社内SNSが再び盛り上がる?(エンタープライズソーシャルカンファレンス2012レポート)

福田浩至 | 2012/07/20

社内SNSが再び盛り上がる?(エンタープライズソーシャルカンファレンス2012レポート)

 

ループス岡村(健)です。今日はソーシャル・エンタープライズ・カンファレンスというイベントに参加させて頂きました。ソーシャル・エンタープライズを提唱されているセールスフォースドットコム、富士ゼロックス、日本IBMなどのITベンダーを中心としたイベントです。なお午後からしか参加できませんでしたので午後の特定のセッションのピックアップになりますがご了承ください。

 

ソーシャル・エンタープライズ・カンファレンス2012公式サイト
http://www.f2ff.jp/sec/index.html

 

ベンダーさんが中心のイベントですので僕の登壇はありません。来年は是非とも登壇させて頂きたいなあと。中立な立場で話ができますので主催のナノオプト・メディアのご担当者様よろしくお願いします

 

 

なぜ社内ソーシャルネットワークの導入は失敗するのか?

〜私たちのZyncro導入失敗&成功談と社内メールゼロへの道〜
株式会社オーシャンブリッジ 高山社長 菅沼大輔氏

 

岡村(健)所感

Zyncroというスペイン製の社内SNSを取り扱っていらっしゃるオーシャンブリッジさんの講演でした。Zyncroはファイル管理機能(全文検索、フォルダ管理)が特徴のツールです。業務で必ず必要となるファイル(提案書、資料)を通してコミュニケーションを取るというアプローチは継続的に使うという点で効果的かもしれません。

 

これまで感じていたメールの問題点

  • メールが多すぎて重要なメールが埋もれてしまう、対応が遅れてしまう
  • 過去のメールや、添付ファイルが探せない
  • 返信が続くとメールにやり取り履歴が残って煩雑
  • 添付ファイルの容量に限界がある(ファイル転送サービス、FTPなどを使わざるを得ない)
  • 宛先にCCや名前が入っている人にしか届かない(組織で共有できない)
  • 担当者の異動/退職時に過去のやり取りを引き継げない

 

コミュニケーション事例から見た社内SNSの導入効果

  1. 議論メールの非効率の改善
  2. 資料レビュー
  3. 会議の事前準備
  4. 会議前の意見集約
  5. Q&A
  6. 業務報告・相談
  7. 社外取引先とのやり取り
  8. ねぎらい
  9. 助け合い
  10. 業務外のつぶやき
  11. 利用状況の見える化

↓↓↓

  • メールの非効率の改善
  • 会議の効率化
  • 資料作成のスピードアップと質の向上
  • コミュニケーションや意思決定のスピードアップ
  • これまでメールや会議では共有されなかった情報や問題の見える化
  • 組織としてのナレッジの蓄積と共有
  • チームワークの向上とリアルのコミュニケーション増加
  • 社員のモチベーション向上

 

社内SNS立ち上げ、定着のコツ

  • トップダウンの指示
  • メーリングリストを社内SNS上のグループへ置き換え
  • マネジメント層の関与
  • 適切なユーザー権限設定
  • SNS上でファイルも共有
  • 通知メールの併用

 

 

メールとSNSの使い分け

【メール】

  • 社外とのコミュニケーション
  • 社外からのメールの社内担当者への転送

 

【社内SNS】

  • 社内のコミュニケーション
  • 社内でのドキュメント共同作成におけるコラボレーション
  • 社外取引先が参加するプロジェクトでのコラボレーション

 

 

 SNS導入の基本的なアプローチ

・失敗しがちなアプローチ
FacebookやTwitterのようになんでもいいからつぶやこう

・成功するためのアプローチ
仕事のメールはまるごとSNSに移行しよう

 

社内SNS導入で会社はこう変わる

  • 業務のスピードアップ
  • アウトプットの質の向上
  • チームワークの加速とモチベーションの向上

 

 

 


 

企業活用の鍵を握る「ソーシャルシフト」

〜売上拡大に必要な企業のソーシャル化と次世代システムとは?〜
               TIS株式会社 林伸哉氏

 

岡村(健)所感

タイトルの「ソーシャルシフト」であれ?と思われた方もいるかもしれませんが冒頭で弊社代表斉藤の著書「ソーシャルシフト」の紹介がありました。ソーシャルシフトの考え方をベースとしているということでした。実は林さんは元ループスです。という紹介もされていました。

 

目的

  • 価値観の共有
  • 帰属意識の向上
  • 共感のマネジメント

 

マネジメントの変革

マイクロマネジメントは弊害も多いため、オープンマネジメントへの移行をするべき。

 

ソーシャルの始め方

【初級編】
・ソーシャルという言葉を広義にとらえる

 

【中級編】
・ソーシャルツールの運用ルールを定める
(利用用途を定める。推進プロジェクトの結成。目標の設定)
・ソーシャルツールを業務に組込む
(社内報の電子化、営業報告は組織に公開、作業日報を全社に報告)

 

【上級編】
・情報発信にインセンティブを持たせる
(個人評価への折り込み。組織評価への折り込み)
・決断する

 


 

ファストなエンタープライズクラウドで変える日本のビジネスシーン「cybozu.com」

サイボウズ株式会社 伊佐 政隆氏

 

今日のテーマ

・ソーシャル、ビジネスシーン、サイボウズ

 

ソーシャルの目指す所

・シェアする力を人々に教えて世界をもっと透明なものにするんだ

 

企業内ソーシャルの目指す所

・ビジネスの生産性向上
・部門を超えたコラボレーション
・ナレッジの蓄積/共有

ソーシャル時代にあわせたファストなワークスタイル

 

企業システムもファストに

 

まとめ

1.ソーシャル時代にあったファストなワークスタイルには

「場の概念」×「モバイル活用」が重要。

2.特別なツールは不要である。

日々業務で使うツールでの活用を。


 

岡村(健)全体を通しての感想

今回のイベントを通して各社さんとも数年前の社内SNSが盛り上がった頃から携わられていたようで「社内SNSを失敗しないために」というキーワードが多かったように思います。

 

どのセッションも参加者が100名以上いる状態で満席になっているセッションも多く見られました再び社内SNSの風が吹いてきているのは実感しました。ただ社内SNSをソーシャル・エンタープライズと名前を変えているだけではこれまでと変わらず成功にはつながりませんので是非ともこの流れを絶やさないために成功する取り組みを推進していきたいと思います。

 

また今回はベンダーさんの講演ばかりでしたので、「結局どのツールを入れたら良いんだろう」「盛り上げるのって大変そうだなあ」と疑問を持たれた方もいらっしゃったかもしれません。ツールの選定、運用方法については個別に記事にしていますのでそちらを参考にして頂ければと思います。

 

企業にソーシャルの仕組みを 〜 ツールはどう選べば良いのか? Facebook/Yammer/Chatter/etc.

企業内にソーシャルの仕組みを 〜 運用に失敗しないための5つの注意点

 

もちろんループスに相談したい。というご要望があればお気軽にお声をお掛けください。【問合せページ

 

   

AUTHOR PROFILE

  • 著者:福田浩至
株式会社ループス・コミュニケーションズ副社長、博士(情報管理) 多数の企業にて、ソーシャルメディアの効果的かつ安全な運営を支援しています。 特に、企業のソーシャルメディア活用におけるルール「ソーシャルメディア・ポリシー」策定や啓蒙教育など積極的な守りの仕組みづくりが専門領域です。
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