“親しみやすさ”を重視した活用が目立つ / Instagram企業アカウント調査【2016年12月度】

in the looopニュース | 2017/01/31

Instagramの月間アクティブユーザー(MAU)数は、2016年12月に6億人に達した。同年6月に5億人に達して以来、約半年で1億人増加と、非常に早いペースで規模が拡大している。

24時間で投稿が「消える」Instagram Storiesは、2017年1月に1日の利用者数が1.5億人を突破しライブ配信も可能になるなど、活用の幅が大きく広がっている。

 

今回は、2016年12月度における、いいね!率が高い企業アカウントの投稿を見ていきたい。今回もInstagram分析ツール「Aista」を利用し、いいね!率ランキングを、フォロワー数規模別に作成した。さらに、各ランキングの中でいくつかアカウントをピックアップし、運用や投稿の特徴を整理、解説する。

 

 

Instagram いいね!率 調査方法

  • データ提供元について

 Instagram分析ツール「Aista」登録アカウント

  • データ取得期間

 2016年12月1日〜12月31日

  • いいね!率の定義

 投稿のいいね!数÷投稿時のフォロワー数

  • ランキングの用語解説

 ・カテゴリ:Aista内で振り分けられた分類

 ・平均いいね!率:期間中の1投稿あたりの平均いいね!率

 ・フォロワー数:期間最終日のフォロワー数

 ・投稿数:期間中の投稿総数

 ・平均ハッシュタグ数:期間中の1投稿あたりの平均ハッシュタグ数

 

全体サマリー

 

当記事では、Instagramにおける企業アカウントのフォロワー数別に平均いいね!率によるランキングを作成した(フォロワー数5,000〜9,999、10,000〜49,999、50,000〜99,999、100,000〜)。下記は、作成したフォロワー数別のいいね!率ランキング上位10の平均を比較したものである。

 

()内は前回(2016年11月度調査)数値

 

全体では、前回の調査に引き続きテレビや映画カテゴリのアカウントが上位10位以内に多くランクインしていた他、Instagram上で人気のファッションカテゴリが頻出していた。

2016年1月度の調査ではファッションや書籍・webマガジン(ファッション関連が多い)が上位10位以内に頻出しいいね!率も高い傾向があったが、この1年間でテレビや映画カテゴリの活用が活発になっていた。

 

平均いいね!率をみると、フォロワー数5,000〜9,999、10,000〜49,999、50,000〜99,999は4〜5%ほど変動している。一方で、規模感が大きい100,000〜は8.4%前後で大きな変化はなく、同様に投稿数や使用ハッシュタグ数も前月から大きな変化は見られなかった。

 

 

フォロワー数5,000〜9,999の企業アカウント

 

いいね!率ランキングトップ10

 

平均いいね!率 13.50%(前回9.30%)

平均投稿数 13.2(前回16.3)

平均ハッシュタグ数 11.6(前回12.0)

 

平均いいね!率は前回から上昇。最も平均いいね!率が高かったのは、人気アーティストをモデルにしているファッションカテゴリのvadel tokyoにゃらんよなよなエール/ヤッホーブルーイングは前回から引き続きランクインしていた。

 

カテゴリ別に見ると、テレビカテゴリが多くランクインしている。A LIFE〜愛しき人〜NHK大河ドラマおんな城主「直虎」TBSドラマ「カルテット」と、いずれも2017年1月放送開始の番組のアカウントで、撮影の様子や出演者のオフショットなどを投稿し、放送開始前から盛り上がりを醸成しようとしている。

 

ピックアップアカウント

A LIFE〜愛しき人〜(4位:平均いいね!率13.79%)

2017年1月放送開始の番組のアカウント。12月2日に初投稿がされて以来、順調にフォロワー数が増加している。12月度の投稿では出演者のオフショットは1投稿のみで、台本や撮影時の小物などを紹介した投稿が多い。

親しみを持ちやすい文章化したハッシュタグの活用や、出演者のInstagramアカウントのタグ付けを積極的に行うなどの特徴が見られる。また、Twitterアカウントと連動した投稿も見られた。

 

投稿:出演者のInstagramアカウントをタグ付け

 出典:@a_life_tbs(Instagram)

 

投稿:文章化したハッシュタグ、Twitterと連動した投稿 

 出典:@a_life_tbs(Instagram)

 

 

フォルクスワーゲン(12位:平均いいね!率8.32%)

上位10位内ではないが、運用が特徴的なフォルクスワーゲンを紹介したい。

車を綺麗に撮った画像ではなく、フォルクスワーゲン車のお菓子や小物を使った画像や、アニメーションなどの動画を用いた投稿が多く見られる。

 

また「#ワーゲンをつけてあなたの写真を投稿してください」とユーザーからの投稿を促すようなハッシュタグを用いており、実際に「#ワーゲン」をつけて投稿されたユーザーの画像を、「photo by @ユーザー名」と記載し投稿しなおしている。

その他のハッシュタグでは、自社名や車種に関わるものや季節のものに加え、「#instasweets」などInstagramならではのものを用いている。

 

投稿:フォルクスワーゲン車のお菓子

 出典:@vw_japan(Instagram)

 

投稿:パラパラ漫画風のアニメーション動画 

フォルクスワーゲン_2_4

フォルクスワーゲン_2_3

 出典:@vw_japan(Instagram)

 

 

フォロワー数10,000〜49,999の企業アカウント

 

いいね!率ランキングトップ10

 

平均いいね!率 14.80%(前回19.83%)

平均投稿数 12.1(前回18.1)

平均ハッシュタグ数 9.4(前回7.8)

 

平均いいね!率が14.80%と前回から低下。前回に引き続き上位10位の中にテレビカテゴリのアカウントが非常に多い。1〜2投稿のアカウントもいくつか見られる一方で、あさイチNHK大河ドラマ「真田丸」は投稿数が多い上でランクインしており、安定していいね!が獲得できていると言える。

 

ピックアップアカウント

東京タラレバ娘(3位:平均いいね!率15.94%)

先ほど紹介したA LIFE〜愛しき人〜同様に2017年1月放送開始の番組のアカウントで、12月18日が初投稿。メインの出演者を中心に、オフショット写真が多く、出演者のファンが親しみやすい投稿が多い。動画投稿も行っており、番組のPR動画を使用するだけでなく、PR撮影時の様子を横から撮影した動画を用いるなど、ファンを楽しませる工夫が見られた。

 

 

投稿1:メイン出演者のオフショット、アカウントのタグ付け

出典:@tarareba_ntv(Instagram)

 

投稿2:PR撮影シーンのオフショット動画

出典:@tarareba_ntv(Instagram)

 

 

フォロワー数50,000〜99,999の企業アカウント

 

いいね!率ランキングトップ10

 

平均いいね!率 10.02%(前回6.49%)

平均投稿数 18.4(前回28.7)

平均ハッシュタグ数 6.5(前回8.6)

 

平均いいね!率は前回から上昇。映画カテゴリの映画「ひるなかの流星」兄に愛されすぎて困ってますの平均いいね!率がそれぞれ20%を超えており牽引した形。両アカウントともに前回調査時はフォロワー数が少なくフォロワー数10,000〜49,999のランキングにランクインしていた。

NHK連続テレビドラマ小説「べっぴんさん」タリーズコーヒー京都いいとこフォトなどは前回調査時から引き続き平均いいね!率が高い。

 

ピックアップアカウント

 

タリーズコーヒー(2位:平均いいね!率6.28%)

綺麗でオシャレなInstagramらしい画像を一貫して投稿しており、独自の世界観を作り込んでいる印象。投稿文が短い投稿も多く、平均ハッシュタグ数も2.7と少なく「#コーヒー」などシンプルで、綺麗な画像を投稿し続けることで安定していいね!を獲得している。投稿内容も新商品の紹介や季節に合わせた投稿など、シンプルなものが多い。

 

投稿1:新商品の紹介

出典:@tullyscoffeejapan(Instagram)

 

投稿2:季節に合わせた投稿

出典:@tullyscoffeejapan(Instagram)

 

 

フォロワー数100,000〜の企業アカウント

 

いいね!率ランキングトップ10

 

平均いいね!率 8.38%(前回8.37%)

平均投稿数 31.7(前回35.5)

平均ハッシュタグ数 6.5(前回6.7)

 

平均いいね!率、平均投稿数、平均ハッシュタグ数ともに前回からほぼ横ばい。前回に引き続き、逃げるは恥だが役に立つ地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子など話題性が高いドラマのアカウントが上位を占めているほか、東京ディズニーリゾート24カラッツなどのアカウントがランクインし続けている。

 

 


ピックアップ・ポイント

 

2016年1月度の調査と比較すると、テレビや映画カテゴリのアカウントの活用が目立つようになった。今回紹介したA LIFE〜愛しき人〜東京タラレバ娘のように、放送開始前にアカウントを開設してファンの盛り上がりを醸成しようとする流れも多く見られるようになった。

 

また、以前はInstagramにおいてはタリーズコーヒーのように綺麗でオシャレな画像を用いることが多かったが、テレビや映画カテゴリのアカウントを中心に「スマートフォンで撮影した」風な画像をみることも増えてきた。

文章化したハッシュタグ活用もそうだが、一般ユーザーの活用方法に寄せることで、より親しみやすさをもたせることができるかもしれない。

 

 

アカウントプランナー紹介:若月 翼(わかつき つばさ) 

 

1990年山梨県生まれ。三浦海岸在住。早稲田大学スポーツ科学部を卒業後、インターン期間を経てループスにジョイン。在学中はスポーツ政策の学生学会の運営やアスリートの震災復興支援活動のサポートなどを行う。現在は企業のソーシャルメディア活用支援などに従事。最近の興味関心はスポーツ×VR。@tsubasa_waka

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