2025年1月発表 YouTube最新アルゴリズム情報! クリエイター、運用者必見! 

Kita | 2025/02/14

2025年1月発表 YouTube最新アルゴリズム情報! クリエイター、運用者必見! 

Creator Insederでは定期的に新しい機能やアップデートが発表され、クリエイターやユーザーに向けて役立つ情報が提供されています。
2025年の初めに発表された新機能には、ライブ配信中にQ&Aステッカーを追加できる機能や、ショート動画テンプレートの改善が含まれています。
さらに、YouTube Premiumユーザー向けには、より快適な視聴体験を提供するための新しい実験的機能が追加されました。
これらのアップデートを活用して、YouTubeでのコンテンツ制作や視聴がより充実したものになることが期待されています。

 

YouTube最新アルゴリズム解説 (2025/1/24)

The YouTube Algorithms in 2025 — Explained!

YouTubeのプログラム・マネージャーが、YouTubeのアルゴリズムや視聴者との関係性について最新情報を発表しました。
マーケターやクリエイターが知っておくべきポイントをわかりやすく解説します。

 

⒈ YouTubeのレコメンドシステムの仕組み

YouTubeのレコメンドシステムは、「動画をプッシュする」のではなく、「視聴者ごとに最適な動画をプル(引っ張る)」という考え方で動いています。

例えば、あるユーザーがYouTubeを開いたとき、アルゴリズムは「この人が今日一番楽しめる動画は何か?」を優先して考えます。
そのため、クリエイターは「自分の動画がYouTubeによって拡散されるのでは?」と考えがちですが、実際は「視聴者が求める動画が優先的に表示される」という仕組みです。

つまり、個々の視聴者の好みや視聴履歴に基づいて動画が推薦されるため、「クリック率(CTR)」「平均視聴時間」だけでなく、視聴者ごとの興味関心が大きく影響するという点を理解することが重要です。

 

⒉ クリック率や視聴時間だけでは測れない「満足度」

多くのクリエイターやマーケターは、動画のパフォーマンスを評価する際に「クリック率(CTR)」や「視聴時間」を重視します。
しかし、YouTubeのアルゴリズムはそれだけでなく、視聴者の満足度を直接測る仕組みを取り入れています。


具体的には、次のような指標が影響します。

• アンケート調査: YouTubeは視聴者に「この動画は満足できたか?」というアンケートを実施し、その結果をアルゴリズムに反映
• 「高評価」「低評価」: 動画の好感度を示す指標として利用
• 「興味なし」のフィードバック: 視聴者が「この動画はおすすめに出さないでほしい」と設定した場合、アルゴリズムが学習

このように、視聴時間が長いだけではなく、視聴者が「価値を感じたか」が重要視されるようになっています。

 

⒊ 動画のパフォーマンスを評価する際のポイント

数値を単体で見ず、全体の流れを把握する

YouTubeのアナリティクスをチェックするとき、CTRや視聴時間の単一指標だけに注目するのではなく、総合的な流れを把握することが重要です。

例えば、
・クリック率が高くても視聴時間が短ければ、サムネイルやタイトルが誤解を招いている可能性がある
・CTRが低くても、視聴時間が長く、視聴者満足度が高ければ、適切なターゲットに届いている可能性がある

重要なのは「視聴者が満足しているか」という点です。


チャンネル全体のトレンドを見る

「動画の視聴回数が減少した…」と不安になることもあるかもしれませんが、YouTubeの視聴傾向には波があるため、一時的な減少を深刻に捉えすぎる必要はありません。
YouTubeが推奨するのは、「短期間のデータではなく、1年単位など長期的なトレンドを見ること」です。

 

⒋ マルチ言語対応でグローバル視聴者を獲得する

YouTubeでは、「マルチ言語オーディオ」(動画に複数の音声トラックを追加する機能)が強化されており、これを活用することで視聴者層を広げることができます。


効果的なマルチ言語戦略

1. タイトル・説明文も翻訳する
• 各言語の視聴者が検索しやすいように設定

2.主要な視聴国の80%の視聴時間をカバーする
• 少数の言語に集中して翻訳した方が効果的

 

⒌ AI(大規模言語モデル)の活用が進む

YouTubeのレコメンドシステムには、大規模言語モデル(LLM)が導入され、より高度なコンテンツ理解が可能になりました。


どんな変化がある?

・動画の内容をより深く理解できる(例: 料理動画なら「レシピ」だけでなく「料理のスタイル」まで分析)
・ユーザーの興味をより的確に予測(単なるクリック履歴ではなく、「この人が本当に興味を持ちそうな動画」を推薦)

AIがより高度な判断を行うことで、視聴者にとって「本当に価値のある動画」がより適切にレコメンドされるようになります。

YouTubeのアルゴリズムはますます進化し、視聴者ごとに最適化されています。
これからのYouTube運用では「視聴者満足度」を第一に考えたコンテンツ戦略が不可欠です。

 

 

YouTube最新アップデートまとめ!2025年の新機能&改善ポイントを解説 (2025/1/22)

Studio Dashboard: Feedback Requested, Q&A Stickers, Mini-player Experiment, & Short Templates!

YouTubeが2025年に向けた最新アップデートを発表しました。
今回の変更は、マーケターやクリエイターにとって視聴者とのエンゲージメント強化やコンテンツ制作の効率化につながる重要なものばかりです。
特に影響の大きいアップデートを分かりやすく解説します。

 

⒈YouTube Studioダッシュボードの改善に向けたフィードバック募集

YouTubeは、クリエイター向けの管理ツール「YouTube Studio」のダッシュボードを改善予定。
現在、ユーザーからのフィードバックを募集しています。

マーケター・クリエイターへの影響
• YouTube Studioの改善により、分析やコンテンツ管理がより便利に
• 自分たちの意見が反映されるチャンス

 

⒉ライブ配信に「Q&Aステッカー」機能を追加!

ライブ配信で視聴者とよりインタラクティブに交流できる新機能「Q&Aステッカー」が登場。
モバイルデバイスで利用でき、ショート動画や縦型ライブ配信にも対応しています。
視聴者がリアルタイムで質問を投稿し、それに応じて配信者が答えることで、双方向のコミュニケーションが可能になります。


マーケター・クリエイターへの影響

• ライブ配信でのエンゲージメント向上が期待できる
• Q&Aを活用したインタラクティブなキャンペーンが可能に

 

⒊Shortsのテンプレート機能が強化!

YouTube Shortsのテンプレート機能がさらに進化。
これまでは動画ベースのテンプレートのみでしたが、新たに写真のインポートが可能になりました。
また、デフォルトの「3秒カウントダウン」をカスタマイズできるカウントダウンタイマーの切り替え機能も追加されています。


マーケター・クリエイターへの影響

• より自由度の高いショート動画の制作が可能に
• 写真を活用したコンテンツが作りやすくなり、プロモーションの幅が広がる

 

⒋YouTubeアプリのデザイン改善&ミニプレイヤーのテスト進行中

昨年実施されたYouTubeアプリのデザインアップデートに続き、ミニプレイヤーの機能が引き続き改良中。
現在、一部ユーザーを対象に新しいユーザーインターフェース(UI)とドッキング機能のテストが行われています。


マーケター・クリエイターへの影響

• ミニプレイヤーの使い勝手が向上し、視聴体験がよりスムーズに
• 広告視聴や複数コンテンツの同時利用がしやすくなる可能性

今回のアップデートは、視聴者との交流を深める機能や、コンテンツ制作の効率を高める改善がメインとなっています。
特に、ライブ配信のQ&AステッカーやShortsの強化は、マーケティング活用の可能性を広げるポイントです。

 

YouTube Premiumの最新アップデート (2025/1/22)

High Quality Audio setting on YouTube Premiumhttps://blog.youtube/news-and-events/new-youtube-premium-features-2025/

2025年1月22日、YouTube Premiumの新機能と実験的なアップデートについて発表しました。
今回の発表は、YouTube Premiumの加入者にとって視聴体験を向上させる内容となっており、マーケターやクリエイターにも大きな影響を与える可能性があります。

 

YouTube Premiumの新機能と実験的アップデート

⒈複数の実験的機能にアクセス可能に

YouTube Premiumのユーザーは、youtube.com/new から複数の実験的機能を同時に試せるようになりました。
今回追加された主な新機能は以下のとおりです。
• 高品質オーディオ(256kbps):音楽動画の音質が向上し、よりクリアで深みのあるサウンドを楽しめるように。
• iOS向けショート動画のピクチャ・イン・ピクチャ(PiP):他のアプリを使いながらYouTube Shortsを視聴可能に。
• iOS向けスマートダウンロード(YouTube Shorts):おすすめのShorts動画が自動ダウンロードされ、オフラインでも視聴可能に。
• 「ジャンプ先」機能がWeb版でも利用可能に:視聴者が動画のハイライト部分にすぐジャンプできる。
• モバイル向け再生速度オプションの拡張:最大4倍速の再生速度を選択可能に。

 

⒉YouTube Premium + Google Oneのバンドルプラン

米国では、YouTube PremiumとGoogle Oneのプレミアムプラン(2TBクラウドストレージを含む)をセットで契約できる新プランが導入されました。
これにより、よりお得な価格で広告なしのYouTube視聴と大容量のクラウドストレージを利用できるようになります。

 

⒊人気機能の提供範囲拡大
• Ask Music(Android向け / 英国・アイルランド):音楽のムードを言葉で伝えるだけで、AIがパーソナライズされたプレイリストを生成。
• 会話型AI(iOS向け):動画に関する質問への回答や関連コンテンツの提案を行うAIがiOSにも対応予定。

 

マーケターへの影響

高品質オーディオで音楽系コンテンツの価値向上

音楽を活用したマーケティング施策(CM、BGM付きの広告動画など)の音質が向上するため、視聴体験がより魅力的になります。特に、ブランドの世界観を伝える動画広告にとって重要なアップデートです。

 

ショート動画の視聴継続率向上
• PiP機能:視聴者が他のアプリを使いながらもShortsを見続けられるため、短時間で消費されるショート動画の再生回数やエンゲージメントが向上する可能性。
• スマートダウンロード:視聴者がオフラインでもShortsを楽しめることで、より多くの視聴機会を獲得可能。

 

ジャンプ先機能の拡充で視聴行動の変化

「ジャンプ先」機能がWeb版にも対応することで、視聴者は動画の重要なシーンへ素早く移動できます。
マーケターは、視聴データを分析し、最も注目されるシーンを把握した上で、より効果的なCTA(コール・トゥ・アクション)を設計することが求められます。

 

AIによる音楽検索機能の活用

Ask Musicの拡張により、ブランドの音楽マーケティング戦略にも変化が生じる可能性があります。
例えば、ブランドのCMソングが「リラックスできる音楽」として認識されることで、より多くのリスナーのレコメンドに表示されるようになるかもしれません。

 

クリエイターへの影響

Shortsの視聴時間とエンゲージメント向上

PiPやスマートダウンロード機能の追加により、Shortsの視聴継続時間が延び、再生回数の増加が見込まれます。
クリエイターにとっては、より多くの視聴者にリーチできるチャンスです。

 

動画構成の最適化が重要に

「ジャンプ先」機能の拡充により、視聴者が最も興味を持つポイントを把握し、それに合わせて動画の構成を最適化することが求められます。
例えば、動画の冒頭で視聴者を引き込む強いフックを入れることが重要になります。

 

AIの活用でコンテンツのリーチ拡大

会話型AIがiOSに拡張されることで、クリエイターのコンテンツがより多くの視聴者に推奨される可能性があります。
視聴者が動画について質問した際に、AIが適切な回答を提供し、関連する動画を提案するため、視聴時間の増加につながるでしょう。

今回のYouTube Premiumのアップデートは、マーケターとクリエイターにとって大きなチャンスです。
音質向上、ショート動画の利便性向上、AI活用の進化など、これらの新機能を理解し、マーケティング戦略やコンテンツ制作にうまく取り入れることが求められます。

 

まとめ

YouTubeは2025年に向けて、さらに多くの新機能と改善をクリエイターと視聴者に提供しています。
新たに追加されたQ&Aステッカーやショート動画テンプレートの改良により、コンテンツ制作と視聴体験が一層向上します。
YouTube Premiumユーザー向けには、高品質オーディオや、iOSでのピクチャーインピクチャー機能、スマートダウンロード機能などさらに充実した視聴オプションが提供されます。
またGoogle Oneとの連携で、YouTube Premiumをお得に利用できるようになりました。
これらのアップデートは、視聴体験をパーソナライズし、さらに便利で魅力的なコンテンツを提供することを目指しています。
マーケターやクリエイターはこれらの新機能を活用して、視聴者とのエンゲージメントを強化し、コンテンツの可能性を広げることができるでしょう。

 

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  • 著者:Kita
ループスコミュニケーション所属。現在は企業のソーシャルメディア活用支援などに従事。興味関心は映像×デジタルマーケティング。
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