Looops岡村(健)です。今、昨年3月に発表させていただいた社内SNSサービスの比較表の最新版を作成しています。
【2012年版】企業にソーシャルの仕組みを 〜 ツールはどう選べば良いのか? Facebook/Yammer/Chatter/etc.
この中でもやはり注目は昨年マイクロソフトが買収したYammerですが最近の記事では
マイクロソフト、今夏に「Yammer」と「Office Web Apps」「SkyDrive Pro」の機能統合を計画
Yammer、「SkyDrive Pro」「Office Web Apps」との統合を今夏提供へ
WEBのニュースだけだとマイクロソフト買収後の動きでよく分からない部分があったためマイクロソフト米野さんに詳しく話を伺いました。
Yammerについて
- Yammerの日本法人はなくマイクロソフトのOffice部門に含まれている
- オーストラリア支社が日本を含めたアジア地域の対応を行っている
- Yammerはクラウド版のみでオンプレミス版(※1)はなし
- 今夏には「SkyDrive Pro(※2)」、「Office Web Apps(※3)」と統合される
- カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がOffice365とともにSNS機能を全社利用開始
TSUTAYAのCCCが「Office 365」導入へ、約2200人がSNS機能など利用
※1オンプレミス
自社設備内でシステム情報を自社で保有し、自社の設備において運用すること
※2SkyDrive Pro
シェアポイントサーバーに含まれるファイル共有機能。SkyDrive Pro とは
※3Office Web Apps
Word、PowerPoint、Excel、OneNote のブラウザー ベースのバージョンで
Office ドキュメントにアクセスし、共有する機能。Office Web Apps とは
マイクロソフト社内で使用されているYammer画面
SkyDrive Pro、Office Web Appsとの統合ではファイル共有機能、Office製品との連携が強化されます。例えばYammer上で社内の共有ファイル上にアップされているパワーポイントで作成された営業資料のプレビューを見ることができます。この営業資料をアップした際に、営業資料をアップデートした告知が他の社員に自動的にできます。また営業資料を見て、何か質問がある社員がいればそこにコメントを加え、コミュニケーションが発生します。良い資料であれば社長から「Good Job」のコメントがもらえるかもしれません(うれしいですよね)。パワーポイント等Office資料のプレビューもページ指定が可能なので、本当に見てもらいたいページをプレビューさせコメントをもらうことが可能になります(資料のタイトルだけがプレビューされてもなかなか見られないことが多いですよね)。
Yammerの販売形態
- マイクロソフトとして販売する
- Office365にバンドルされる(エンタープライズ契約が対象)
- Office365を使っていないユーザーでも単独でYammerの追加もできる(エンタープライズ契約が対象)
- 従来のウェブで申し込むことが出来る無償版、有料版はそのまま契約可能
※エンタープライズ契約
- クラウド ベースのサービスにも対応した、企業内全コンピューターの包括契約
- PC の保有台数が 250 台以上の顧客。エンタープライズ オンライン サービス製品のみを利用の顧客は企業全体をカバーしなくても、250 ライセンス以上であれば、可能購入。詳しくはコチラ
SharePointでもYammerと同様のことが可能
なるほどそうなんですねと色々話を聞いていたところ米野さんから衝撃の一言が
米野さん「現行のSharePointでほぼYammerと同じようなことができるんですけど」
私「え。。。」
詳しく話を聞いてみるとSharePointで
- いいね!、コメントができる
- コンテンツのフォローができる
- バッジを送ることができる
- もちろんオフィス製品のプレビューが見れる
ではSharePointでも社内ソーシャルが実現可能じゃないのですか。という話になり米野さんに更に詳しく話を聞いてみました。
・オンプレミスであればSharePoint(トライアル1ヶ月)
・ソーシャルメインであればYammer(無料版あり)
ということです。しかも費用もYammer単体では3$/ユーザ/月でSharePointOnline+Yammerが4$/ユーザ/月とそれほど変わらない値段です。
もしかするとSharePoint Olineだけでも社内ソーシャルツールとして事足りてしまうのかもしれません。社内にサーバをどうしても置きたい企業にとってもオンプレミス版が用意されています。今後はエンタープライズソーシャルツールとしてYammerはもちろんのことSharePointも検討ツールのひとつになるのではないでしょうか。
マイクロソフト社内で使用されているSharePoint(Office365)画面
まとめ
- YammerとOffice製品、共有ファイルの強力な統合
- 現時点のSharePointでもYammerとほぼ同等のことが可能
- 企業規模や利用用途によってYammerとSharePoint使い分けが可能
マイクロソフト米野さんに直接話を伺うことができてとてもよかったです。特にSharePointでYammerとほぼ同様のことができて、SharePoint Onlineであれば費用もそれほど高くない。Yammerを検討していてもSharePointを使っていたり検討されている会社様の場合はSharePointのほうがよいかもしれません。社内にサーバをどうしても置きたい企業にとってもオンプレミス版が用意されているのも魅力です。
もちろん私の方で従業員をやる気にさせる活性化施策と併せて最適なツール選定アドバイスをさせていただくことは可能ですのでお気軽にご相談ください。(Looopsお問合せ窓口)
【PICKUP】
米野さん「現行のSharePointでほぼYammerと同じようなことができるんですけど」 私「え。。。」 詳しく話を聞いてみるとSharePointで いいね!、コメントができる コンテンツのフォローができる バッジを送ることができる もち