国内企業の「ソーシャルシフト実態調査」を実施。結果はダウンロード可能です。

斉藤徹 | 2014/03/11

生活者は変わった。ソーシャルメディアやモバイルの普及によって、世界の生活者は緊密につながり、今までにない巨大な力をもつようになった。

 

顧客を欺けば「食品偽装問題」のごとくたちまちその全貌が暴かれ、社員を軽んじれば「ブラック企業問題」のごとく著しいブランド低下を招いてゆく。短期的な売上や利益、事業拡大といった利己的な目的に走る企業に対して、生活者は明確に「ノー」を突きつけるようになったのだ。

 

今や企業には、自社をとりまく社員、顧客、地域社会、そして株主、すべてに共感される存在であることが求められている。ループスでは、こうしたパラダイムシフトにおける企業の内面からの変革を「ソーシャルシフト」と呼び、5つのレイヤーに沿って「三方よしの企業」に内面から変革してゆく「インサイドアウトの経営改革」を提案している。

 

 

「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」という古い格言があるが、これこそがインサイドアウトのアプローチだ。

 

ビジネスにおいて、心にあたるのは「使命や価値観」であり、行動にあたるのは「業務遂行による価値創造」、習慣にあたるのは「社内の風土」、人格にあたるのは「ブランド・パーソナリティ」、運命にあたるのが「社会との共生とビジョンの実現」だ。

 

誠実な企業使命や価値観を共有し、オープンな組織で社員の自律的行動を促し、社会に貢献するビジネスモデルを構築し、顧客の事前期待を上回る価値を創造する。このインサイドアウトのアプローチこそ、持続的な事業成果を生みだす源なのだ。

 

 

今回、僕たちループスでは、このような考え方にもとづき、企業のソーシャルシフトがどの程度すすんでいるのか、その実態を明らかにする独自の調査を実施した。国内のビジネスパーソン1,000名を調査対象とし、ソーシャルシフトに必要な20の構成要素をこの5つのレイヤーに分類した上で、それぞれの項目について選択形式で答えていただいたものだ。

 

❏ 調査概要

調査対象:日本在住で20歳以上のビジネスパーソン
調査方法:インターネット・アンケート
調査期間:2013年11月29日〜12月2日
有効回答数:1,000名
回答者の属性:
[性別]男性:50%、女性:50%
[年代]20歳代:24.0%、30歳代:25.4%、

    40歳代:25.3%、50歳以上:25.4%
[所属組織の対象顧客]
 消費者向け(B2C):46.6%
 企業・官公庁向け(B2B):42.0%
 両方(B2CおよびB2B):11.4%

 

 

 

 

これら20の項目を従業員規模別に比較すると、10人未満の企業では、②会社のミッション、③会社のビジョン、④コアバリューなどブランド哲学の構成項目でスコアが低い一方、⑥会社の組織風土などはベンチマークであるスコア50を上回り、強みとなっていることがわかった。

 

一方、1,000人以上の企業では、ベンチマークを下回る項目は皆無だが、⑥会社の組織風土、⑦社内のコミュニケーション、⑧社内の情報共有が他の項目と比較し、ややスコアが低い傾向が見いだせる。

 

図1. ソーシャルシフト・スコア(従業員規模別)

 

 

また、特定業種のスコアを比較すると、金融、証券、保険では、ほぼ全項目がベンチマークと同程度、もしくは大幅に上回っているが、商社、流通、小売では、ベンチマークを超えるのは ⑮顧客の声の活用、⑯社内外広報の実践に限定されていることがわかった。

 

図2. ソーシャルシフト・スコア(一部業種)

 

 

その他、詳細な調査結果はこちらで閲覧ください。なお、Slideshareから当PDF資料のダウンロードも可能となっています。貴社ビジネスになんらか貢献できれば幸いです。

 

ソーシャルシフト実態調査 from 株式会社ループス・コミュニケーションズ Looops Communications,Japan

 


 

ループスでは、透明性の時代における貴社の優位点や課題点を診断するためのワークショッブ「ソーシャルシフト診断サービス」をスタートしました。先の20の項目について、ヒアリングあるいはアンケート調査を実施し、自社の強み・弱みを客観的に把握するものです。これにより、多岐にわたるソーシャルシフト・アクションのうち、貴社は「どこからはじめに手をつけるべきか」を見定めることができます。

 

料金は60万円、ご都合に合わせて2〜3日内で実施し、貴社ソーシャルシフトスコアをベースにした診断書をアウトプットいたします。またコマ数、時間、参加者人数が上記を超える場合は別途御見積させていただきます。ご興味ある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

お問い合わせ先 ループス・コミュニケーションズ お電話は 03-6318-0311 までお願いします。

 

 

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4 件のフィードバック

  1. mure より:

    “誠実な企業使命や価値観を共有し、オープンな組織で社員の自律的行動を促し、社会に貢献するビジネスモデルを構築し、顧客の事前期待を上回る価値を創造する。”

  2. toshi19650104 より:

    国内企業の「ソーシャルシフト実態調査」を実施。結果はダウンロード可能です。 [in the looop]:講演実績 (掲載許諾をいただいた講演のみ、株式会社は省略、五十音順、2013年12月31日更新) は以下の通り。..

  3. tubapr より:

    後で見る

AUTHOR PROFILE

  • 著者:斉藤徹

株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役。

 

1985年、慶應義塾大学理工学部を卒業し、日本IBM株式会社入社。1991年2月、株式会社フレックスファームを創業。2005年7月、株式会社ループス・コミュニケーションズを創業し、ソーシャルメディアのビジネス活用に関するコンサルティング事業を幅広く展開。20年を超える起業家としての経験とビジネスに関する知見に基づき、ソーシャルシフトの提唱者として「透明な時代におけるビジネス改革」を企業に提言している。著書に『再起動 リブート』(ダイヤモンド社)『BEソーシャル 社員と顧客に愛される5つのシフト』『ソーシャルシフト これからの企業にとって一番大切なこと』(日本経済新聞出版社)、『新ソーシャルメディア完全読本』(アスキー新書)、『ソーシャルシフト 新しい顧客戦略の教科書』(共著、KADOKAWA)など多数。

 

2016年4月から学習院大学経済学部経営学科の特別客員教授に就任。「起業論」「企業経営とトップマネジメント」「企業経営とソーシャルキャピタル」「インキュベーション塾」の講義を担当する。

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