mixi, Twitter, Facebook 2010年12月最新ニールセン調査 〜 Facebook堅調に300万人超、ページビューも大幅増

斉藤徹 | 2011/01/19

mixi, Twitter, Facebook 2010年12月最新ニールセン調査 〜 Facebook堅調に300万人超、ページビューも大幅増

昨日更新された2010年12月度の最新ニールセン調査によると、11月と比較して、mixi、Twitter、Facebookとも堅調に利用者を伸ばしていることがわかった。

データ元は、ネットレイティングス社提供によるインターネット利用動向調査「ニールセンNetView」サービス。対象は一般家庭および職場のPCユーザーとした。

Chart1

利用者でいくと、mixiは1021万人(前月比106%)、Twitterは1290万人(同104%)、Facebookは308万人(同105%)。ただしペーシビューや利用時間ではmixiが他の2サービスを圧倒しており、アクティブ率や滞在率でmixiが際立つ結果となっている。

また、Twitter訪問者には専用クライアント(TweetDeck, Hootsuite等)のアクセスは含まれていないため、実際のユーザー数はもう少し多いはずだ。参考まで、Twitter社の9月4日ブログによると、Twitter.comユーザーは全Twitterユーザーの約78%とのこと。この数値を単純に適用すると、11月度のTwitterユーザーは約1,650万人、対PCネット人口に対するリーチ率で26.7%、4人に1人以上はTwitterを利用しているレベルにまで達していると推定される。

次のグラフは、この三社の2010年度の利用者数推移をあらわしたものだ。

Chart2

2010年4月から約4ヶ月間、横ばい状態が続いたTwitterだったが、9月以降は利用者数で再成長のステージに入っている。ただし後述するが、一人あたり利用時間やPVは8月をピークに減少が続いている。一方、mixiは久々に1000万人台を回復した。今後の傾向を見守る必要があるが、2010 mixi meetup以降のオープンゲームに対する積極姿勢が功を奏した可能性がある。世界最大のゲームデベロッパーであるZyngaもmixiに対して先行してゲームを投入しており、この点は今後も注目に値すると言えよう。参考まで、2009年12月の利用者数は939万人と大きな変動がなかったため、mixi年賀状の影響ではなさそうだ。そして、注目度ではNo1のFacebookは300万人に到達したが、バズの広がりに対して、利用者が急拡大しているとは言えず、堅調な成長に留まっている。(以下、Google Trendsより、三者の国内におけるGoogle検索回数比較)

Chart7

なお、Facebookは、自社統計データ(月次アクティブ会員数やユーザー属性などのリアルタイムに近いデータ)を常に公開している。それに基づくsocialbakers.comの最新チャートも参考まで掲載しておきたい。こちらによると最新データでは訪問者数は185万人となっている。これは、ニールセンが会員以外の閲覧者を含んでいるのに対して、自社統計データは会員のみに限定しているためだ。

Chart6

 

さて、三社の最新ページビュー推移を見てみよう。

Chart3

ベージビューで見ると、依然としてmixiが他サービスを圧倒している。気になるのは、月次利用者を6ヶ月連続で増加させているTwitterのページビューが、4ヶ月連続で、しかも大幅にダウンしている点だ。それに対してFacebookは大きくページビューを伸ばし、2ヶ月連続で対前月比30%超えの増加となった。

平均滞在時間で比較してみよう。次の表は、今回の2010年12月国内調査結果と、2010年2月ニールセン調査結果(10ヶ国平均)と比較すると次のようになる。

Chart4

この表を見ると、日本のTwitterユーザーの月間平均利用時間は21分と10ヶ国平均より大幅に少ないことがわかる。またFacebookにいたっては48分といまだに10ヶ国平均の約15%程度の利用時間にとどまっている。ただし最近のFacebookの状況を見ると、会員以上に平均利用時間の増加が目立っており、先進ユーザーへの浸透と活性化が始まっていると推測できよう。

最後に、これら3サービスの利用者の重なりのデータをチェックしてみよう。

Chart5

この表は、例えばmixiユーザーの47.5%はTwitterを、13.6%はFacebookを利用しているということを表している。特に目につくのは、TwitterとFacebookユーザーの重なりが多いことだろう。Facebookユーザーの6割はTwitterを利用している。

前月と同様の推測だが、これらを総合すると、現mixiユーザーはTwitterやFacebookの伸びにあまり影響されずに定着化、定常的に交流していることがわかる。またオープンゲーム開放による利用者拡大の可能性も見えてきた。一方、Twitter利用者はネット人口の4人に1人以上に達し、新規ユーザーは堅調に増加している。ただし、TwitterのコアユーザーはFacebookメインに移行しはじめており、その結果、利用時間やページビューを下降させているように推測される。

なお、この三社サービスの利用者合計は延べで26,192(千人)、対前月比105%伸となるが、実際の重なりを考慮した「重複しない利用者数」は19,152(千人)、対前月比102%増、国内PCネットユーザーに対するリーチ率では30.82%となった。このソーシャルネットワーク利用者の比率は世界各国と比較して大幅に遅れており、日本が情報鎖国と化してしまう前に改善を期待したいところだ。

■ インターネット利用動向調査Nielsen Online NetViewに関して
インターネット利用動向調査Nielsen Online NetViewは、日本のウェブサイトの利用状況を毎週、毎月ウェブサイトごとにユニーク・オーディエンス(当該期間に1回以上、ウェブサイトを訪問/視聴したとされる、同一人物の重複を除いた推計利用個人数)などのデータとして契約顧客向けにネットレイティングス株式会社がレポートを提供しているものです。 詳細はこちらまで。

 


※本記事で使用しているニールセン株式会社提供データについては転載禁止となっております。

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AUTHOR PROFILE

  • 著者:斉藤徹

株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役。

 

1985年、慶應義塾大学理工学部を卒業し、日本IBM株式会社入社。1991年2月、株式会社フレックスファームを創業。2005年7月、株式会社ループス・コミュニケーションズを創業し、ソーシャルメディアのビジネス活用に関するコンサルティング事業を幅広く展開。20年を超える起業家としての経験とビジネスに関する知見に基づき、ソーシャルシフトの提唱者として「透明な時代におけるビジネス改革」を企業に提言している。著書に『再起動 リブート』(ダイヤモンド社)『BEソーシャル 社員と顧客に愛される5つのシフト』『ソーシャルシフト これからの企業にとって一番大切なこと』(日本経済新聞出版社)、『新ソーシャルメディア完全読本』(アスキー新書)、『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』(共著、KADOKAWA)など多数。

 

2016年4月から学習院大学経済学部経営学科の特別客員教授に就任。「起業論」「企業経営とトップマネジメント」「企業経営とソーシャルキャピタル」「インキュベーション塾」の講義を担当する。

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