YouTube 2025年8月最新アップデートまとめ:冒頭7秒の暴言は収益化に影響しない方針変更など

関根健介 | 2025/08/15

YouTube 2025年8月最新アップデートまとめ:冒頭7秒の暴言は収益化に影響しない方針変更など

YouTubeは日々進化し、クリエイターの活動をサポートする様々な新機能やポリシーを発表しています。特にこの7月に公開されたCreator Insiderの最新情報は、YouTubeをビジネスで活用する方にとって見逃せない内容ばかりです。今回のアップデートは、収益化のルール変更から、新しいコンテンツ制作を可能にするAIツール、そして視聴者との繋がりを深める機能まで多岐にわたります。本記事では、これらの最新情報を網羅的にまとめ、YouTubeチャンネル運営にどう活かせるかについて解説します。

YouTube広告掲載に関するポリシー変更を発表(2025/7/30)

 

YouTubeのCreator Insiderチャンネルより、広告掲載に関する新しいポリシーが発表されました。YouTubeは、広告掲載に適したコンテンツに関するポリシーを更新しました。今回の更新の最も大きな変更点は、動画の冒頭7秒間に強い暴言が含まれていても、フルでの広告収益化が可能になるという点です。これは、2年前に導入されたポリシーに対し、クリエイターからのフィードバックを受けて変更されたものです。

YouTubeによると、広告主の期待が変化し、コンテンツの暴言レベルに応じてターゲティングする機能がすでに提供されているため、この変更が可能になったとのことです。

注目すべきポイント

冒頭7秒の暴言は収益化に影響しない

  • 以前は、動画の冒頭7秒間に強い暴言が含まれていると、収益が制限され、黄色いドルマーク(イエローアイコン)が表示されることがありました。
  • 今回の変更により、この制限が撤廃され、フルでの広告収益化が可能になります。

タイトルやサムネイルでの暴言は引き続き制限の対象

  • 動画の内容は変更可能になりましたが、タイトルやサムネイルに中程度または強い暴言を使用した場合、引き続き収益化が制限されます。

高頻度での暴言はNG

  • 動画全体で高頻度に強い暴言を使用するコンテンツ(例:キャラクターの暴言シーン集など)は、引き続き広告掲載に適さないコンテンツと見なされ、ポリシー違反となります。

コミュニティガイドラインは引き続き適用

  • 今回の更新は、YouTubeのコミュニティガイドラインを免除するものではありません。すべてのコンテンツには引き続きコミュニティガイドラインが適用されます。
今回のポリシー変更は、特に動画の冒頭部分でクリエイターの表現の幅を広げるものとなります。しかし、タイトルやサムネイル、動画全体での暴言の使用頻度には引き続き注意が必要です。詳細については、YouTubeヘルプセンターでポリシー全文をご確認ください。

YouTubeクリエイター向け最新情報:青少年保護、AIツール、コミュニティ機能の強化(2025/7/30)

 

 

YouTubeのCreator Insiderチャンネルから、大きく分けて3つの主要なアップデートが発表されました。

  1. 青少年保護の強化: AIを用いた年齢推定モデルを導入し、アカウント作成時の年齢情報に関わらず、18歳未満と推定されるユーザーに対して保護機能を自動適用します。
  2. Shorts向けAI作成ツール: 静止画から動画を生成する「photo-to-video」など、生成AIを活用した新しいShorts作成ツールを公開します。
  3. コミュニティ・チャンネルページの改善: チャンネルページに投稿コンテンツを表示する新しいシェルフ(棚)機能を追加し、コミュニティ投稿に「ハート」で好意を示す機能も導入します。

注目すべきポイント

青少年保護の強化(一部のクリエイターに影響)

  • AIによる年齢推定: YouTubeは、ユーザーの視聴履歴やアカウントの活動期間など、さまざまな信号を基にAIが年齢を推定するモデルを導入します。これにより、アカウント作成時に年齢を偽って登録したユーザーにも、18歳未満向けの保護機能が適用されます。
  • クリエイターへの影響: この変更により、一部のクリエイターはYouTubeアナリティクスで「ティーン(18歳未満)」と分類される視聴者が増える可能性があります。18歳未満の視聴者にはパーソナライズ広告が配信されないため、広告収益が減少する可能性があります。また、デフォルトで動画が非公開設定になったり、縦型ライブ配信でのギフト収益が制限されたりする可能性もあります。
  • 開始時期: 2025年8月13日より米国で段階的に導入が開始されます。

Shorts向け生成AIツールの拡充(新しいコンテンツ制作の可能性)

  • 新しい作成ツール: 誰でも簡単にShorts動画を作成できるように、以下のAIツールが提供されます。
    1. photo-to-video: スマートフォンのギャラリーにある静止画を、瞬時にダイナミックな動画に変換します。
    2. ボイスエフェクト: 自撮り写真から、クリエイティブなテーマのアニメーション動画クリップを生成します。
    3. お絵描きエフェクト: 簡単にスケッチした落書きに色を追加して、動画にできます。
  • 「AI Playground」の導入: Shorts内に、最新の生成AIツールや、インスピレーションを得られる事例、動画生成を助けるプロンプトがまとまった場所が新設されます。
  • 利用にあたっての注意: これらのツールを使用して作成されたコンテンツには、自動的にAI生成であることを示すラベルが付与されます。コンテンツはコミュニティガイドラインを遵守する必要があり、クリエイターには最終的な公開責任があります。

コミュニティ・チャンネルページの改善(視聴者とのエンゲージメント強化)

  • チャンネルページに投稿コンテンツを表示: 2つ以上のコミュニティ投稿があるチャンネルでは、チャンネルページに自動的に「投稿」コンテンツが表示されるようになります。これにより、動画以外の投稿も視聴者に見つけてもらいやすくなります。
  • コミュニティ投稿に「ハート」機能: クリエイターがコミュニティの投稿に対し「ハート」を送ることで、好きな投稿やコメントを視聴者にアピールできるようになります。これにより、視聴者とのより深いコミュニケーションが促進されます。
  • 再生リストのフィルタリング機能強化: デスクトップ版で、再生リストを「説明」や「公開設定」でフィルタリングできるようになり、管理がより簡単になります。
これらのアップデートは、クリエイターが安全に、かつ効率的にコンテンツを制作・発信するための重要な変更です。特に青少年保護に関するポリシーは収益に影響を与える可能性があるため、対象となるクリエイターは動向を注視していくことが推奨されます。

YouTube最新情報:クリエイターの発見性を高める「Hype」機能の拡大と「急上昇」ページの廃止(2025/7/16)

 

 

YouTubeのCreator Insiderチャンネルから、クリエイターにとって重要な3つの新機能・変更が発表されました。クリエイターの発見性を高め、視聴者とのエンゲージメントを強化することを目的としたものです。主な内容は以下の3点です。

  1. 「Hype」機能の提供国拡大: 視聴者がお気に入りのクリエイターの動画を無料で「Hype(応援)」できる機能が、新たに19の地域で利用可能になります。
  2. 夏限定のライブ配信ギフト: 縦型ライブ配信で利用できる、夏をテーマにした期間限定の新しいアニメーションギフトが導入されます(米国限定)。
  3. 「急上昇」ページの廃止: 視聴者のトレンド発見方法の変化に対応するため、従来の「急上昇」ページが廃止されます。今後は、個別の「YouTubeチャート」やパーソナライズされたおすすめ機能に注力していく方針です。

注目すべきポイント

「Hype」機能の提供国拡大(クリエイターの発見性向上)

  • 機能の目的: 「Hype」は、小規模なクリエイターが新たな視聴者に発見されることを支援するための機能です。視聴者が動画をHypeすると、その動画にポイントが加算されます。
  • 仕組み: チャンネル登録者数が少ないクリエイターほど、Hypeによるボーナスポイントが多く付与されるため、大規模クリエイターとの公平性が保たれます。最もHypeされた動画はリーダーボード(ランキング)に掲載され、より多くの視聴者の目に留まる機会が増えます。
  • 利用条件: 公開から7日以内の長尺動画が対象で、視聴者は1週間に3回まで無料でHypeできます。この機能はデフォルトでオンになりますが、YouTube Studioからオフにすることも可能です。

「急上昇」ページの廃止とその背景(トレンドの捉え方の変化)

  • 廃止の理由: 発表によると、YouTubeは10年前に「急上昇」ページを立ち上げましたが、ここ5年間でアクセス数が大幅に減少しています。これは、トレンドが単一のバイラル動画から、個々のファンやコミュニティが形成する「マイクロトレンド」へと変化したためです。
  • 今後はどうなる?: 「急上昇」ページは廃止されますが、代わりに特定のカテゴリに特化した「YouTubeチャート」に注力していく方針です。すでに「急上昇ミュージックビデオ」「週間トップポッドキャスト」「急上昇映画予告編」などのチャートが提供されており、今後はさらにカテゴリが追加される予定です。
クリエイターの取るべき行動: 今後は、画一的なトレンドを追うよりも、自身のチャンネルや視聴者層に合ったニッチなトレンドを把握することが重要になります。YouTube Studioの「インスピレーション」タブを活用することで、自身のチャンネルに関連性の高いトレンドや動画のアイデアを見つけられます。

YouTubeクリエイター向け最新情報:データ共有設定、ショッピング機能の改善など(2025/7/9)

 

 

YouTubeのCreator Insiderチャンネルから、クリエイターの収益機会拡大やチャンネル運営に役立つ新機能・変更が複数発表されました。今回の発表には、以下の3つの主要なアップデートが含まれています。

  1. チャンネルインサイト共有設定: YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加しているクリエイターが、チャンネルの分析データを広告主やブランドと共有できるようになる新しい設定が導入されます。
  2. ショッピング機能の改善: アフィリエイトプログラムのガイドラインに違反している商品タグを、クリエイターが簡単に特定・修正できる新しいフィルタ機能が追加されます。
  3. チャンネルメンバーシップのバッジ拡大: メンバーシップ期間が10年に達したメンバー向けの新しいロイヤリティバッジが追加されました。

注目すべきポイント

チャンネルインサイト共有設定(収益機会の拡大)

この新機能は、クリエイターと広告主やブランドとのマッチングをよりスムーズに行うことを目的としています。

  • 共有されるデータ: 共有されるのは、チャンネル登録者数、視聴回数、いいね数、コメント数といった集計済みのデータです。加えて、視聴者の性別、地域、年齢層の内訳や、YouTubeショッピングプログラムのパフォーマンスデータも含まれます。
  • メリット: この設定をオンにすることで、広告主はクリエイターのチャンネルが自社のキャンペーンに適しているかをより正確に判断できるようになります。これにより、ブランドコラボレーションの機会が増えたり、広告収益やショッピングアフィリエイトのコミッションが向上したりする可能性があります。
  • 注意点: この設定はデフォルトではオフになっており、クリエイターはいつでもオン・オフを切り替えることができます。共有データはGoogleが承認したツールでのみ利用され、データのプライバシーと透明性が維持されるとのことです。

YouTubeショッピング機能の改善(ポリシー違反の防止)

YouTubeショッピングアフィリエイトプログラムに参加しているクリエイター向けに、新たな管理機能が追加されました。

  • 違反の通知: 商品タグがガイドラインに違反していると判断された場合、タグの表示が停止され、クリエイターには通知が表示されます。
  • 新しいフィルタ機能: 頻繁にガイドラインに違反するタグがあるクリエイター向けに、YouTube Studioのコンテンツページに違反タグをフィルタリングできる機能が追加されます。これにより、どのタグが削除されているか、どこを修正すべきかを簡単に見つけられるようになります。
  • ペナルティ: 違反を繰り返すと、アフィリエイトプログラムへの参加資格が永久に剥奪される可能性があるため、定期的な確認が重要です。

チャンネルメンバーシップのロイヤリティバッジ(ファンとのエンゲージメント強化)

  • バッジの拡充: これまで最長5年だったメンバーシップのロイヤリティバッジが、6年から10年目までの新しいバッジに対応しました。
  • 目的: 10年以上にわたって熱心にチャンネルを応援してくれる古参メンバーに対し、クリエイターが感謝を示し、特別な体験を提供することで、コミュニティのエンゲージメントをさらに深めることができます。
今回のアップデートは、クリエイターが外部のパートナーと連携しやすくなる一方で、ショッピング機能のガイドライン遵守の重要性を改めて示すものです。自社のチャンネル運営をさらに発展させるために、新しい設定の活用や日々のチェック体制を整えることが推奨されます。

YouTube最新情報:アナリティクス改善、ライブ配信機能強化など(2025/7/2)

 

 

YouTubeのCreator Insiderチャンネルから、主にクリエイターが視聴者をより深く理解し、コミュニティとの関係を強化するためのアップデートが発表されました。主な内容は以下の3点です。

  1. YouTubeアナリティクスに「オーディエンスセグメント」を導入: 視聴者を「新規」「カジュアル」「常連」の3つのカテゴリに細分化し、より詳細な分析を可能にします。
  2. 「最も関連性の高いコメント」フィルタを全クリエイターに提供: コメント欄から重要なコメントを簡単に見つけられるようになります。
  3. ライブ配信の「トップファン」ランキングを全クリエイターに提供: ライブ配信中に視聴者のエンゲージメントを可視化し、コミュニティを活性化する機能です。

注目すべきポイント

「オーディエンスセグメント」で視聴者を深く理解する

  • 変更の背景: これまでの「リピーター」というざっくりとした指標が廃止され、より具体的な視聴者の行動に基づいたカテゴリに置き換えられます。これにより、コンテンツ戦略の立案に役立つ詳細なデータが得られます。
  • 新しいカテゴリ:
    • 新規視聴者(New viewers): 選択した期間中に初めて動画を視聴したユーザー。
    • カジュアル視聴者(Casual viewers): 過去12ヶ月のうち、1~5ヶ月間にわたって時々動画を視聴しているユーザー。
    • 常連視聴者(Regular viewers): 過去12ヶ月のうち、6ヶ月以上にわたって継続的に動画を視聴しているユーザー。
活用のヒント: 「常連視聴者」は、チャンネルにとって最も熱心なファン層を表します。この指標の割合が低いと感じた場合は、コミュニティ投稿やライブ配信、コメント返信などを通じて視聴者とのエンゲージメントを高める戦略が有効です。

「最も関連性の高いコメント」フィルタ(コミュニケーションの効率化)

  • 変更点: これまで一部のクリエイター向けに実験的に提供されていた「最も関連性の高いコメント」フィルタが、すべてのクリエイターが利用できるようになりました。
  • メリット: YouTubeのAIが重要と判断したコメントを優先的に表示してくれるため、数多くのコメントの中から返信すべきものや、コンテンツの改善につながるフィードバックを効率的に見つけ出すことができます。

ライブ配信の「トップファン」ランキング(コミュニティの活性化)

  • 機能概要: ライブ配信中に視聴者のエンゲージメント(チャット、Super Chat、ギフトなど)をポイント化し、ランキング形式で表示する機能です。
  • クリエイターのメリット: 視聴者のエンゲージメントを促し、コミュニティの一体感を高めることができます。上位3名のファンには特別なバッジが付与されるため、ファンはモチベーション高く配信に参加できます。
  • 注意点: この機能はデフォルトでオンになりますが、視聴者は設定でいつでもランキングへの参加をオプトアウト(停止)できます。

 

まとめ

7月のYouTubeアップデートは、クリエイターの活動を多角的に支援する重要な変更が目白押しでした。広告収益化の柔軟性が向上した一方で、青少年保護の強化によって収益に影響が出る可能性もあり、クリエイターは新しい環境への適応が求められます。また、生成AIツールの登場はコンテンツ制作の可能性を広げ、コミュニティ機能の改善はファンとの関係をより強固なものにします。これらのアップデートを理解し、自身のチャンネル運営に戦略的に取り入れることで、新たな成長機会を掴むことができるでしょう。今後もYouTubeの最新動向に注目し、変化に合わせた柔軟な運営を心がけていきましょう。

   

AUTHOR PROFILE

  • 著者:関根健介
ループス・コミュニケーションズ所属。某コンサルティング会社にてWebマーケティングやバイラルマーケティングを経験した後、数年放浪し2011年12月からループスへジョイン。ソーシャルメディアの健全な普及をねがい日々精進しています。関心のあるテーマはO2O・地域活性×ソーシャル・医療×ソーシャル・ソーシャルコマース ま〜ソーシャル全般です。 【座右の銘】 意思あるところに道あり 【Facebook】www.facebook.com/kensuke.sekine.7 【Twitter】 @kensuke_sekine
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