調整可能です。たとえば、特定の業界トピックや関心のあるテーマに特化したフィードを作成したり、見たくない内容を排除したりと、完全にパーソナライズされた閲覧体験を実現できます。

マーケティングの観点から見ると、これは非常に重要なポイントです。ターゲット層が求める情報を的確に届ける機会が増えるだけでなく、競争の激しいSNS環境でより深いエンゲージメントを生み出すきっかけにもなります。ユーザーの関心に合わせたコンテンツ戦略を練ることで、ブランドの認知拡大や信頼構築に役立てることができるでしょう。

このように、ユーザー主導のカスタマイズ性を備えたBlueskyは、SNSマーケッターにとって新たな可能性を広げるプラットフォームと言えます。

 

・人工知能(AI)検出サービスを採用していること

Blueskyでは、ディープフェイクへの対策として、画像にラベルを付けるサービスやAIによる検出技術を活用しています。

ディープフェイクとは、AI技術を使って画像や動画を加工・合成する手法のことです。例えば、映画の登場人物の顔を別人の顔に差し替えることで、全く違う内容の映画を作り出すことも可能です。

この技術は非常に精巧で、時には偽物だと気付けないこともあります。近年、ディープフェイクが悪用される事例が増えており、その対応が求められています。

Blueskyでは、このような偽コンテンツを早期に発見・対処するため、さまざまな方法を模索しているようです。

 

・広告が表示されないこと

Blueskyでは、現在(2024年12月時点)のところ広告表示もないため、シンプルでクリーンな体験が得られる点も注目されています。従来の多くのSNSが広告収入に依存している中、Blueskyは広告なしの運営を目指していることが特徴です。つまり、ユーザーに対し、広告に邪魔されることのない純粋なコミュニケーション体験を提供することを目指しています。この広告なしの環境は、ユーザーにとっては情報過多におちいらず、より集中して情報収集や交流がしやすいとのメリットがあります。

以上のように、BlueskyにはX(旧Twitter)や従来のSNSにはない様々な特徴が挙げられます。2019年に始まったBlueskyは、X(旧Twitter)と比べてまだ新興のプラットフォームですが、その自由度の高さは今後のSNSのあり方を変える可能性を秘めていると言えるでしょう。

Blueskyの特徴についてわかったところで、次からは、いよいよBlueskyの始め方を説明していきます。

 

3.Blueskyアカウントの開設方法

Blueskyを始めるにあたっては、アカウントの作成が必要となります。

以下、Blueskyのアカウントを実際に作成する手順を具体的に説明します。

 

ステップ1:公式ウェブサイトへアクセス

まずは、Blueskyの公式ウェブサイト(https://blueskyweb.xyz)にアクセスします。画面上部中央にある「Sign Up」ボタンをクリックしてください。なお、App Store(アプリ名:Bluesky Social) かGoogle Play Store(アプリ名:Bluesky)からアプリをダウンロードすることもできます。なお、Blueskyは 無料で利用できます。アプリも無料でダウンロード可能です。

 

ステップ2:メールアドレスとパスワードの登録

登録フォームにメールアドレスとパスワードの入力を行い、「次へ」をタップします。

電話番号を使用してのSMS認証は不要で、メールアドレスだけで登録可能です。

パスワードは、安全性を考え、英数字や記号を組み合わせた強力なものを設定しましょう。

なお、ホスティングプロバイダー(サーバー)も変更できますが、初期設定の「Bluesky social」を利用しても問題ありません。サーバーの変更はあとでできるので、Blueskyの仕組みやサーバーの仕組みを理解してから設定しなおすと良いでしょう。

 

ステップ3:ユーザー名(ハンドルネーム)を設定

ブランドや会社名を基に、わかりやすいユーザー名(@から続くアルファベットと数字で構成された名前)を選びます。この名前は顧客に認知されやすいように工夫しましょう。英数字とハイフンのみ有効で、少なくとも3文字が必要となります。なお、既に登録されているハンドルネームは使えません。

 

ステップ4:プロフィールと興味のあるジャンルの設定

プロフィールの写真を設定します。画像のアップロードとアバターの作成、2つの方法から選ぶことが可能です。プロフィール写真は親しみやすく、ブランドの特徴が伝わりやすいものをおすすめします。詳しくは後述します。

次に、「何に興味がありますか?」と聞かれるので、任意のジャンルを選びましょう。

ステップ5:登録を完了

入力内容を確認し、「続行」ボタンを押すと「準備ができました!」と表示され、設定が完了します。

 

4.Blueskyアカウント設定のカスタマイズ

プロフィールを整える

****アカウントを作ったら、すぐにプロフィールを編集しましょう。見た目や情報がしっかり整っているアカウントは、信頼感を与え、フォロワーを増やす大きな助けとなります。

特に、プロフィール画像は第一印象を左右する重要な要素です。企業の場合、ロゴを使用することでブランド認知を高めることができます。

自己紹介文は、アカウント訪問者が最初に目にする情報です。自社の特徴や提供するサービスを端的に説明しましょう。たとえば、「〇〇業界でシェアNo.1!最先端の〇〇ソリューションを提供しています」のように実績や強みを盛り込むと、信頼感が生まれます。キャッチコピーを加えることで、印象をさらに強められます。

さらに、自己紹介文には、公式サイトやランディングページのリンクを必ず追加しましょう。特に、キャンペーンページや問い合わせフォームへのリンクを設定しておくと、アクセスを直接収益化につなげるチャンスが広がります。リンクの短縮ツールを使用して見た目を整えるのもおすすめです。

 

アカウントの非公開設定はできない

2024年10月現在、Blueskyではアカウントを非公開にする設定やそのための機能は提供されていません。設定画面を確認しても、「公開」や「非公開」に関する選択肢は見当たりません。このため、非公開設定を希望するユーザーは、今後のアップデートを待つしかない状況です。

ただし、企業アカウントにとっては、この仕様が必ずしもデメリットになるわけではありません。むしろ、アカウントが公開設定であることは、多くのユーザーにリーチを広げ、ブランドやサービスを効果的に認知してもらう絶好の機会と捉えることができます。特に、フォロワーを増やし、広範囲でのエンゲージメントを目指す場合、公開設定は自然な選択と言えるでしょう。

そのため、企業としてBlueskyを運用する際には、プロフィール情報を早めに整備しておくことが重要です。未完成のプロフィールや不十分な情報は、信頼性を損ない、フォロワーの獲得にも悪影響を及ぼす可能性があります。プロフィール画像や自己紹介文をしっかりと整え、ブランドメッセージが伝わるページを構築することで、公開アカウントの特性を最大限に活かすことができるでしょう。

Blueskyの非公開設定が未実装である現状を理解した上で、企業アカウント運用のメリットを引き出す工夫が、成功への第一歩となります。

 

通知設定の最適化

Blueskyの通知設定には、重要な情報を効率よくキャッチするための便利な機能が備わっています。それが「優先通知」の機能です。この設定を活用すれば、特定のユーザーやアクションに関する通知を優先的に受け取ることができ、日々の情報管理がスムーズになります。

SNSマーケッターにとって、リアルタイムで反応することが必要な場面は多く、特にキャンペーン中や新商品の告知時など、顧客や重要なパートナー企業からのアクションを見逃さずに対応したい場合、優先通知の設定が役立ちます。迅速な対応が信頼やエンゲージメントの向上につながる場面ではこの機能が力を発揮するでしょう。

設定方法は簡単です。まず通知画面を開き、画面右上にある設定ボタンをタップします。次に「優先通知を有効にする」という項目が表示されるので、トグルボタンをオンにするだけで機能が有効になります。

優先通知を適切に活用することで、必要な情報だけを選別して受け取ることができ、情報過多になりがちなSNS運用を効率化できます。重要な情報を見逃さないためのツールとして、この設定を有効に利用されることをおすすめします。

 

5.Blueskyの基本機能

ここからは、Blueskyでどんなことができるのか、主要な機能を簡単にご紹介します。

 

ポスト機能

Blueskyでは、最大300文字のテキストと最大4枚の画像、最大60秒の動画を投稿できます。これにより、短文による訴求だけでなく、画像・動画を使ったビジュアルマーケティングにも対応可能です。「いいね」「リポスト」「引用投稿」機能を通じて、フォロワーとのインタラクションを促進できます。マーケティング担当者にとっては、商品の紹介やキャンペーン告知を効果的に広める手段として活用でき、引用投稿を活用すれば、ユーザーの反応やコメントを取り入れた双方向のコミュニケーションが可能です。

 

フィードのカスタマイズ機能

ユーザーが自分の興味に合わせてフィードをカスタマイズできる機能は、ターゲット層へのリーチを向上させる鍵となります。特定のテーマや業界トレンドに特化したコンテンツを発信することで、関連性の高いオーディエンスにコンテンツを届けられます。これにより、フォロワーの質を高め、エンゲージメントを強化することが期待できます。

 

ダイレクトメッセージ(DM)機能

DMを利用すれば、ユーザーとの直接対話が可能です。これにより、顧客からの問い合わせ対応や個別のオファー提供など、よりパーソナルなコミュニケーションが実現します。特に、カスタマーサポートやリード獲得の場面で役立つ機能です。

 

ハッシュタグ機能

ハッシュタグを使えば、投稿の分類がしやすくなるだけでなく、関連するコンテンツを簡単に発見できます。マーケティング担当者にとっては、キャンペーン専用のハッシュタグを作成することで、ブランドの認知度を高めたり、特定のトピックでの発信力を強化したりできます。さらに、人気のハッシュタグを活用すれば、より多くのユーザーにアプローチすることも可能です。

 

広告なしのタイムライン機能

Blueskyでは、タイムラインに広告が表示されないため、ユーザーがコンテンツに集中しやすいクリーンな環境が整っています。この特徴は、広告疲れを感じているユーザーにとって特に魅力的です。マーケティング担当者としては、広告ではなくオーガニックな投稿でブランドの価値を伝えることが求められるため、良質なコンテンツ制作が成果を左右するポイントになるでしょう。

 

モデレーション機能

特定のアカウントをブロックやミュートする機能、センシティブな内容をフィルタリングする機能は、安心してプラットフォームを利用できる環境を提供します。これにより、企業アカウントとしては、ネガティブな影響を与える投稿やトラブルのリスクを軽減できます。また、適切なコミュニティガイドラインを設け、ユーザーと信頼関係を築くことが重要です。

 

Blueskyのアカウント設定は、X(旧Twitter)と操作性が似ており、直感的に行えるため、Xを利用されていた方であればスムーズに移行できるでしょう。しかし、Blueskyならではの機能やカスタマイズ性も備わっており、よりパーソナライズされた体験を提供してくれます。

Blueskyは今後も機能の追加が想定されますので、定期的に設定や使いかたを見直していくことをおすすめします。

 

6.まとめ

以上、この記事ではBlueskyの特徴と始め方を説明してきました。

Blueskyは、従来のSNSとは一線を画した自由度と新しい可能性を秘めたプラットフォームです。特に、分散型の仕組みやカスタマイズ性の高さは、これからのSNS運用において重要な要素となるでしょう。

ただし、現時点でXほどアクティブユーザーいないため、マーケティング効果の面では限定的な部分もある点、注意が必要です。そのため、Blueskyの特性を活かした実験的な発信を行いつつ、Xを引き続き主軸として活用するのがおすすめです。両プラットフォームを併用することで、それぞれの強みを活かした効果的なSNS運用が可能となるでしょう。

この記事で紹介した内容を参考に、まずはアカウントを開設し、基本的な機能を実際に使いながらBlueskyの特徴を体感してみてください。成功をお祈りしています!

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AUTHOR PROFILE

  • 著者:Kitahara
ループスコミュニケーション所属。現在は企業のソーシャルメディア活用支援などに従事。興味関心は映像×デジタルマーケティング。
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