フレキシブルに曲がるディスプレイがもたらす未来

福田浩至 | 2014/01/08

フレキシブルに曲がるディスプレイがもたらす未来

「2014 International CES」関連の事前報道では、ディスプレイがフレキシブルに曲がるスマートフォンやタブレットが注目を集めている。

 

米Fast Company Co.Design米Wall Street Journalのブログによると、永く市場を支配した長方形ディスプレイに代わり、非常に柔軟性かつ耐久性のあるフレキシブルディスプレイの時代が到来するという。このフレキシブルディスプレイを支え得るのが、世界最大級のガラス製品メーカー、Corningが2014年1月3日に発表した3D形状の「Gorilla Glass」であるという。

 

このGorilla Glassは、スクラッチなどの表面キズに非常に強い。また、プラスティックパネルディスプレイと組み合わせることで頑丈さを増し、例えばiPhoneやiPad用に使った場合、より高級な雰囲気を醸し出すとされている。さらに3D形状のGorilla Glassは、およそ70〜80度の角度まで曲げることが可能であり、これは成形された以上の形に変化することを意味する。

 

フレキシブルディスプレイが施されたスマートフォンは、読みやすさの実現、反射の軽減、そしてバッテリーの改善といった機能向上が期待できる。3D形状のGorilla Glassは2014年下期に量産される予定だが、実は、2014年9月に予定されているiPhone 6のローンチのタイミングに合っているとの報道もある。

 

 

現段階では、フレキシブルディスプレイが注目を集めているのは、スマートフォンやウェアラブル・コンピューター分野だが、米Fast Company Co.Designでは、将来的には車載システムのダッシュボードに使われることで、曲面が優美になりデザイン性の向上に繋がる可能性を指摘している。また、球面のディスプレイができればエンターテインメントや日々の生活においても様々なシーンで利活用されることが期待され、ディスプレイが曲がることで全く新しいサービスやユーザー体験をもたらすといわれている。

 

(鬼頭正己:in the looop 編集部) 

COMMENT

2 件のフィードバック

  1. sasamaru55 より:

    ワクワク→ エンターテインメントや日々の生活においても様々なシーンで利活用されることが期待され、ディスプレイが曲がることで全く新しいサービスやユーザー体験をもたらすといわれている。

  2. SasakiTakahiro より:

    ディスプレイが曲がることで全く新しいサービスやユーザー体験をもたらす。

AUTHOR PROFILE

  • 著者:福田浩至
株式会社ループス・コミュニケーションズ副社長、博士(情報管理) 多数の企業にて、ソーシャルメディアの効果的かつ安全な運営を支援しています。 特に、企業のソーシャルメディア活用におけるルール「ソーシャルメディア・ポリシー」策定や啓蒙教育など積極的な守りの仕組みづくりが専門領域です。
  • facebook
記事の一覧を見る

ARCHIVES