Ameba, GREE, Mobage, mixi, 2011年6月最新の携帯ネット視聴率を公開

斉藤徹 | 2011/08/01

Ameba, GREE, Mobage, mixi, 2011年6月最新の携帯ネット視聴率を公開

In the looopでは、PCおよび携帯とわけて、それぞれ月1回、ソーシャルメディア最新視聴率をご紹介している。

 

視聴率データは、それぞれPCはネットレイティングス社「Neilsen/NetRatings Netview」、携帯はビデオリサーチ・インタラクティブ社の「Mobile Media Measurement for i-mode」から提供をいただいている。ただし、携帯視聴率の方は、対象キャリアが国内約50%のシェアを持つNTTドコモのみ、またスマートフォンは対象外としている点にご注意いたたきたい。

当記事では、ソーシャルメディアサイトの携帯ネット視聴率、2011年6月分をお届けしたい。

■ 携帯サイト(ドコモ多機能携帯)の視聴ランキングについて

まずは全携帯サイトの視聴データランキングからトップ20を紹介しよう。

Fig1

それぞれの携帯サイトに関して、推定接触者数(千人)、リーチ率、平均訪問回数、推定視聴ページ数(千回)、平均視聴ベージ数、平均利用時間が調査されている。推定接触者数と推定視聴ページ数は、サービスのバージョンアップによって今回の調査から公開されたもので、基礎となる2010年推定人口テーブルではドコモiモード月次利用者を約2170万人としている。また、この表の中でグレイの背景となっているものは、各項目でのトップ5。順位はリーチ率を基準としている。

ソーシャルメディア系では、Ameba(Amebaモバイル)は前回同様の5位。GREEは先月17位から13位、Mobageは25位から18位、mixiは24位から22位へとそれぞれ順位をあげた。リーチ率ではそれほど目立たないソーシャルメディア系サイトだが、訪問回数や利用時間では突出しており、他の携帯サービスと比較して圧倒的なスティッキネスを誇っている。

この中から、ソーシャルメディア系携帯サイトを抽出すると以下のようになる。

Fig2

なお、ameba.jpの数値にはameblo.jpを、mixi.jpの数値にはmixi.netを、それぞれ含んだ統計値としている。接触者数とリーチ率ではAmeba、平均訪問回数ではmixi、視聴ページ数と平均利用時間ではGREEとMobage、それぞれ強い分野が明確にあらわれている点が興味深い。

■ 推定接触者数、推定視聴ページ数、推定総利用時間の時系列推移について

続いて、これら4サービスの推定接触者数(月次ユニーク訪問者数と同義)、推定視聴ページ数(月次ページビューと同義)、推定総利用時間(月次利用時間と同義)をそれぞれ時系列で比較してみよう。なお、推定総利用時間は、推定接触者数に平均利用時間をかけ合わせることで算出している。また、この調査は携帯シェア50%のドコモを対象としており、二倍すればおおよそ携帯アクセス状況に近いと見ることもできるだろう。ただし、現時点ではスマートフォンは対象外となっている点に注意したい。

Fig3

まず、推定接触者数でみると、Amebaが3ヶ月連続ででトップを維持しているが、6月は大幅に利用者が減少したようだ。その他、GREEは横ばい、Mobageは上昇、mixiは下降トレンドとなった。

なお、四社のスマートフォン戦略については、下記記事にて詳細を記載しているのでご参考に。
・ 直近決算発表に基づくmixi、GREE、Mobage、Amebaの業績比較 (2011/5)  

Fig4

Fig5

一方、この二つのチャートは、推定視聴ページ数(上図)と推定総滞在時間(下図)の時系列推移だ。視聴ベージ数ではMobageが、視聴時間ではGREEがリードしている。接触者数でトップのAmebaだが、ページ数と利用時間で比較すると、他サービスの20-25%程度に留まっている。

■ 利用者属性(学生、主婦、職業人)別、リーチ率と平均利用時間について

最後に、属性別 (学生、主婦、職業人) のリーチ率と平均利用時間を見てみよう。なお、2011年6月のiモード推定月次利用者数は、職業人は1264万人、学生が364万人、主婦が283万人、無職その他が217万人と、それぞれ微減となった。多機能携帯からスマートフォンへの移行が増えていることが原因だろう。

Fig6

リーチ率では、職業人、学生、主婦、無職他を通して、Amebaがトップとなった。この学生には、高校生、大学生、専門学校生を含んでいる。全サービスを通じて、学生と無職他の利用率が高く、職業人や主婦は10-20%程度少ない傾向にある。最も利用者に偏りのあるのはmixiで、学生人気が高い一方、職業人や主婦への普及が課題となっていることがわかる。

Fig7

最後に、属性別の平均利用時間を見てみよう。もともとMobageが非常に強かった無職他のエリアにおいて、GREEがこの2ヶ月で急騰、Mobageと同等となっている。GREEの課題は、主婦層における利用時間の向上にありそうだ。また、学生と主婦におけるmixiの平均滞在時間の長さも特徴的だ。これらの層は、ゲームコンテンツより、友人とのコミュニケーション自体に楽しみを見出す層のようだ。

■ モバイル・インターネット視聴データ Mobile Media Measurement(β) について
ビデオリサーチインタラクティブ社の提供するMobile Media Measurementは、アクチュアルでのモバイル・インターネット視聴データを取りまとめたものを、ASPによるサービスにて提供するもので、i-modeユーザー版とYahoo!ケータイユーザー版があります。詳細は こちら まで。

  • 調査対象者 全国の男女15歳以上のi-mode利用者
  • 標本抽出法 ドコモプレミアクラブ会員より抽出
  • 視聴データ取得方法 NTTドコモの「iモードアクセス履歴検索サービス」に調査対象者が加入し、定期的にアクセス履歴データを取得し、VRIにデータ転送
  • データ更新頻度
    ログデータ:毎月末に前月分データを更新

    アンケートデータ:毎年秋頃更新予定
  • 調査標本数 2010年8月時点/約2600サンプル (ただし毎月変動します)

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AUTHOR PROFILE

  • 著者:斉藤徹

株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役。

 

1985年、慶應義塾大学理工学部を卒業し、日本IBM株式会社入社。1991年2月、株式会社フレックスファームを創業。2005年7月、株式会社ループス・コミュニケーションズを創業し、ソーシャルメディアのビジネス活用に関するコンサルティング事業を幅広く展開。20年を超える起業家としての経験とビジネスに関する知見に基づき、ソーシャルシフトの提唱者として「透明な時代におけるビジネス改革」を企業に提言している。著書に『再起動 リブート』(ダイヤモンド社)『BEソーシャル 社員と顧客に愛される5つのシフト』『ソーシャルシフト これからの企業にとって一番大切なこと』(日本経済新聞出版社)、『新ソーシャルメディア完全読本』(アスキー新書)、『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』(共著、KADOKAWA)など多数。

 

2016年4月から学習院大学経済学部経営学科の特別客員教授に就任。「起業論」「企業経営とトップマネジメント」「企業経営とソーシャルキャピタル」「インキュベーション塾」の講義を担当する。

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