2011年12月からの媒体資料にて、mixiの新しいバナー広告サービス「参加者表示バナー」がリリースされました。これは、mixiページにユーザーをランディングさせるための新しい広告商品で、これまで有力な導線が存在せずファン獲得に課題を抱えてきたmixiページオーナーにとっては期待の持てるソリューションと言えます。また、mixiページ関連では12月7日に期間限定のトライアル商品「注目のmixiページ」が、100万円でリリースされています。これは、最低出稿金額300万円の「参加者表示バナー」に比べ3分の1の広告費用で出稿できることから、広告費をなかなかかけられないユーザーにも新しい認知獲得のチャンスが生まれると思われます。
今回はmixiメディアビジネス本部、波多江氏より、この「参加者表示バナー」のテスト出稿結果に関する情報を一部(ちょこっとですが・・・)いただいたので早速レポートさせていただきたいと思います。
「ソーシャルアド」自体については記事後半に少しだけ説明を書きましたので、ご存知なかった方はご参照ください。また、本記事はループスでの広告出稿実績ではなく、主にmixi社の媒体資料等からの情報を元に執筆しております。広告の効果や最新の価格についてはmixi社へ直接お問い合わせいただけますようお願いいたします。
新しい広告商品、「参加者表示バナー」とは
「参加者表示バナー」とは、その名の通りmixiページの参加者数を表示するバナーです。Facebook Ads を利用したことがある、または見たことがある方ならなんとなくイメージできると思うのですが、通常のクリエイティブに加えて広告の対象となるmixiページに参加する友人数が動的に表示されます。通常のバナーと異なり、宣伝できるのは外部サイトではなくmixi内のmixiページに限られます。(mixiページについては当サイトでも記事を書いています→「mixiページマーケティングの考え方をまとめててみた」2011/9/26)
※mixiの媒体資料を加工して作成
mixiのソーシャルアドは年齢・性別といった属性によるセグメントはできないものの、1回の出稿でPC・多機能携帯・スマートフォンの3デバイス横断的に表示されます。また、mixiの自社広告で行なったテスト配信では、参加人数表示バナー従来バナーに比べて 2倍~30倍のCTR(クリック率) をマークしたとのことです。また、参加人数表示バナーにはmixiページ全体のファン数を表示する「全体人数表示版」と、mixiページに参加している友人の人数を表示する「友人人数表示版」があるのですが、後者は全体人数表示版に比べて 1.5倍~3倍 になったということです。(ベンチマークとなる通常版のCTRはPC:0.07%、モバイル:0.05%、mixiタッチ:0.2%)
注意したいのは、より効果の高い「友人人数表示版」を表示するためには広告表示対象の友だちが対象のmixiページのフォロワー(Facebookページでいうところの「ファン」)になっている必要があるという点です。出稿する際には事前に多くのフォロワー(ファン)を集めておいた方がより高い広告効果が期待できるということになります。このあたりの目安となるファン数やベストプラクティスはmixiでもより深い検証を行なっている最中とのことでしたので、今後の情報発信や広告サービスへのフィードバックが期待されます。
以下、2011年12月版サービス詳細を媒体資料より抜粋します。
| 「参加者表示バナー」商品概要 | |
| 掲載面 | 3デバイスのホーム面広告枠 |
| 掲載期間 | 1週間(月曜開始~翌週月曜終了) |
| 対象期間 | 2011/12/5週~2012/3/26週 |
| 掲載タイプ | インプレッション保証型 |
| インプレッション数 | ・ブランディングバナー:500万imps
(※通常バナー250万imps、参加人数バナー250万imps) ・TOPパネル :1,000万imps (※通常バナー500万imps、参加人数バナー500万imps) ・ホームパネル :250万imps (※通常バナー125万imps、参加人数バナー125万imps) |
| 掲載料金 | 300万円 |
注意事項
(ランドスケープモードでは中央揃えとなります。)
mixiページの現状
本日紹介させていただいた「参加者表示バナー」が広告対象とする「mixiページ」は、2011年8月31日に公開されたmixiの新機能で、一般ユーザーがだれでもmixi上に情報発信の場を設けることができます。また、mixiに書面による申請を行うことでmixi公認パートナーとしてページを開設することもでき、企業はなりすましの心配なくページを運用することが可能です。
2011年11月25日に東京都目黒区で開催されたMobidecでのミクシィ メディアビジネス本部長、辻 正隆 氏の講演によると、mixiページの開設数は既に15万ページを越え、うち法人による開設は35%にも上るとのこと。
※出典:mixi媒体資料
ユーザーの利用状況については10月20日にmixiページ検索窓といった導線が強化され、順調に伸びているようです。利用ユーザー数はmixiのユーザー属性をほぼそのまま反映している形ですが、特に20代女性の利用が圧倒的であることがわかっています。以下のグラフはmixiページの利用者属性とフォロー毛色、その次のスライドがmixi全体の利用者属性です(いずれも出典はmixi媒体資料)。
mixiページ利用者属性とフォロー経路
mixi全体の利用者属性
20代女性の利用が多い背景としては、過去記事「mixiページマーケティングの考え方をまとめててみた」でも触れさせていただいたように、「mixi公式アカウント」からの流入が大きな役割を果たしていると考えられます。企業ページの中ではmixiページのローンチパートナーでもあったローソンの公式mixiページがフォロワー数7.1万人と存在感を増しており、イイネ数も700〜1300と、18万ファンを獲得しているFacebookページと比べても非常に活性化している状況です(Facebookページでは200〜500いいね程度)。
mobidecでの辻氏講演内容については当ブログでも講演のライブログを公開しております。よろしければご参照ください。
参考記事:【Mobidec2011】進化する『mixi』の近況と今後の方向性について(in the looop)
期間限定!mixiのトライアル広告
上記 の「参加者表示バナー」は最低出稿金額が300万円となかなかお高いですが、2012年1月2日〜4月2日の期間限定でもう少し手軽な「注目のmixiページ」というトライアル商品が12月7日にリリースされました。これはユーザーの「マイページ」に掲載されるmixiページ向けの誘導枠で、想定impでの販売となるものの料金は100万円(3000万imp想定)からと「参加者表示バナー」に比べてかなり廉価になっています。想定CTRは参加者表示バナーほどではないにしても、mAD(エムアド)が使えない公認パートナーmixiページの集客導線(※1)としてかなり有望視されるのではないかと思います。(訂正:リリース後しばらくは公認パートナーでは利用できなかったmADですが、12月13日現在は利用できるようになっていました。単価は1クリックあたりコミュニティは5円、mixiページは10円です。)
「ソーシャル・アド」についておさらい
ここまで、mixiの新しい広告商品について書いてきましたが、「参加者表示バナー」を含む「ソーシャル・アド」について簡単に説明をしておきたいと思います。「ソーシャルアド」という用語についてはIT用語辞典バイナリに以下のような説明があります。
【ソーシャルアド】
別名:ソーシャル広告
【英】Social advertising, Social Adsソーシャルアドとは、SNSなどのソーシャルメディアにおいて、ユーザー同士のつながり(ソーシャルグラフ)を情報として取り込んだ上で表示される広告のことである。
ソーシャルアドの代表的な例として、Facebookが配信しているソーシャルアドでは、友人や知人のアクションを通じて広告が紹介される。調査会社ニールセンによれば、Facebookで配信したソーシャルアドでは、広告商品への認知度や購買意欲などは軒並み数パーセント上昇したと報告されている。
出典:IT用語辞典バイナリ
上記説明にある「認知度や購買意欲などは軒並み数パーセント上昇」とは、2010年にニールセンが行なった調査を指していると思われます(参考:nielsenwire release 2010/4/20 )。この調査結果については斉藤徹がオルタナブログで解説しておりますので以下に一部を抜粋しておきます。
効果測定には,ニールセンとFacebookで共同開発したNielsen BrandLift(詳しくは日経ITpro記事へ)を利用,14プロモーションについて「広告記憶」「広告メッセージ認知」「購入意思」を測定した。
- Ad Recall (広告記憶 … 広告があったことを記憶している)
- Awareness (広告メッセージ認知 … 広告内容を知覚している)
- Purchase Intent (購入意思)
まず3パターンの告知手段ごと,効果を測定したグラフが上図だ。
「通常広告」では,記憶10%,メッセージ認知4%,購入意思2%にとどまっているが,「広告下部にファンになっている友人情報を追加」すると,記憶16%,メッセージ認知8%,購入意思8%と大幅にアップすることがわかった。
また「通常広告とともに,友人がファンになったフィードが組み合わされる」とさらに強力で,記憶30%,メッセージ認知13%,購入意思8%と,特にブランドや広告への認知が高まる効果が確認された。
mixi以外では Facebookアド、特にFacebook マーケットプレイス広告が有名です。こちらは1日あたり数百円といった少額から、だれでも出稿できるセルフ広告で、ソーシャルメディアを使ったマーケティングでは特にFacebookページの集客に利用されます(外部にも誘導できますが効率はよくありません)。企業利用ではユーザーのホーム画面に表示されるプレミアム広告やリーチブロック広告と組み合わせて利用されることもあります(プレミアムアドは、日本国内では電通系列のCCIが総代理店)。
終わりに
と、いうわけで今回はmixiの新しい広告商品、「参加者表示バナー」「注目のmixiページ」という広告商品を紹介させていただきました。ブログ記事で広告を紹介することに少しためらいはあったのですが、私も業務で企業のmixiページをお手伝いさせていただいている中、集客の導線が少ないことに困っているという声を多く聞いていたため、このような情報がレップ以外からも発信されることにより必要とされている方のお役に立つのではないかと思い公開しました。
私が所属する会社はソーシャルメディアを使ったマーケティングを扱っておりますが、私自身はどちらかというとシステム寄りの人間であるため内容に至らない点があるかもしれません。執筆にあたってはmixi波多江氏からいただいた情報を始め、出典の確認をしておりますが、認識違いやご情報等ございましたら naoto@looops.net までご一報いただけますと幸いです。
※本記事で使用しているニールセン株式会社提供データについては転載禁止となっております。
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