【2025年3月版】X(旧Twitter)ニュースまとめ

Kita | 2025/03/14

【2025年3月版】X(旧Twitter)ニュースまとめ

2025年2月、マーケターやアカウント運用者にとって重要な新機能や変更点が多数発表されました。
コミュニティ機能の強化、APIの新エンドポイント追加、ShopifyとXの連携開始、Xプレミアムプラスの価格改定、そしてGrok AIを活用した広告インターフェースの導入など、注目すべき更新が続いています。
これらの変更はユーザーエンゲージメントの向上、開発者向け機能の拡充を目指しています。
本記事では、これらの最新情報を詳しく解説します。

 

X APIのメディアアップロードv1.1が廃止

Suhem Parack on Twitter / X

 

X（旧Twitter）は、APIを通じてメディアをアップロードする機能に大きな変更を加えることを発表しました。

この変更は、プラットフォーム上でコンテンツを共有する開発者やマーケターに重要な影響を与える可能性があります。

 

主な変更点

• 新しいv2エンドポイント: Xは、画像や動画をプログラムでアップロードし、メディアのメタデータやサブタイトルを更新できる新しいv2メディアエンドポイントを導入しました。

• 旧エンドポイントの廃止: 従来のv1.1メディアアップロードエンドポイントは、2025年3月31日に廃止される予定です。

 

開発者への影響

  1. 移行の必要性: 現在v1.1エンドポイントを使用している開発者は、できるだけ早く新しいv2エンドポイントへの移行を開始する必要があります。
  2. 学習コスト: 新しいAPIの仕様や機能を理解し、既存のコードを更新するための時間と労力が必要になります。
  3. 機能の変更: 新しいエンドポイントでは、メディアのメタデータやサブタイトルの更新など、新しい機能が追加されている可能性があります。

 

マーケターへの影響

  1. ツールの更新: ソーシャルメディア管理ツールやスケジューリングツールが、この変更に対応する必要があります。
  2. 機能の拡張: 新しいAPIにより、メディア投稿の管理や分析がより詳細になる可能性があります。
  3. 移行期間中の注意: ツールの更新中に一時的な機能の制限や不具合が発生する可能性があるため、注意が必要です。

この変更は、Xプラットフォームでのメディアコンテンツのプログラマティックな管理方法を大きく改善する可能性があります。
開発者とマーケターはこの機会を活用して、より効果的なコンテンツ戦略を構築できるかもしれません。
早めの対応と準備が、スムーズな移行の鍵となるでしょう。

 

Xの広告体験が進化！Grokを活用した新機能がSMB向けにリリース

Engineering on Twitter / X

 

Xの広告プラットフォームに、画期的な新機能が登場しました。

人工知能Grokを搭載した新しい広告インターフェースが、中小企業（SMB）向けに展開されています。

この新機能は広告の作成から分析まで、Xでの広告体験を大幅に向上させることが期待されています。

 

主な特徴

  1. 広告の作成：Grokの支援により、魅力的で効果的な広告クリエイティブの作成が可能になります。
    AIの力を借りることで、ブランドメッセージをより効果的に伝えられるデザインや文言の選択が容易になります。
  2. キャンペーンパフォーマンスの分析：広告キャンペーンの成果を詳細に分析する機能も搭載されています。
    データに基づいた洞察を得ることで、広告主は自社のマーケティング戦略の効果を正確に把握できるようになります。
  3. 改善点の提案：Grokは分析結果に基づいて、キャンペーンの改善点を提案します。
    これにより、広告主は常に最適化された状態で広告を運用することが可能になります。

 

ユーザーやマーケターへの影響

・効率的な広告運用: Grokを使用することで、マーケターは広告作成から分析までのプロセスを効率化できます。

・データ駆動型の意思決定: パフォーマンス分析により、マーケターはデータに基づいた意思決定を行うことができ、ROIを向上させることが可能です。

・中小企業の支援: Grokは特に中小企業に焦点を当てており、限られたリソースで効果的な広告戦略を実施する手助けをします。

 

現在、この新機能はXの広告プラットフォームを利用するすべての中小企業に向けてロールアウトされています。

今後、大企業向けの展開や、さらなる機能の拡充が期待されます。
Xの広告プラットフォームにGrokが統合されたことで、デジタル広告の世界に新たな可能性が開かれました。
この革新的な機能を活用することで、企業はより効果的なマーケティング戦略を展開し、ビジネスの成長を加速させることができるでしょう。

 

X（旧Twitter）のAI「Grok 3」が無料公開

xAI on Twitter / X

 

X社（旧Twitter）が開発した最新のAIモデル「Grok 3」が一般公開されました。
この革新的なAIは推論、数学、コーディング、世界知識、指示遵守タスクなど幅広い分野で卓越した性能を発揮し、さまざまなベンチマークで驚異的な成績を収めています。

 

主な特徴

  1. 無料アクセス: 当面の間、誰でも無料で利用可能（サーバー負荷の状況次第）
  2. 優先アクセス: X Premium+およびSuperGrokユーザーは、高度な機能への早期アクセスを含む優先的な利用が可能
  3. 新機能:
    • DeepSearch: 複雑な情報を迅速に統合し、矛盾する事実や意見を整理して明確な結論を導き出す強力なエージェント
    • Think: 数学、科学、コーディングに特化した推論モデル。より深い思考が必要な質問にも対応

 

マーケターとユーザーへの影響

  1. コンテンツ作成の革新: Grok 3の高度な言語理解と生成能力により、マーケティングコンテンツの質と効率が大幅に向上する可能性があります。
  2. データ分析の進化: DeepSearchを活用することで、複雑な市場動向や消費者行動の分析が容易になり、より精度の高いマーケティング戦略の立案が可能になるでしょう。
  3. カスタマーサポートの強化: AIの応答能力の向上により、より自然で効果的な顧客対応が実現し、ユーザー満足度の向上につながります。
  4. 個人化の進化: ユーザー一人ひとりのニーズや好みをより深く理解し、パーソナライズされたサービスや製品推奨が可能になります。
  5. 創造性の拡大: Thinkモードを活用することで、新しいアイデアの創出や複雑な問題解決が促進され、イノベーションの加速が期待できます。

Grok 3の登場は、AIの可能性を大きく広げ、ビジネスと個人の両面で革新的な変化をもたらす可能性を秘めています。

 

Xプレミアムプラスの価格更新


Xプレミアムについて

 

2025年2月18日、X（旧Twitter）の有料プラン「Xプレミアムプラス」のサブスクリプション価格が更新されました。
本記事ではこの価格変更の概要と、ユーザーやマーケターへの影響について解説します。

 

Xプレミアムとは？
Xプレミアムは、プラットフォーム上で質の高い会話を促進するための有料サブスクリプションサービスです。

「ベーシック」「プレミアム」「プレミアムプラス」の3つのレベルがあり、それぞれ異なる機能セットを提供しています。

 

新価格体系と移行期間

2025年2月18日から、新規加入者には新価格が適用されます。
既存のサブスクライバーは、2025年3月22日以降の請求サイクルから新価格が適用されます。
価格は地域や支払い方法によって異なる場合があります。

 

マーケターとユーザーへの影響

  1. ブランド認知度の向上: 青いチェックマークにより、企業アカウントの信頼性が高まります。
  2. コンテンツ戦略の拡大: 長文投稿や長時間動画により、より詳細な情報発信が可能になります。
  3. エンゲージメントの向上: 広告削減により、ユーザーはより集中してコンテンツを楽しめます。
  4. 新たな収益化の機会: 広告収益配分やクリエイターサブスクリプションにより、コンテンツ制作者の収益化が容易になります。
  5. 高度な分析ツール: X Proへのアクセスにより、より詳細なデータ分析が可能になります。

 

注意点
 • 一部の機能はプラットフォームや地域によって利用できない場合があります。
• 新規アカウントには待機期間が設けられる可能性があります。
• 利用規約違反や凍結されたアカウントへの返金は行われません。

 

Xプレミアムの新機能と価格更新は、マーケターとユーザーの両方にとって新たな可能性を開きます。
コンテンツの質を高め、エンゲージメントを向上させる機会を提供する一方で、プラットフォームの信頼性と安全性も維持しています。
この変更を活用しXでのプレゼンスを最大化することが、今後のデジタルマーケティング戦略の鍵となるでしょう。

 

ShopifyとXの連携が日本でも開始

Marketing JP on Twitter / X

 

ShopifyとX（旧Twitter）の連携が日本でも開始されました。

このパートナーシップは、Xが目指す「Everything App」構想の一環であり、コマース市場の成長を推進する重要な取り組みです。
具体的な機能、マーケターや販売者に与える影響について解説します。

 

ShopifyとXの連携の主な特徴
• シンプルな広告運用：Shopifyの商品をXにアップロードし、AIを活用した広告キャンペーンを数クリックで開始可能。これにより、効率的に顧客を店舗へ誘導できます。
• ダイナミック広告で売上増加：購買意欲の高いオーディエンスをターゲットにした広告配信が可能。これにより、広告費用対効果（ROAS）の向上が期待されます。
• 簡単なパフォーマンス追跡：Xピクセルタグをワンクリックで導入し、広告の効果やウェブサイトのパフォーマンスを簡単に分析できます。
• 商品の展示機能：Xアカウントのプロフィール上で商品を直接フィーチャーし、訪問者の購買意欲を高めることが可能です。

 

マーケターへの影響

  1. 効率的なターゲティング：XのAI技術を活用し、精密なターゲティングが可能。これにより、広告効果を最大化しつつコスト削減も実現します。
  2. リアルタイムデータ活用：X上の最新データを基にしたキャンペーン最適化が可能になり、市場動向に迅速に対応できます。
  3. ブランド認知度向上：プロフィールページでの商品展示やダイナミック広告により、ブランドイメージを強化できます。

 

販売者へのメリット
 • 新規顧客獲得：日本国内外の購買意欲の高いXユーザー層へ商品を効果的にアプローチできるため、新規顧客獲得が容易になります。
• 運用負担軽減：シンプルな操作性と自動化されたキャンペーン設定により、専門知識がなくても広告運用が可能です。

 

ShopifyとXの連携は、日本市場におけるEC事業者やマーケターにとって大きなチャンスです。
簡単かつ効果的な広告運用で売上増加や新規顧客獲得が期待できるこのツールを活用し、自社ビジネスの成長につなげましょう。

 

X（旧Twitter）APIが新機能を追加

Developers on Twitter / X

 

X（旧Twitter）が開発者向けAPIに新機能を追加しました。

これらの更新は、企業のマーケターやコンテンツクリエイターにとって、より効果的なコンテンツ管理と購読者とのエンゲージメント向上につながる可能性があります。

 

メディアアップロードの強化 メタデータの追加

新しい「Metadata Create」エンドポイントにより、アップロードしたメディアに追加のメタデータを付与できるようになりました。
これにより、コンテンツの検索性や管理が向上し、ターゲットオーディエンスへのリーチが改善される可能性があります。
Metadata Create – X

 

字幕機能の拡張

①字幕の追加: 「Subtitles Create」エンドポイントを使用して、動画に字幕を関連付けることができます。
Subtitle Create – X

 

②字幕の削除: 「Subtitles Delete」エンドポイントで、不要になった字幕を削除できます。
これらの機能により、動画コンテンツのアクセシビリティが向上し、より幅広い視聴者層にリーチできるようになります。
Subtitle Delete – X

 

マーケターへの影響
• 購読者向けの特別なコンテンツや特典の提供が容易になります。
• より正確なオーディエンス分析が可能になり、ターゲットマーケティングの精度が向上します。

 

ユーザーへの影響
• より個人化されたコンテンツ体験を受けられる可能性が高まります。
• クリエイターとのより密接なつながりを感じられるようになるかもしれません。

 

これらの新機能は、X プラットフォーム上でのコンテンツ戦略をより洗練させ、ユーザーエンゲージメントを高める機会を提供します。
マーケターやコンテンツクリエイターは、これらの機能を活用して、より魅力的で効果的なキャンペーンを展開できるでしょう。

 

Xのコミュニティ機能アップデート

Communities on Twitter / X

 

2025年2月、X（旧Twitter）はコミュニティ機能の大幅なアップデートを実施しました。
この変更により、企業のマーケターや一般ユーザーにとって、コミュニティ活用の在り方が大きく変わる可能性があります。
このアップデートの内容とその影響について解説します。

 

アップデート内容の概要

  1. 投稿と返信が全体公開に：コミュニティ内の投稿や返信が、フォロワーや他のXユーザーにも表示されるようになりました。
  2. 誰でも返信可能：コミュニティメンバー以外のユーザーも投稿に返信可能ですが、メンバーからの返信が優先的に表示される仕組みです。
  3. コミュニティ削除後も投稿は残存：コミュニティが削除されても、投稿はX上に残り、投稿者自身が削除するまでは公開され続けます。

 

マーケターへの影響
 • 新たな露出機会：コミュニティ投稿が広範囲に表示されることで、企業アカウントやブランドはより多くの潜在顧客にリーチできます。特定のテーマで活発な議論を展開することで、認知度向上やエンゲージメント増加が期待できます。
• リスク管理の重要性：投稿が非メンバーにも見えるため、誤解を招く内容や機密情報の漏洩には特に注意が必要です。適切なモデレーションとルール設定が求められます。

 

ユーザーへの影響
 • コミュニケーションの広がり：非メンバーでも返信できるため、多様な意見交換が可能になります。ただし、匿名性を利用した荒らしやスパム行為への懸念もあります。
• プライバシー問題：仲間内で共有したい内容が広く公開されることで、不本意な情報拡散やトラブル発生のリスクがあります。

 

今回のアップデートは、マーケターにとっては新たなプロモーションチャンスを提供する一方で、リスク管理や戦略的運用が求められる変化です。
一方で一般ユーザーには利便性とプライバシー問題という二面性があります。
これらを踏まえ、有効活用するためには慎重な運用と適切なルール設定が不可欠です。

 

まとめ

今回のXのアップデートでは、コミュニティ機能の開放、APIの新機能追加、Shopifyとの連携開始、広告ツールの強化、プレミアムプランの価格変更など、多岐にわたる重要な変更が行われました。
コミュニティ投稿の可視性向上により、より多くのユーザーにリーチできるようになり、APIの新機能は開発者の利便性を高めます。また、Shopifyとの連携が日本でも利用可能になったことで、X上でのコマース機会が拡大しました。
さらに、Grokを活用した広告最適化機能が導入され、中小企業向けの広告運用がより簡単かつ効果的になることが期待されます。
これらのアップデートを活用し、企業やマーケターはXをより効果的に運用することで、ブランドの成長や売上向上につなげることが可能です。
今後も最新のアップデート情報をチェックし、最適なマーケティング戦略を構築していきましょう。

 

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AUTHOR PROFILE

  • 著者：Kita
ループスコミュニケーション所属。現在は企業のソーシャルメディア活用支援などに従事。興味関心は映像×デジタルマーケティング。

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